Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

Trippenhuis@アムステルダム(OpenMonumentenDag)

2013-09-15 09:00:01 | Wblog:お出かけMuseum
この週末は、オランダは全国的にOpen Monumentendagで、通常では見られない建物や施設が見学できました。
アムステルダムでは50か所が対象となっていました。日曜日、他にも予定があったので、事前予約できて並ぶ必要がないTrippenhuis(トリッペンハウス)へ行くことにしました。3時に予約を入れました。
この建物は、武器商人の大富豪が17世紀に建てたもので、Nieuwmarktの近くにあります。がっしりとした大きな建物で、武器商人らしく、てっぺんの煙突部分の装飾は大砲の形になっています。
現在は、オランダ王立芸術科学アカデミーがそこにあり、部屋が会議室などとして使用されています。
それぞれの部屋には古い調度品があり、天井には絵が描かれており、壁には絵画が飾られています。
目玉は、レンブラントホールと呼ばれる部屋。実は、オランダ国立美術館(Rijksmuseum)は、現在のミュージアム広場に建設される前には、このTrippenhuisにあったのです。そして、この部屋にレンブラントの名作「夜警」が展示されていました。ちょうど暖炉があるこの壁(写真)にでした。
「夜警」は大きな絵画ですが、もともとはもっと大きく、左右を切って、小さなサイズになったものが現在展示されています。おそらくこの部屋に合わせて、切ったのだろうと思います。大きな部屋ですが、それでも「夜警」には小さすぎる部屋です。当時、この部屋には、オランダを代表する名作がぐるっと壁に展示されていたそうです。今は、暖炉の上にある作品がルーベンスのものだと言われています。
当時、ゴッホがこの部屋にあるレンブラントの「夜警」を見たくて、わざわざフランスから見に来たのですが、ちょうど改装か何かで数日臨時休館しているときで、見ることができなかったそうです。ゴッホって、つくづく不運ですね。
1時間弱の見学ガイドツアーでした。『Een beeld van academie 1808-1998』という非売品の立派な本をお土産にいただきました。
体調は良好です。