菊地成孔著「スペインの宇宙食」を読了。
菊地成孔を初めて知ったのは、1990年代の後半東京のどこかのライブハウスででした。たまたま見に行ったライブにTIPOGRAPHICA(ティポグラフィカ)が出ていて、そのライブでバンドは解散を告げ、かなり熱狂的な雰囲気でした。
そして解散を告げる長い文章が載ったチラシが配られ、その文章の饒舌かつ絢爛さに、興味をもった記憶があります。
その後も頭の片隅にありながら、熱心なファンにはならず、異才な人だなと注目はしていました。
そして、この「スペインの宇宙食」というエッセイ集を2003年に刊行。そしてブレイクし、かなり知名度が上がりました。私の記憶では、「東京大学のアルバート・アイラー-東大ジャズ講義録」という本も書評などでよく見かけました。
読んでみたいなと思っていた「スペインの宇宙食」ですが、最近ふと思い出し検索してみたら、文庫になっていたので早速手に入れました。
まずは「スペインの宇宙食」というタイトルが絶妙で読む気をそそられます。中身は、いろんなもののごった煮で、いま一つな部分もあるのですが、著者のユニークさ、饒舌さ、料理への愛が溢れています。
中に短編小説が一つ入っていましたが、これは私にはまったく興味が沸かない文章でした。
この著者は、自動書記的にどんどん言葉が出てくるタイプのように感じました。中には、口から出まかせ的なこともあり、真剣に受け取ると馬鹿を見そうなこともところどころあると思います。
そして、エクリチュール(書く行為)に耽溺できるタイプなんだろうなと思います。これって才能です。
この本では、1999年から2001年あたりのエッセイをまとめていて、その頃の文化や出来事や雰囲気に触れているので、読んでいると自分の若い頃のことを思い出します。そういう点で、面白かったです。
好きな人と嫌いな人が極端に分かれる種類の文章及び内容だと思います。私は、あまり好きな文章じゃないですが、3本くらいとてもいいエッセイがありました。
同著者の他の本に手を出すかどうか思案中です。時代を思い返すという点で少し興味があります。
体調は良好です。
菊地成孔を初めて知ったのは、1990年代の後半東京のどこかのライブハウスででした。たまたま見に行ったライブにTIPOGRAPHICA(ティポグラフィカ)が出ていて、そのライブでバンドは解散を告げ、かなり熱狂的な雰囲気でした。
そして解散を告げる長い文章が載ったチラシが配られ、その文章の饒舌かつ絢爛さに、興味をもった記憶があります。
その後も頭の片隅にありながら、熱心なファンにはならず、異才な人だなと注目はしていました。
そして、この「スペインの宇宙食」というエッセイ集を2003年に刊行。そしてブレイクし、かなり知名度が上がりました。私の記憶では、「東京大学のアルバート・アイラー-東大ジャズ講義録」という本も書評などでよく見かけました。
読んでみたいなと思っていた「スペインの宇宙食」ですが、最近ふと思い出し検索してみたら、文庫になっていたので早速手に入れました。
まずは「スペインの宇宙食」というタイトルが絶妙で読む気をそそられます。中身は、いろんなもののごった煮で、いま一つな部分もあるのですが、著者のユニークさ、饒舌さ、料理への愛が溢れています。
中に短編小説が一つ入っていましたが、これは私にはまったく興味が沸かない文章でした。
この著者は、自動書記的にどんどん言葉が出てくるタイプのように感じました。中には、口から出まかせ的なこともあり、真剣に受け取ると馬鹿を見そうなこともところどころあると思います。
そして、エクリチュール(書く行為)に耽溺できるタイプなんだろうなと思います。これって才能です。
この本では、1999年から2001年あたりのエッセイをまとめていて、その頃の文化や出来事や雰囲気に触れているので、読んでいると自分の若い頃のことを思い出します。そういう点で、面白かったです。
好きな人と嫌いな人が極端に分かれる種類の文章及び内容だと思います。私は、あまり好きな文章じゃないですが、3本くらいとてもいいエッセイがありました。
同著者の他の本に手を出すかどうか思案中です。時代を思い返すという点で少し興味があります。
体調は良好です。