Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシックコンサート:Radio Kamer Filharmonie + Thomas Zehetmair(指揮、バイオリン)

2011-07-08 08:44:02 | Concert
夏のクラシックコンサートの季節です。アムステルダムのコンセルトヘバウ(写真、アジサイの花は生花です)では、Robecoがスポンサーとなって、安価なコンサートが催されます。私のような、クラシック入門者にはおすすめです。
今日行ったコンサートの演目は、
Antonín Dvorák
 Serenade voor strijkers op.22 in E gr.t.
Wolfgang A. Mozart
 Symfonie no.38 in D gr.t. KV 504 "Praagse"
Wolfgang A. Mozart
 Sinfonia concertante in Es gr.t. KV 364
でした。ドボルザークとモーツァルトなので、わかりやすいかなと思い、このコンサートを選びました。
Thomas Zehetmair(トーマス・ツェートマイアー)は、オーストリア出身の円熟したバイオリニスト。50歳くらいです。指揮者でもあり、最初のドボルザークとモーツァルトでは、指揮をしていました。
休憩後のモーツァルトでは、バイオリンソリストとして活躍。とても自信に満ちた快活な演奏で、ビオラのソリストRuth Killius(ルス・キリウス)との掛け合いが、気持ちよかったです。良い音楽を聴いていると、時間が夢のように経ってしまいます。
コンサートは8時15分に始まって、終わったのは10時半頃。オランダは、この時間でもまだ明るいです。帰りのトラムに乗っているうちに暗くなりましたが…。
オランダでは、政府の財政収縮により、文化予算の削減が問題となっています。10のオーケストラが文化予算の恩恵を受けているのですが、この削減により、8に減る予定です。今回のコンサートのオーケストラRadio Kamer Filharmonieも削減の対象となっており、コンサートが始まって、トーマス・ツェートマイアーが舞台に出てくると、すぐにマイクを持って、この文化予算削減に反対するよう働きかけて欲しいというメッセージを英語で観衆に語りかけました。私個人として、オランダの人口に比べると、10のオーケストラは多すぎるかなと思います。クラシックコンサートに行っても、ほとんど観客は65+の人たちで、若い人はほとんどいません。また、人口の老齢化により増える社会保障費のことを考えると、どこかで予算を削減しなくてはいけないのは当然です。ただ、こうやって、反対したいことにははっきりと「No」と言って、皆にその意見を知らせようと行動にうつすところがいいなあと思います。
体調は良好です。

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