いつのまにか寝てしまって、起きて気が付くことが増えた年齢です。しかも昼寝が多いです。
最近は肩肘をついてテレビを見ていることが多く、コタツに入っているとそのまま寝込んでばったり、顔を布団の縁に埋めていたようです。
ハッとして気付いて、起きがけ意識が戻る瞬間『もう長くない』と予感めいた言葉が頭に浮かびました。
『誰が?』
と思って『自分が』と答えを出してしまったのですが、本当に、自分の寿命が長くないと感じたものです。
そんな日の夜、今度は夢を見ました。
父が出てきてこれから温泉に行くというのです。
嬉しそうな笑顔でした。お風呂や温泉の好きな人でしたから。
父の笑顔を見ながら、そうねお風呂好きだから嬉しいでしょうねと、私は思いました。
その後、離れて支度をするらしい父を背に、今度は母方の伯父が私の目の前にきて
「お父さんと行くことにした」
というのです。こちらも笑顔でしたね、何となく寂しそうでもありましたが。
流れからいくと父と伯父2人で温泉に行くようでした。
さて、目が覚めてこの夢を覚えていた私は、何だかこの夢の前に昼間の一件があったので、
私を迎えにきていたかもしれない父が、伯父の方を連れていくことにしたと、夢に2人で出てきた気がしたものです。
妙なものです。
私としては一寸ホッとしました。やっぱりこの世に未練があるのかもしれません。