Jun日記(さと さとみの世界)

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日帰り旅行

2018-02-08 10:29:58 | 日記

 ある程度の年代を経てから出来た友人、彼女の言葉は印象に残りました。心に沁みたと言えるでしょう。

 その後程無く、私はある人に何かしら自分の気持ちを伝えておこうと思い立ちました。目前に卒業式が迫っていました。その年卒業して去って行くある人に、私は思いを伝える事にしました。しかし向こうの気持ちが分からないだけに、相手の迷惑についても考えていました。好きだと言う言葉よりは、今までの事を感謝しているという、感謝の言葉をきちんと伝えようと決意しました。それが私のこの1年の1つの区切りだと思いました。冷静に再考してみて、確かにそれが自分のしたい事なのだからそうしよう、ときっぱりと決意しました。そう決断すると、思ったより気持ちはスッキリとして前向きでさっぱりとした明るい気分になりました。

 その時、友人の言葉を胸に刻んでいた私には勇気が有りました。誰にも何も言わずに1人で頑張る事が出来ました。そして、本当に予想もしなかった事に、事態は最良の展開を迎えました。それは全く個人的な見解でしたが、私はその機を逃しませんでした。今言わなければとそのチャンスを捉えました。ハッキリと目前の相手に自分の気持ちを伝えました。私の人生においてその時の場面が非常に美しい光景であり、良い思い出になりました。言葉と言葉を交わしただけの、それだけの場面ですが、私の人生に置いて真実光彩を放っている場面です。

 今振り返って考えてみると、彼女と私は相性が良かったのでしょうね、最初の出会いがそうでした。当時私が自覚していてもい無くても、彼女のアドバイスに従ったおかげで私の人生の青春時代に貴重な美しい光彩を収める事が出来ました。私は又と無い良い思い出を獲得したのでした。

 そのようなアドバイスをしてくれた彼女のお気に入りだった劇団、何時か観ると私が約束したようになっていた彼女の意向に、漸くの事で沿う事が出来たという今回の日帰り旅行。往路の途中、電車の中で見た琵琶湖の風景。幾重にも雲間から漏れて湖面に差し込むように降りおりていた薄い冬の日差し、真夏の太陽の様に強烈な印象は無いけれど、静寂の冬に心時めく日差しの光景。ほんのりとして穏やかなその風光。明媚な面影と記憶を呼び覚ますと、記憶の中の光景と面影は美しく若やかです。彼女にしても彼にしても、遥かに遠い過去の幻影、そう思うと今は昔、自分の現在の年代を感じて、私もまた夢の中にいるような心もとない気分になり、踏みしめる脚の感覚を確かめてみたりするのでした。

                         日帰り旅行  終わり


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