私には、幼少時、男の子のお友達や幼馴染がいたように、
女の子のお友達や幼馴染も普通にいました。
今回登場してくるLさんは、(Eさんも空いているようなので、順の早いEさんでもよいのですが、
今の順番でLさんにします。仮置き措置)私の人生において初めて紹介されてお友達になった人です。
多分ご本人も覚えている事でしょう。(私の方は忘れたな、と思っている事でしょう。)
時期を聞かれると覚えていないので困るのですが、多分春頃だったと思います。早春じゃないかしら。
雪が解けて嬉しいと、また外遊びの季節が来ると、懐かしい土の色や香りに夢中になる頃。だったような気がします。
私は大抵、連れだって2、3人で遊んでいるのが常でしたが、時折1人で遊びに出る事がありました。
仲間がいるとそれはそれで楽しいのですが、協調せずに独自でこれをしたいという時もあり、
そんな時はわざとコッソリ1人で外れ、皆と居た時に遠慮して出来なかった事を存分にしてみるのでした。
自分の考えを立証したり、本当に相手の言った通りにした方が自分の考えより良かったのかどうか、
そんな事を実地に試していたのです。
コッソリする訳ですから、皆の目に付かない所、死角になっている所で隠れてこそこそやっていました。
工夫して面白かった事や、良くなった事は、自分だけに留めずに遊び仲間に披露して、
自分達の遊びを質の良い?物にしていました。
また、意見が分かれた時も、やってみた結果や考え直した事で、
誰それちゃんの考えの方が良かったと潔く負けを認めたり、争う友達の仲裁をして判定をしたりと、
所謂、遊び仲間のグループを仕切る役柄でした。
ある日、私は、自分がコッソリ考えたり実験出来るとても良い場所を見つけました。
その場所で、その日もこっそり1人遊びをしていると、その家の人から声を掛けられました。
一帯にはその家の商売道具が積まれ、商品の隙間がそこかしこに出来ています。
しかも青空天井の置き場なので、私以外にもよく子供達が出入りをしていました。
商売屋さんなので、子供達が出入りして遊んでいても、よっぽどの機嫌が悪い時以外は全く無頓着、
顔を見られても叱られたりはしないのでした。
それで、私もその時、特に逃げ出す事はせずに、何の用かなとおばさんの声に耳を傾けました。
「叱ろうと思って呼んだんじゃ無いんだよ。」
と、おばさん。
あんたJunちゃんだったね、そうそうとおばさんは言いながら、あんたとよく似た子が時々来るから、
同じ場所で同じ様な事をしてるし、気が合うんじゃないかと思って前から見ていたんだよ。
という話でした。
あんた達お友達にならないかなと思って、紹介しようと思ってね、今さっきもあんたの居たそこに居たけど、
居なかったかい?女の子なんだけど、見なかった?
と、聞かれます。
女の子?全然この場所で女の子なんて見た事がありません。
そんな子がこの場所に時々来ていたなんて、私は全く知りませんでした。
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