朝のホームルームが終わると、先生と私の目が合いそうになり、どきっとしました。
私はまた、先生に職員室に来なさい、話があるからと呼ばれ、きー君の件で職員室で叱られるのかなと、
心の準備をしなければと思っていました。
ところが、先生に名前を呼ばれたのは私では無く、別の人物だったので、あれっと、びっくりしました。
一難去った気分でした。
とにかく今朝は難を逃れたという感じでホッとしましたが、
何となく名前を呼ばれた人物が、今回の「きー&F事件」に何故か関わっている気がしたものです。
Fさんの顔を見ると、にこやかに夢見る乙女でした。
名前を呼ばれた人物は、割と平然としていたので、今回の事は関係ないのかなと思ったりしました。
私は、大体この2人の間に位置していたので、左右を見比べて、先生の顔を見て、きー君の後ろ姿を見て、
ぼーっと思案に暮れていました。
『また、私の方に危難が降りかかってくるのかな?』
そんな事を危惧していた物です。
結論から言うと、この件で私は職員室には呼ばれませんでした。
その後数日、先生に呼ばれた人物は一人に限りませんでした。
入れ代わり立ち代わり複数に及んだようでした。
きー君が付属中学に行くのを決めたと聞いた日だったでしょうか、
私はきー君から話があるという事をFさん経由で聞きました。
それでもう1度、渡り廊下できー君と話しをしました。
私の忠告にお礼を言いたかったのだそうです。Fさんの気持ちに気付いた事も嬉しかったそうでした。
と、思うんです。
そろそろ記憶が定かではありません。本当です。
そのお礼にと、きー君は私に忠告してくれました。
「人が皆、自分と同じ考えだと思わない事だよ。」
というものでした。
私にはこのきー君の忠告もよく分からなかったものです。
人それぞれと思うから、2人の気持ちを確かめた上で事に当たりたいと思っていたのに、
と、内心思いつつ、
「私って、馬鹿だから、人の気持ちがよく分からなくて、ごめんね。」
とか何とか、 当時の世相、女の子は馬鹿だのイメージを前面に押し出して、
その場のお茶を濁して、兎に角、きー君との話を早く終わらせて、
この件からは早く手を引きたいと思うのでした。
以降、きー君と直接話はしたことはありません。
中学は当然違いましたし、その後の進学経路も違いますし、Fさんとの事が無ければ、全然関係無いままであったなぁと思います。
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