写真アルバムを眺めていると、シェイクスピアのお母さん、「アン・ハザウェイの家」が順路の最初です。これは間違いありません。お庭は当時の一般的なイギリスの民家の庭として有名でした。季節の花々に溢れています。ここへ来る前に私も写真で何度か目にしたお家です。いよいよそのお家の前に実際に立ったのだと思うと、今本当に私はイギリスにいるのだと実感しました。
私達一行は裏手から入りました。入るとすぐに庭です。背丈までもあろうかというような庭の花々です。その中に作られたゆるく蛇行するような人の通い道を進んで行きました。
(写真で見ると、とても綺麗な青空です。到着時はお天気が良かったのですね。裏口に着くまでにぱらぱらと小雨にあいました。変わりやすい天候です。そして少量の雨でした。)
庭に踏み込むと、先ずぶんぶんと言う蜂の唸り音、羽音が音高く耳に入って来ました。しかも相当の数の羽音です。直ぐに目の前を黒い蜂の陰が横切り、あちらにこちらにと音の主の蜂が姿を現しはじめました。
ツアーの一行は皆頭を低くして何事も無いかのように先へ進んでいきます。私はと言うと、蜂の羽音とその飛び回る姿の大きさ、間近さに足がすくんでしまいました。如何して皆平気で目の前の蜂の群れ飛ぶ中を進んで行けるのかと、とても不思議に思ってしまいました。
「平気だから。」
大丈夫よと私の前にいた誰かが振り向きながら言いましたが、私にはとてもそうは思えませんでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます