20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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日本人の美意識

2009年04月16日 | Weblog
 楚々としたうつくしさを誇っていたソメイヨシノも、すっかり葉桜になってしまいました。
 気がついたら、青葉の季節へと、雑木林がすがたを変えています。
 
 そんな青葉の道を歩いていて、目に飛び込んでくるのが八重桜。
 八重桜は深い紅いろで、濃密な色香を漂わせています。
 花びらだけみると、とってもゴージャスで、うつくしいです。
 
 けれど日本人はどうやら、この八重桜の挑発的でゴージャスなうつくしさより、ソメイヨシノの儚げで控えめなうつくしさのほうに、より心を奪われるもののようです。
 
 そんなことを思ってしまうのは、いま読んでいる、作家の高橋源一郎氏と翻訳家の柴田元幸氏、おふたりの対談集のせいかもしれません。
「Look at me」感、(自我)を消し去っているという、近代文学の起源あたりについてのくだりを・・・。

 今夜は北句会にお邪魔します。
 今月の兼題は「ひかりorきらきら」です。
 あとは自由句。
コメント (2)
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