20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

あれこれ

2008年11月20日 | Weblog
 季節外れの薔薇の写真です。
 春に従姉妹の家の庭で撮したものです。
 今日は、こちらに書くことがなにも思いつきません。
 ですからせめてもと、美しい薔薇の花を貼り付けました。

 新人作家の登竜門である、「第8回長編児童文学新人賞」の最終選考に残った作品を、朝から読んでいます。
 ここからどんな新人作家がデビューするのか。わくわくしながらも、そこから新人作家を選び出すという重責をもあわせて感じています。
 ほかにも、週末に行われる「子ども創作コンクール」授賞式の準備や、依頼された原稿の途中までのものやなにやらが机の上に積まれています。

 まだまだ「りん子さん」へのお手紙やメールが届いています。
 担当編集者のOさんからも、うれしいメールをいただきました。
 ほかほかした気持ちで、毎日郵便受けやパソコンを覗いています。
 皆さま、ありがとうございます。
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『告白』(湊かなえ著 双葉社刊)

2008年11月19日 | Weblog
 今夜は仲間うちの研究会「Beー子どもと本」の定例会です。
 今月のテキストは、ただいまベストセラー邁進中の『告白』です。
 
 この物語は、作りの巧妙さとモノローグでの語りのインパクトの強さで存在感をあらわしている作品です。
 とにかく、ぐいぐいと読ませます。
 しかし、ここまでやるかと思わせるラストや、奇をてらいすぎる登場人物の設定。
 これにはラスト、辟易しました。

 今という時代、これくらいのインパクトを投げ込まないと、読者は食らいついてこないのでしょうか。
 いえ、最初の語りでもう充分、作者は手法として独自性を打ち出したと思えるのですが。
 ですからラストは、書きすぎです。詰め込みすぎです。
 これではラスト、読んでいてこころがパンクしそうです。 
 
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『家庭教師りん子さんが行く!』

2008年11月18日 | Weblog
 拙作『家庭教師りん子さんが行く!』への感想をお寄せ下さるお手紙やメールが届き始めております。
 
 Gさんの言葉からはうれしさと勇気をいただき、N会長の言葉からは力をいただき、この本だいすきの会の代表K先生からはやさしさをいただき、ほか、たくさんの方々からうれしい応援メールやお電話やお手紙などをいただきました。
 感激しています!
 みなさん、ありがとうございます。
 講演で多忙だったI平さんには、昨日「早く感想を送ってきて」と電話で請求してしまいました。(こんな図々しいこと、彼にしか出来ません)
 
 この本だいすきの会では、毎年12月、暮れも押し迫ったころ「年の暮れ集会」というのを市川グランドホテルで行っています。この暮れの集会は、全国から200人以上の会員のかたがたがお集まりになるすごいパーティです。
 作家や画家も十数名お招きにあずかり、出版社の編集者のかたがたも各社お揃いです。
 去年の記念講演は岡田淳さんでした。今年は那須正幹さんです。その前は確か、神沢利子さん・・・?
 原画展なども催されます。
 
 K先生からいただいたお手紙の最後に、そこで配る「この本だいすき通信12月」のトップ「創る人から」に、この「家庭教師りん子さんが行く!』のことを書いてくださいとありました。
 ずっと前にも書かせていただいたことがありますが、本がだいすきな全国の「この本だいすきの会」の皆さんにむけて、この本を書いた理由や自分の思いを書かせていただけるというのは、なによりも光栄なことです。うれしいことです。

 
 さて、今日はこれからお夕食の支度をして、夕方5時から児文協の運営委員会です。
 その前にちょっとお約束があり、早めに家を出る予定です。
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白鷺

2008年11月17日 | Weblog
 お買い物の途中で、白鷺とふと目が合ってしまいました。
 こんなにすらっとした長いを足をしていて、首だって長く、なにより真っ白で清楚な鳥。
 そんな白鷺が、こんなにきったなくて淀んだ水たまりで、とぼとぼと背中をまるめ餌をついばんでいたのです。
 
 じっと見ていると、その視線に気づいたのか
「バカにしないでよ。あたしだって、ほら!」
 と、丸めた背中をのばし首をぐーんと空に向け、貴婦人のように大きな羽を優雅に羽ばたかせます。でも次の瞬間、
「おなかがすいてるんだってば」
 背に腹は替えられぬとでもいいたげに、また、きったない水たまりに黒くて長いくちばしをつっこみ・・・。
 
 生きていくというのは、ほんとにたいへんなことです。
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赤い実

2008年11月16日 | Weblog
 秋になると、こころが赤い実になります。
 道を歩いていても、目に入るのは赤い実ばかり。
 いまが盛りの菊には申し訳ないですが、菊なんてまるっきり興味がありません。
 いつも赤い実・実・実・・・です。
 なぜこんなに赤い実に惹かれるかといいますと、もうずいぶん昔の秋の日。
 ツル梅もどきが友人のお宅のリビングに無造作に、けれどなんともセンスよく生けてあるのを見てからです。
 ざっくりしたような花器にだったと思います。
 なぜかその風情に、一瞬こころがふるえました。
 
 私は急いで、ツル梅もどきをお花屋さんで買ってくると、見よう見まねでそれを生けてみました。
 秋のやわらかな日差しの差し込む和室に、それは何とも言えない風情を醸し出していました。
 
 それ以来です。
 私は、秋になると毎年、お花屋さんでツル梅もどきを買ってきます。そして、やはりその昔、その友人におねだりして連れていってもらった青山の草月会館で買った花器に投げ入れるのです。
 お花屋さんで手に入らないときは、道ばたに見つけた赤い実を、花ばさみでももっていって切りとって持ち帰りたくなります。
 
 今年もお花屋さんに入って探しましたがツル梅もどきが見つからず、別の赤い実を買ってきて、花器に入れました。
 この作業を一年にいちどしないと、私にとっての秋の行事は終わらないのです。
 そんなわけで今年も和室に秋を迎え入れることができ、私はにたにたしながら毎日、赤い実を眺め、秋を楽しんでいるところです。
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カワセミ

2008年11月15日 | Weblog
 お買い物へいく途中の水辺で、カワセミを発見しました。
 カメラマンたちが脚立を立てて、シャッターチャンスを狙っています。
 怖い物知らずの私は、カメラマンたちが佇んでいる隙間から前へ出てデジカメを構えました。
「飛び立つところを撮るのは、たいへんだよ」
 カメラマンたちが、野次馬の私を牽制。

 と、その瞬間。瑠璃色の羽をひろげ、カワセミが神業のような速さで、茂みの別の小枝に飛び移りました。
 ほんとっ!
 目を開いていたのに、シャッターを押した手はぶれ、カメラにはなにも写っていませんでした。
 忍者のような鳥です。
 しかたなく、枝にとまっている背中をこっそり。
 薄暗い茂みの小枝に止まっている、写真真ん中の小さなコバルトブルーが、彼(彼女?)の背中です。
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南青山デート

2008年11月14日 | Weblog
 お約束していてなかなか実現できずにいた、なかよしの作家IMさんと、今日はこれからスパイラルビルのフレンチレストラン「ラマージュ」でランチデートです。
 彼女のお住いが経堂でいらっしゃるので、銀座より表参道のほうがいいかしらと、そのお店を選んだのです。
 それにしても「ラマージュ」、3年ぶりくらいでしょうか。
 とっても楽しみです。
 
「ラマージュ」の入っているスパイラルビル。
 代官山ヒルサイドテラスを設計した建築家・槇文彦さんの作品です。
 建築されてもう23年もたつというのに、いまでもとっても魅力的なビルです。
 1Fから3Fへ向かうスパイラルになっている広い廊下のような空間がなんとも解放感があり、そこにある椅子に座って246を眺めていると、そのむかしデビュー作である『初恋クレージーパズル』を書いた、まだ30歳と半分くらいだったあの頃の心象風景を思い出します。
 あの作品は、表参道から広尾、麻布あたりを遊び歩いている私立男子中学生が主人公の物語でした。
 休日になると、まだ小さかった子どもたちを車にのせて246を青山をぬけて広尾の有栖川公園まで、よく走ったものです。
 そのころの私にとって、東京の中心は明らかにこの場所でした。
 
 久しぶりに、スパイラルビルの廊下から、246を眺めてみるのも悪くないかもしれません。
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喪中ハガキ

2008年11月13日 | Weblog
 喪中につき、新年のご挨拶を失礼させていただきます。
 
 今年7月、老衰のため母が93歳で天寿をまっとういたしました。
 
 その喪中ハガキをお願いしておいた印刷屋さんが、夕方、自宅まで届けて下さるとのことです。
 事前に印刷屋さんに提出した原稿には、母の名前が書けませんでした。
 夕暮れ、はるか遠くの秩父連山をながめていると、まだ母がその下にいるような気持ちになります。
 電話でもしてきそうな気がします。
 ですから「純子の母が」と暈かしてしまいました。
 S子さん(母の名前)、これでいいですよね?
 
 2009年のお正月は、恒例の秩父行きもなくなりひっそりと過ごすことになりそうです。
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メール便

2008年11月12日 | Weblog
 木枯らしのような冷たい風がふいています。
 やっと本が届きました。
 いま、慌ただしく袋に詰めたり宛名書きをしたりしています。
 明後日くらいには、メール便で皆さんのお手許にお届けできるのではと思います。
 
 このメール便・・・。
「カトウさん、郵便よりメール便のほうがずっと安いですよ」
 そう教えて下さったのは作家のBさん。
 それ以来、書類をお送りするときは、もっぱらメール便です。
 (でも、重要なものは不安になって、やはり郵便になってしまいます。ここが頭の固いところです)
 最近の郵便局は、いつ行ってもがらがらなので驚きます。
 私がよく使っている郵便局は区の文化センターのとなりにあるので、お昼時はずいぶん待たされたものです。
 でもいまは、がらがら。
 たまには、ポケットティッシュのサービスまでしてくれます。
 
 ウチのマンションでは、下のフロントで宅配便を受け付けてくれます。けれどメール便は取り扱っていないようです。
 ですからメール便のときは、近くのコンビニまで持っていかなければなりません。
 日ごろ便利に暮らしていると、それがちょっと不便です。
 でも本をお送りする場合、冊子小包では370円かかるのですが、メール便では160円でいってしまいます。
 その差は大きいです。
 
 それにしても、このお天気。
 気分が鬱々としてきます。
 早く、おだやかな小春日和の日差しに身も心もふり注がれたいものです。
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「子どもの本・九条の会」からお知らせ

2008年11月11日 | Weblog
 昨日、4月20日に行った「子どもの本・九条の会」設立のつどいのDVDをお送りいただきました。(上の写真)
 その日、司会をつとめさせていただいたので、どうやらそのご褒美のようです。
 ありがとうございました。
 このDVDは「(株)ふらここ」さんのご尽力で、すばらしい映像記録になっております。
 4月20日の感動がぎゅっと詰まっています。
 一枚1200円でお分けできるそうです。
 ご希望の方は、子どもの本九条の会(事務局メールアドレスkodomono9@yahoo.co.jp)運営委員会DVD担当、西山さんまでお申し出下さい。
 また、下は学習会のお知らせです。
 ぜひ多数の皆さまのお越しをお待ち申し上げております。

~~憲法とその周辺の問題について学び、考える集い~~
 講師に本家九条の会の事務局長、小森陽一氏をお招きして勉強したいと思います
お忙しいこととは存じますが、ぜひいっしょに学んでみませんか
              
■期日   11月22日(土) 2時~5時
■会場   全国教育文化会館「エデュカス・東京」
 ↓地図はこちらです。
http://www.zenkyo.biz/map.html
■参加費 500円
■プログラム 
1 会員からの発言「私の想い」
☆長野ヒデ子氏(絵本作家)  
 プロフィール:1942年愛媛県生まれ。「おかあさんがおかあさんになった日」でサンケイ児童出版文化賞、「せとうちたいこさん・デパートいきタイ」で日本絵本賞を受賞。他に「ネコのたいそう」など多数。          
☆岡崎ひでたか氏(児童文学作家)
 プロフィール:1929年生まれ。日本ペンクラブ会員。著書に「天と地を測った男―伊能忠敬」「戦場の草ぼっち」「鬼が瀬物語」など。「荷抜け」は2008年青少年読書感想文課題図書
 
2 講演   小森 陽一氏
 プロフィール:1953年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。「九条の会」事務局長。専攻は日本近代文学。主な著書に『夏目漱石を読みなおす』(筑摩書房)、『最新宮澤賢治講義』(朝日選書)、『理不尽社会に言葉の力を』(新日本出版)、『歴史教科書何が問題か』(岩波書店)、『ことばの力・平和の力』(かもがわ出版)など多数。母は詩人の小森香子氏。
(子どもの本・九条の会blogより抜粋)
http://love.ap.teacup.com/kodomono/
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