今日の番組は http://www.ustream.tv/recorded/99338122 です。
村永さんのブログは、「てんがらもんラジオ 254回」 です。
「てんがらもんラジオ」のタイトルに作家佐藤愛子さんの本を持ってきたのは理由があります、先ずは本をご覧下さい。
どういうことか、の前に今日の番組です。
ゲストは83歳の紙芝居のおじさん板井昭夫さんです、年齢からいえばお爺さんというべきでしょうが、視聴した実感は昔懐かしい「紙芝居屋」のおじさんでした。
先ず子供が好き、これがあってこそ紙芝居屋さんがやれるのです。もうひとつ印象に残ったのは、一番気なることは何ですかとの問いに、川内原発が怖いと言われました。地震被害の熊本には帰れるがもし原発事故になったら帰れないのだ、そう言われました。
この怖れと子供が好きだということは一緒のことだと思います。板井さんは紙芝居を通していつも子供を見ているに違いありません。小さい子が大きくなり紙芝居に来なくなったなあ、などと思うでしょう。子供を見ているということは未来を見ているということです。
子供が帰れなくなるような故郷でいいわけがない、それは親とか爺として許せないという思いです。番組のレギュラーの3方も子供の成長とかかわり生きて来られた方々です。大人の世界は今日をどうするかですが、子供が入ってくると明日に目が向きます。ですから少しでも不安なことがあれば人ごとの様には思えないのです。
さて、佐藤愛子さんの本に戻ります。
「おしまいの言葉」のなかに、
【 人間は「のんびりしょう」なんて考えてはダメだということが、九十歳を過ぎてよくわかりました。】とあります。それはある種の「ヤケクソの力」なので、この本のタイトルに行きつくわけです。この思いが脳細胞を刺激し「老人性ウツ病から抜け出ていた」のだそうです。
先週の津曲さん今日の板井さんにも「のんびりしよう」の気配は感じられません、「ヤケクソ」は別にして佐藤愛子本の生き証人の様な人です。今年80歳を迎える私にとって1月からこの様な番組、誠に脳細胞の活性化に役立ちました、ありがとうございました。