今日の「てんがらもんラジオ」307回目
http://www.ustream.tv/recorded/112642248
今日の「てんがらもんラジオ」は川柳教室で題は「着る」でした。その題に相応しい三人の和服姿、先週インフレエンザで休んだ村永さんの赤が目立ちます。
赤色は戦闘色だそうで、村永さんの気持ちがこちらにも移り、つぶやきにも気合を入れようという気分になります。
という事で、最初に構えたのが「笑いという文字」です。これは川柳の話ではなく石神さんが紹介した鹿児島の昔話のことです。笑いという漢字の由来の話で大変面白い話です、是非視聴してみて下さい。
これを聴きながらオヤ? と思ったのは「笑という字は犬に竹冠をかぶせた」ということでした。犬ではなかった筈、天かな? イヤ天でもなく夭(よう)という字だったろうと漢字辞典を開くと、やはり「笑=夭に竹冠」でした。この話は子供向けの昔話だから夭に似ている犬の字を当てて話を作ったのか、とも思いました。
でも、改めて少し大きな漢字辞典に当たると、笑の「本字」として犬に竹冠があります。
「本字」とは「通常の漢和辞典では代表字扱いにしてこなかったが、理論上は正しいことになる文字」と説明されています。こうなると子供向けの昔話だから……、などという話ではなさそうです。それでここはやはり白川静さんの『字通』で、と開いてみます。
「笑」に「竹と犬とに従うとする旧説」との一行があり、この「昔話」が古い時代に根拠を持った話が元になっているのだ、という思いがしました。そして、以前確か山本先生のお手玉の話から、「子供だからこそ」裏付けのある話をして行かなければならない、と教えてもらったことを思い出しました。
さてもうひとつ「オヤ?」と思ったのは、川柳に
おっとっと片脚だちでズボン着る Asakawayuki
という私の朝の姿のような句です。
ただ「ズボン着る」は「穿く」だろうと思うのです、あるいはその区別はなくなっているのだろうか、とも考えたのですが、どうでしょう。
上からいくと、帽子は被る、服は着る、ズボンは穿く、靴下とか靴は履くですね。