kaeruのつぶやき

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資本論、44年前の自分から……、

2018-04-09 21:00:20 | kaeruの『資本論』

   ガラクタ部屋を片付けるということは、自分の足元の地層を掘っているようなものでした、過ぎた日々がこんがらかって出てきます。

その中の一つが、これです。

 

日付は1974年3月、44年前の「資本論講座」の卒業文集でした。私の記憶では「資本論講座」といっても第1部だけですが、3回受講したはずです。そして三回とも途中で行かなくなったと思っていたのです。

最初は20歳代その頃港区にあった「産別会館」、次がこの講座だったのでしょう30歳代です、飯田橋まで通ったようです、2回とも講師は宮川実さん。3回目が10年くらい前でしょう、横浜での講座で講師は宮川彰さん、この人は宮川実さんの娘婿ですから私は親子二代に渡って受講したわけです、しかし彰さんの講義はどうも馴染まず最初の頃の回で行かなくなった記憶があります。

 いま考えると、20歳代30歳代での「資本論講座受講」の気持ちの中に「資本主義の全般的危機論」の裏付けを知りたいという思いがあったと思います。世界史が一路資本主義から社会主義へすすむ、その情勢理解の根拠の一つがこの「危機論」でした。講師の宮川さんの著した本にも全般的危機論を解説したものを読んだ記憶があります。

それだけに資本論講座受講に対しての期待と熱気があったように思います。若い時期の熱気と同様のものを期待して70歳前後に改めて受講してみるとその種の熱気が感じられません。代が代わった宮川さんでしたが、講義は丁寧で資料も日常のものから豊富に出されるのですが、何か物足りない、で足が遠のいたのでした。

さて、下の一文が当時の私の卒業感想文でした。これを書いた記憶もないしこの講座を卒業まで通った記憶もないのですから、これを手にして驚いています。

8ヶ月で30回の講義、どれほどの回数を出席したのかこれも記憶なしですが、このなかに班別の名簿があり11人のなかに覚えがある女性の名前があるのです。確か一時期賀状ももらった人でしたが、どういう繋がりで知り合ったのか? だった人でした。

こうなると資本論講座の内容より一人の女性の方が深く記憶に刻まれるという30歳代だったことの証明です。

 感想文を読むとそれなりのことを書いています。

近いうちに書き起こしをしておこうと思います。いまどういう気持ちで「資本論」に向かうべきかを考えるためにもやっておくべきでしょう。