友人から「十二月のコスモス」と表書きした俳句が十句送られてきました。10月某日の
妻が入院のぬけるような秋空
十二月には
娘から「お母さんまだ温かいから早くきて」
の句があり
九句目は
妻の棺に点火の分厚い扉
十句目は
十二月のコスモスよ妻は逝っちゃったよ
彼の俳句は自由律俳句といわれるもので、偶然今日下のような話がアップされたので張っておきます。OGPイメージ
私は返信に、
十二月のコスモス移る夫の胸
と。
昨年の夏母親を失った孫ふたりは去る十二月母親の51歳の誕生日に当たる日、ケ―キをあつらえ誕生日を祝ってジジババを感激させました。それがあったからこの春ふたりとも大学と高校へ踏みだすことができたのだと思えるのです。
死者は新しい生を得る、縁ある者の胸に、ということでしょうか。