ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

チベット祈りの風景(1)

2010-06-13 01:01:01 | 四方山話
チベット関連本の記事で「旅行人ノート」をご紹介しましたが、その「解説」ページに
「祈りのキーワード」「マンダラ世界の神々たち」「暮らしのキーワード」という興味
深い項目がありました。

私たちはチベット自治区ではラサ周辺に一度行っただけですが、四川省のアバ・チベット
族羌族自治区にある四姑娘山周辺、さらに「チベット文化圏」をネパール側まで拡げた
トレッキングの際の写真で、チベットの香りをお伝えします。

タルチョ(祈祷旗)
チベット文化圏では、この五色の旗(白一色のものも)が到る所で見られます。


(ネパール/ボナダート寺院)

寺院はもちろんのこと…






(以上3枚とも ネパール/ナムチェバザール)

家屋の屋上や中庭に旗が立ち、また万国旗のように吊されています。


(ネパール/モン・ラ)


(チベット/カンバラ峠:標識には山頂とありますが実は峠)


(四川省/巴郎山峠)

峠の上や…


(ネパール/ペリチェ付近の推定4600mピーク)


(ネパール/ゴーキョピーク 5,360m)

高山の頂に…


(チベット/ヤムドク湖)

さらには聖なる湖や


(チベット/ヤルンツァンポ河の支流・キチュ川)

水葬が行われる川の畔にも、五色の旗が立っています。
黄色は地、青色は水、赤は火、緑は風、白は空…五大(物質の五つの元素)を表して、


(ネパール/ドゥード・コシ(ミルクの川)にかかる吊橋)

経文が刷られたタルチョが翻るたびに、仏の教えが世界中に拡がっていきます。

ルンタ(風の馬)


(チベット/デボン寺)


(チベット・ガンデン寺)

タルチョによく描かれている馬の絵。タルチョが風にはためくと、この天を駆ける馬が
仏法を広めます。
四角形の紙に印刷したものは束にして売られ、峠越えなどの時に旅の安全を祈って撒かれます。