ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

チベット祈りの風景(3)

2010-06-17 01:01:01 | 四方山話
コルラ
聖なるもの…聖山、聖湖、寺院、チョルテン…の回りを時計の針の方向に廻ること。
右繞(うにょう)。


(ネパール/エベレスト街道ガット村)

大きなマニ石の両側に道がある。別に廻らなくてもコルラの法則に従います。
往きは今見えているように階段を登り、帰りは写真右手の階段を下りました。


(チベット/ラサ・パルコル<八角街>)

巡礼者に限らず、すべての通行人が同じ方向に歩いているのは少し異様な光景です。
写真の右手にジョカン(大昭寺)があるためです。
左端の人が手にしているのはマニ車。

マニ・コル
マニ車。中にお経が納められています。



手に持つ小さなものには、中の軸にお経を印刷した薄い紙が巻き付けられています。

上のパルコルの巡礼者のように歩きながらでも…



また、この人のようにイスに座ってでもいいのです。
何しろグルグル回しているだけでお経を読むことになるのですから、実にズボラ、お気
楽なグッヅです。


(ネパール/エベレスト街道)


(チベット/デボン寺)

更に手抜きをして、このように水の流れを利用して水車のようにグルグル回すものや、



もっとご利益があるように水マニ車を並べたもの。写真の三角屋根の小屋の中には、
それぞれマニ車が入っていて、更に上流に向かってこの小屋がずらりと並んでいます。
寺院の中ではバター燈明の熱を利用して回すものもあります。


(ラサ・ジョカン寺)


(ラサ・デボン寺)


(ラサ・ポタラ宮への途中)


(カトマンドゥ・スワヤンブナート)

寺院では、このように並んだマニ車を手で回しながらコルラします。



しかし、このように大きなものになると大変です。





かなり力が要り、簡単にはグルグル回すことはできません。