カッパドキア3-ギョレメの印象
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絨毯工場の見学を終えて昼食場所に向かうバスの車窓には、こんな光景が延々と続きます。
篠山紀信の「シルクロード」(集英社文庫版)に次のような文章がありました。
『子供のころから待ちに待った風景、でもなにか見てはいけないもののような風景、
すき間からそっとのぞくような風景、怖いものみたさの子供心がつくりあげた風景。
カッパドキアの第一印象はそんな感じだった。』
ちなみに、この文章が載っている章の見出しは「ギョロ目の河童」でした。
私たちもこの「待ちに待った風景」が、これまで写真や映像で見て頭に描いていた以上に
奇怪で、信じられないほど奇抜で、そしてスケールの大きいことに、ただただ驚嘆する他
ありませんでした。
この岩が見える所で下車しました。名前は形通りラクダ岩です。
写真を撮ってバスに帰り、少し先の洞窟レストランで昼食。今日はトルコ風の家庭料理
だそうです。
テーブルには、こんなきれいなお皿がセットされ、篭にパンが盛られています。パンは
これだけでビールが飲めるくらい美味しかったです。
イスラム圏なのにビール(Bira ビラ)が飲めるのはありがたいのですが、値段は少し高め
で、この小瓶で7TL(450円ほど)。このあとホテル、レストランではさらに高いところも
ありました。ガソリンスタンド付属の売店などでは500ml缶で3TL。安いところでは2.75TL
とかなり安く手に入ります。
銘柄は殆どがこのエフェス Efes。すっきりした癖のない味でした。
スープ(チョルパス)が来ました。これはレンズ豆が中心のメルジメク・チョルパス。
前菜の詰め物(ドルマ)。いろんな種類がありますが、左はスッキーニ(らしい野菜)、
右はナスのドルマにヨーグルトをかけたもの。
中身はこんな感じです。なかなか美味しい。
メインディッシュはキョフテ(挽き肉を固めた肉団子風)がメインの盛り合わせ。
フライドポテトなどにバターライスが付いています。ご飯は細長いお米でパサパサして
あまり美味しくありません。
デザートの甘い甘いアイスクリーム。コーヒーの方が良かったのに…。これからも、朝食
以外にコーヒーを飲む機会がありませんでした。
食事を済ませて、ひんやりしたレストランからカンカン照りの外に出ました。
今日の気温は38度近いということですが、空気が乾燥しているのでそれほど暑さを感じ
ません。木陰に入ってそよ風に吹かれていると、心地よいほどでした。