カッパドキア1-ギョレメ
6月14日(月)
世界遺産・カッパドキアは「美しい馬の土地」を意味するペルシア語が起源とされています。
すぐに頭に浮かぶのはギョレメなどの奇石群、カイマクルなどの地下都市ですが、その範囲は
東西20キロ、南北40キロに及ぶ広大な地域で、中に幾つもの町が点在しています。
今日は丸一日かけて、このカッパドキアを観光します。

ギョレメはトルコ語で「見てはならないもの」の意味で名付けられたといいますが、6000万年
もかけて自然が作り上げた不思議な造形に、そこに住みついた人間が手を加えた、実に珍しい
景観を見せてくれます。
私たちの泊ったユルギュップ地区のホテルからバスで10分も走るとギョレメ野外博物館に着
きました。
ここは4世紀前後、ローマ帝国の迫害から逃れたキリスト教徒が、柔らかい凝灰岩を横穴式
に掘り抜いて、岩窟教会や修道院をつくったところです。その数は全部で30ほどあるそうです。
正面に見えるのは男性の修道院の一つ。右手、人が群れているところが入り口です。

入場は、回転式バーの付いた自動改札を利用します。
これはそのチケットですが、この後の遺跡などの入場はすべてこの方式を採用していました。
(真中から上は裏側です。今気がついたのですが、日付や時間は実にいい加減です。
ひょっとすると使い回し???)

入場してすぐのセント・バジル教会(Basil Kilisesi)から見学を始めます。

内部には美しいフレスコ画が描かれています。これはキリストを抱く聖母マリア像。

この人はセント・ゲオルゲウス。馬に乗り槍を構えて蛇(竜?)を退治している絵で、カッパ
ドキアを守護する聖人とされています。
次に入ったのは「リンゴの教会」です。
1980年4月から1年間放送されたNHKスペシャル「シルクロード 絲綢之路」をご記憶の方も
多いと思いますが、その関連図書「シルクロード ローマへの道」第十一巻「騎馬・隊商の道」
に、この教会についてのこんな記述があります。
『聖堂は5メートル四方ほどのこぢんまりとした空間である。しかし天井は高い。4、5メー
トルはあろうか。内部に足を踏み入れると洞窟の中という感じがしない。その理由は聖堂の
構造にある。聖堂は洞窟につくられているにもかかわらず、野外の普通の建築の構造を忠実に
模倣している。四本の柱が丸天井のドームを支え、祭壇がつくられ、谷に向かって開かれた窓
がある。そして、壁面いっぱいに壁画が描かれている。』
この文章の通り、キリストや使徒たちの絵がドームやアーチに描かれているのですが、残念な
ことに「カメラ禁止」の標識があったのでこのあと撮影は見合わせました。
おまけに、時差による寝不足でオカンの説明も、絵画の印象もあまり頭に残っていません。


前の通路を先に進むと登り道になります。右手は切り立った断崖で谷の向こうにもたくさん
洞窟が見えます。小さな穴が並んでいるのは鳩の小屋。ここで飼われたハトは食用となった他、
糞は肥料として利用、また伝書鳩としても使われました。
突き当りの石段を少し登ると「蛇の教会」があります。
ここにもセント・ゲオルゲウスの蛇退治の壁画があり、反対側には「あみだくじ」のような変形
碁盤目のデザインが描かれています。これは下絵を描く時のものだそうで、その横の聖人の絵に
はうっすらと朱色の線が残っていました。

ここで解散して入り口まで自由行動することになりました。左に回り込むように進みます。

この辺りは修道院などの居住区域で、いくつもの洞窟住居の跡が残されています。さっそく
一番高い所にある洞窟へ登ってみました。

その内部です。正面は祭壇でしょうか。

ここは食堂。長い石のテーブルとイスがあり、天井は煤で真っ黒です。

入り口から見降ろしたところ。

少し進むと「暗闇の教会」があります。ここの壁画は保存状態が良く美しいそうですが、集合
時間が迫っているので割愛しました。

その前からの光景です。

緩やかな下り道を入り口の方へ周回していきます。

様々な形の岩峰を見ながら、色とりどりの美しい花が咲いている中を下っていきました。
6月14日(月)
世界遺産・カッパドキアは「美しい馬の土地」を意味するペルシア語が起源とされています。
すぐに頭に浮かぶのはギョレメなどの奇石群、カイマクルなどの地下都市ですが、その範囲は
東西20キロ、南北40キロに及ぶ広大な地域で、中に幾つもの町が点在しています。
今日は丸一日かけて、このカッパドキアを観光します。

ギョレメはトルコ語で「見てはならないもの」の意味で名付けられたといいますが、6000万年
もかけて自然が作り上げた不思議な造形に、そこに住みついた人間が手を加えた、実に珍しい
景観を見せてくれます。
私たちの泊ったユルギュップ地区のホテルからバスで10分も走るとギョレメ野外博物館に着
きました。
ここは4世紀前後、ローマ帝国の迫害から逃れたキリスト教徒が、柔らかい凝灰岩を横穴式
に掘り抜いて、岩窟教会や修道院をつくったところです。その数は全部で30ほどあるそうです。
正面に見えるのは男性の修道院の一つ。右手、人が群れているところが入り口です。

入場は、回転式バーの付いた自動改札を利用します。
これはそのチケットですが、この後の遺跡などの入場はすべてこの方式を採用していました。
(真中から上は裏側です。今気がついたのですが、日付や時間は実にいい加減です。
ひょっとすると使い回し???)

入場してすぐのセント・バジル教会(Basil Kilisesi)から見学を始めます。

内部には美しいフレスコ画が描かれています。これはキリストを抱く聖母マリア像。

この人はセント・ゲオルゲウス。馬に乗り槍を構えて蛇(竜?)を退治している絵で、カッパ
ドキアを守護する聖人とされています。
次に入ったのは「リンゴの教会」です。
1980年4月から1年間放送されたNHKスペシャル「シルクロード 絲綢之路」をご記憶の方も
多いと思いますが、その関連図書「シルクロード ローマへの道」第十一巻「騎馬・隊商の道」
に、この教会についてのこんな記述があります。
『聖堂は5メートル四方ほどのこぢんまりとした空間である。しかし天井は高い。4、5メー
トルはあろうか。内部に足を踏み入れると洞窟の中という感じがしない。その理由は聖堂の
構造にある。聖堂は洞窟につくられているにもかかわらず、野外の普通の建築の構造を忠実に
模倣している。四本の柱が丸天井のドームを支え、祭壇がつくられ、谷に向かって開かれた窓
がある。そして、壁面いっぱいに壁画が描かれている。』
この文章の通り、キリストや使徒たちの絵がドームやアーチに描かれているのですが、残念な
ことに「カメラ禁止」の標識があったのでこのあと撮影は見合わせました。
おまけに、時差による寝不足でオカンの説明も、絵画の印象もあまり頭に残っていません。


前の通路を先に進むと登り道になります。右手は切り立った断崖で谷の向こうにもたくさん
洞窟が見えます。小さな穴が並んでいるのは鳩の小屋。ここで飼われたハトは食用となった他、
糞は肥料として利用、また伝書鳩としても使われました。
突き当りの石段を少し登ると「蛇の教会」があります。
ここにもセント・ゲオルゲウスの蛇退治の壁画があり、反対側には「あみだくじ」のような変形
碁盤目のデザインが描かれています。これは下絵を描く時のものだそうで、その横の聖人の絵に
はうっすらと朱色の線が残っていました。

ここで解散して入り口まで自由行動することになりました。左に回り込むように進みます。

この辺りは修道院などの居住区域で、いくつもの洞窟住居の跡が残されています。さっそく
一番高い所にある洞窟へ登ってみました。

その内部です。正面は祭壇でしょうか。

ここは食堂。長い石のテーブルとイスがあり、天井は煤で真っ黒です。

入り口から見降ろしたところ。

少し進むと「暗闇の教会」があります。ここの壁画は保存状態が良く美しいそうですが、集合
時間が迫っているので割愛しました。

その前からの光景です。

緩やかな下り道を入り口の方へ周回していきます。

様々な形の岩峰を見ながら、色とりどりの美しい花が咲いている中を下っていきました。