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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

トルコ日記(16)

2010-07-09 06:00:00 | 旅日記
トプカプ宮殿
トプカプ宮殿は、15世紀から19世紀にかけてオスマン帝国の中心として、スルタンと家来
たちの政治の中枢であり、またハーレムで知られるようにスルタンと家族の生活の場でも
あった豪奢を極めた宮殿です。ボスフォルス海峡に向けて大砲が据えられていたので、
「大砲の門」という意味の「トプカピ」という名がついたといわれています。



城壁に穿たれた総門は、別名「皇帝の門」。



いかめしい武官たちが守っています。



総門を入ると第一庭園。緑の芝生に樹木の生い茂る見事な庭園の向こうに見えるのは
「聖エレーネ教会」で、アヤソフィアが建つまで、総主教座(ギリシャ正教の本山)でした。



チケットを例の自動改札に入れて中門(儀礼の門)をくぐります。第二の庭園が拡がります。



宮殿の全容を見せる模型がありました。何度か増築されてなかなか複雑な作りです。



第二庭園の右側、糸杉とプラタナスの木陰に煙突が見える所はかつての宮廷の厨房(調理棟)
で、数百人の料理人が数千人分の料理を用意したと伝えられています。現在は陶磁器などの
コレクションが展示されています。



左側はスルタンの妻妾や子供たちが暮らした部屋が残るハーレムです。時間の関係で残念
ながら、入場はできませんでした。



三つ目の門は「幸福の門」。ここをくぐると第3庭で、庭を囲むように謁見室、スルタン
の衣裳展示室など幾つかの建物があります。ここで自由行動の時間になりました。

庭を囲む部屋を順に見ていきましたが、内部は撮影禁止で写真は撮れませんでした。
宝物館では、世界最大のエメラルド、86カラットの大ダイヤを49の小粒のダイヤが囲む
黄金のブローチ、黄金の鞘にダイヤとエメラルドを散りばめた「トプカピの短剣」など
を、しっかり目に留めました。



陽光まばゆい外に出ると、ボスフォラス海峡を見下ろすテラスです。



たくさんの船が行き交っています。



再び見学を続けます。前の小さな金色の屋根は「イフタールのポーチ」。
後の建物は普通「皇子の割礼室」と呼ばれています。前の説明板では「夏のパビリオン」。
ここは写真が撮れました。



夏のパビリオンは1640年、スルタン・イブラヒムにより建設されました。皇太子の割礼式
に使われたので「割礼室」とも呼ばれています。



壁や天井は、オスマン時代の希少なタイルで覆われています。



中でも重要なのは部屋正面にある、極東の陶器の影響を受けた青と白のタイルで、
1529年の日付けがあります。





部屋外の内壁にも、青色を基調にした美しいタイルが張られています。
時間が来て集合場所の第3庭に帰り、2時間近くのトプカピ宮殿見学を終えました。