ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

トルコ日記(17)

2010-07-10 06:00:00 | 旅日記
アヤソフィア



今日の昼食は、この城壁の跡に建つロカンタ(レストラン)で。



なかなか瀟洒な建物です。



サンドウィッチ風のパイと



メインにはキョフテを頂きました。このキョフテはヒツジのミンチを薄切れ肉で巻いて
います。



昼食を終えてバスでアヤソフィアへ。美しい色のトラム(路面電車)と行き交います。



現在 アヤソフィア博物館と呼ばれているこの建物の正式な名称は、ギリシャ語では
「聖なる叡智」を表す「アギア・ソフィア」、聖ソフィア大聖堂。バチカンの聖ピエトロ寺院
より1,000年も前に建てられた大建築です。
写真は朝、スルタナーメット公園のブルーモスク側から撮ったものです。



午後は、入場口のすぐ前までバスで乗り付けました。



入り口近くに、このような石材がごろごろしています。かって使われていた遺物のよう
です。ヤシの木が見えるので、動物はラクダ?それにしてはコブが見えないなあ?



中に入ります。コンスタンチヌス大帝によって建てられ、6世紀にユスチニアヌス帝に
よって再建されたこの巨大なドームは地上55m、直径31mもあります。



オスマン時代に教会からジャミィに改装されたので、メッカの方向を示すメフラブ
(中央下部の四角い個所)が本来ある筈のジャミイ中心から少し右にずれています。
説明の後、自由時間になりました。



いったん廊下に出て螺旋状に伸びる石の傾斜路を登ります。皇帝が車で登れるように
大きい段差がないように作られています。洞穴を抜けるような感じで二階のテラスに
出ました。



先ほど仰ぎ見た聖母子像がすぐ間近に見えます。
グリーンに金文字の円盤には、コーランの一節や神をたたえる言葉がカリグラフィ
(装飾文字)で書かれています。



二階回廊から向かい側を見たところです。



吊り下がるランプの灯りに壁のモザイクがが浮かび上がっています。漆喰が剥がれた跡
も生々しく見えます。



別の通路を下りて階下にある「願いを叶える柱」を試してみました。中央の穴に親指を
当てて、願い事をしながら掌を一回転させます。



売店などのある通路の出口。「ここでは必ず立ち止まって振り返ってみてください」
とオカンに言われていました。



上の写真のモザイク絵はこちら側のものが映っていたのでした。
中央が聖母子(キリストを抱くマリア)、聖堂を捧げるユスティニアス帝が左に、
コンスタンチノーブルの町を捧げるコンスタンティノス帝が右に描かれています。

これは帰宅後、写真を整理中に気がついたのですが、このアヤソフィアでもいくつか
大事なものを見落としています。中でも残念なのは南回廊の有名なモザイク画。
せっかく二階回廊に登ったのに、時間にせかれて気がつきませんでした。
パックツァーの弱みですね。もう一度行く機会があればいいのですが…。