ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

涼風・大台ケ原(7月27日)

2010-07-28 12:35:51 | 山日記
下界の暑さを逃れて大台ケ原に行きました。
家を出てから3時間近く、大台ケ原駐車場に着くとさすがに標高1570mの空気はひんやりと
爽やかで、暑さに弱った身体をたちまち活気づけてくれます。



9時25分、駐車場スタート。濃淡いろいろな色合いの緑に染まりそうな水平道から、整備
された階段道を日出ヶ岳へ登ります。



10時10分、山頂のログハウス風休憩所の屋上展望台です。周囲360度の大展望で、これは
東側。横の展望図によると、変愚院の左側には御岳、木曽駒、恵那山、仙丈ヶ岳、間ノ岳、
そして富士山と、懐かしい山が並んで見えるはずなのですが、これは冬の晴れた日の早朝
のこと。
今日は夏雲に覆われて、右手の熊野灘さえ見えません。



先ほど追いついたバスツァーの30人グループが出た後は、二人だけの貸し切り状態になり
ました。
写真は1695mの一等三角点を見下ろしたところ。背後の山は三津河落山。霞んでいた大峰の
山々も次第に姿を現して来ました。15分ほど休んで出発。



木道が続く正木ヶ峰を登り終えて、トウヒの白骨林を見ながら下ります。



正木ヶ原にくると、急に目の前をシカの大群が横切りました。およそ30匹はいたでしょうか。
頭数の多かった昔でも一度にこれほどの数を見たことはありません。近頃は、東大台で
シカを見ることが珍しくなっただけに、嬉しい出来事でした。
写真はのんびり餌を探していた別のグループです。

少し先で休んでいた30人グループが、出発準備をしていたので混まないうちに大蛇に急ぎ
ました。



滑りやすい岩の先端に立ちました。東ノ川を隔てて大峰の連山が一列に並んでいます。
右手には西大台の樹林帯に、中ノ滝が白布をかけています。(12:00~12:05)



目の前は蒸篭(セイログラ)の絶壁です。狭い岩場にガイドを先頭にして大グループが
やって来たので、場所を譲って引き返しました。



ちょっと戻った岩場が、私たちがいつも昼食場所にしているところです。
ご丁寧に「この場所は大蛇ではありません。もう少し下った先端に鎖がある岩場が
大蛇です」という新しい札が取り付けられていました。
木陰でサンドウィッチを作り、昼食を済ませました。(12:10~12:45)



いつもは、ここからシオカラ谷に下り、吊橋を渡って登り返して帰るのですが、しばらく
動かしていないヒザが不安なので今日は尾鷲ノ辻に引き返しました。
いつもは人のいる休憩所に、初めて腰をおろしてみました。(13:10~13:20)
あとは何十年ぶりかで歩く水平道を2キロ、のんびりと駐車場へ帰りました(13:50)

久しぶりの山歩きなのに膝サポーターを忘れ、いつ痛みだすか心配もありましたが、帰って
からも異常なく、かえって調子が良くなったほど。天気予報が伝えていた午後の雷雨にも
会わず、静かな大台の雰囲気に浸れて満足の一日でした。