*昨27日夕、久しぶりに二泊三日の「ちょっと遠い山」から帰りました。レポートを作成中の間、書き溜めてあった残りの「5月の花の山」をご覧ください*
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/43/4ac770d44719b666c0391c445f261603.jpg)
鈴北岳(1182m)
鈴鹿山脈では藤原岳が代表的な「花の山」がですが、4月に登ったことが多いので、ここでは5月の鈴北岳を紹介します。東近江市。鈴鹿山脈の北部、鞍掛トンネルの南、鈴ヶ岳方面への登山道と鈴鹿山脈縦走路との合流点にあります。トンネル出口近くの登山口からコグルミ谷を登りました。写真は1994年5月1日の日本庭園付近。この先に昭和32年の遭難碑が立っていますが、今年(2012年2月)にも亡くなった方がおられます。冬は気象条件の厳しい山であることが分かります。合掌。前年はコグルミ谷から鈴鹿最高点を通り、御池岳へ登りましたが、この年は北の鈴北へ深いササを漕ぎ分けながら往復しました。花は稜線に出るまでの谷沿いにイチリンソウ、ニリンソウ、キクザキイチゲ、エンレイソウ、ニリンソウなどたくさん咲いていました。稜線では期待通りカタクリの大群落でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/f6/874ee8bdb4568327e2ca679ce3c6afce.jpg)
イチリンソウ(1994.05.08)
一輪さくのでイチリンソウ、二輪咲くのでニリンソウ、三輪咲くのでサンリンソウ(山で見たことがありません)と思い込みがちですが、個体差があるのでニリンソウでも一輪しか咲かないものや、三輪咲いているものもあります。イチリンソウはニリンソウに比べて花が少し大きく、葉の切れ込みが細かい(人参の葉のように…)ことで区別しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/4d/7f45ae8379a9d464f14beae67f7bf058.jpg)
キクザキイチゲ(1994.05.01 鈴北岳)
菊咲一華。菊のような花を一輪咲かせます。写真の花は蕾から開花に至る途中。鈴鹿では他に青紫色の美しい花も咲いています。これもアズマイチゲと紛らわしい花で、またキクザキイチリンソウと呼ぶこともあってヤヤコシイことです。
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キクザキイチゲ(1993.05.09 コグルミ谷)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/3a/6a15f703e8a83b396fc6bc406a6a3608.jpg)
カタクリ(1994.05.01 鈴北岳)
片栗粉で知られた(現在の市販ものは殆どジャガイモの澱粉)金剛山や葛城山でもお馴染みの花ですが、ここの群落は半端じゃなく足の踏み場に困るほどでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/8b/0a602d445c3339b841392d61d077ded5.jpg)
鎧岳(894m)
奈良県宇陀郡曽爾村。写真(曽爾川嶽見橋より)で見るように、三段になった柱状節理の岩壁を武士の鎧に見立てた名前の山です。南側にある兜岳から逢坂峠を経て縦走できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/e7/d8390d8def0c5f4b39dc8ae384d98fb9.jpg)
チャルメルソウ(2003.05,18 鎧岳)
哨吶草。哨吶(シノウ)とは中国語で屋台のラーメン屋さんでお馴染みのチャルメラのこと。この植物の果実があのラッパの形に似ているそうです。ユキノシタ科の植物で三重県より西でしか見られない花です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/b6/f4a0c3d34955685ad15320ccbce050ac.jpg)
ナルコユリ(2003.05,18 鎧岳)
近縁種のアマドコロにとても似ていますが『ナルコユリは、花と花柄のつなぎ目が緑色の突起状になるのに対して、アマドコロは突起状にならない。また、ナルコユリの茎は丸いが、アマドコロの茎には6本の稜があり触ると少し角張った感じがする(Wikipedia)』そうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/56/1fbd7d886a107e7dffde437ead245327.jpg)
笠捨山(大峰奥駆道)
「奥駆道」は吉野から大峰山(山上ヶ岳)、近畿最高峰の八経ヶ岳を経て、さらに長大な奥山の道を熊野本宮に至る修験者の修行の道です。春から夏にかけて、山中泊をを含め何度かに分けて全行程を歩きました。5月には至る所でシャクナゲやアカヤシオ、シロヤシオなどの花々が疲れた体を癒してくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/aa/b98248a21edcba26d7b7bb0a90777eb1.jpg)
ヤマシャクヤク(2005.05.09 大天井岳)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/db/ce28efe572a052582f50d1b5b26263a3.jpg)
ホンシャクナゲ(2005.05.14 地蔵岳近く)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/32/99a6122d9872dc43f53fd6b109d7ba17.jpg)
シロヤシオ(2005.05.15 笠捨山)
**まだまだ見て頂きたい「5月の山の花」は多いですが、ひとまずこの辺で…**
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鈴北岳(1182m)
鈴鹿山脈では藤原岳が代表的な「花の山」がですが、4月に登ったことが多いので、ここでは5月の鈴北岳を紹介します。東近江市。鈴鹿山脈の北部、鞍掛トンネルの南、鈴ヶ岳方面への登山道と鈴鹿山脈縦走路との合流点にあります。トンネル出口近くの登山口からコグルミ谷を登りました。写真は1994年5月1日の日本庭園付近。この先に昭和32年の遭難碑が立っていますが、今年(2012年2月)にも亡くなった方がおられます。冬は気象条件の厳しい山であることが分かります。合掌。前年はコグルミ谷から鈴鹿最高点を通り、御池岳へ登りましたが、この年は北の鈴北へ深いササを漕ぎ分けながら往復しました。花は稜線に出るまでの谷沿いにイチリンソウ、ニリンソウ、キクザキイチゲ、エンレイソウ、ニリンソウなどたくさん咲いていました。稜線では期待通りカタクリの大群落でした。
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イチリンソウ(1994.05.08)
一輪さくのでイチリンソウ、二輪咲くのでニリンソウ、三輪咲くのでサンリンソウ(山で見たことがありません)と思い込みがちですが、個体差があるのでニリンソウでも一輪しか咲かないものや、三輪咲いているものもあります。イチリンソウはニリンソウに比べて花が少し大きく、葉の切れ込みが細かい(人参の葉のように…)ことで区別しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/4d/7f45ae8379a9d464f14beae67f7bf058.jpg)
キクザキイチゲ(1994.05.01 鈴北岳)
菊咲一華。菊のような花を一輪咲かせます。写真の花は蕾から開花に至る途中。鈴鹿では他に青紫色の美しい花も咲いています。これもアズマイチゲと紛らわしい花で、またキクザキイチリンソウと呼ぶこともあってヤヤコシイことです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/5a/f2d6929f08fff44d089fbd23b864cbae.jpg)
キクザキイチゲ(1993.05.09 コグルミ谷)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/3a/6a15f703e8a83b396fc6bc406a6a3608.jpg)
カタクリ(1994.05.01 鈴北岳)
片栗粉で知られた(現在の市販ものは殆どジャガイモの澱粉)金剛山や葛城山でもお馴染みの花ですが、ここの群落は半端じゃなく足の踏み場に困るほどでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/8b/0a602d445c3339b841392d61d077ded5.jpg)
鎧岳(894m)
奈良県宇陀郡曽爾村。写真(曽爾川嶽見橋より)で見るように、三段になった柱状節理の岩壁を武士の鎧に見立てた名前の山です。南側にある兜岳から逢坂峠を経て縦走できます。
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チャルメルソウ(2003.05,18 鎧岳)
哨吶草。哨吶(シノウ)とは中国語で屋台のラーメン屋さんでお馴染みのチャルメラのこと。この植物の果実があのラッパの形に似ているそうです。ユキノシタ科の植物で三重県より西でしか見られない花です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/b6/f4a0c3d34955685ad15320ccbce050ac.jpg)
ナルコユリ(2003.05,18 鎧岳)
近縁種のアマドコロにとても似ていますが『ナルコユリは、花と花柄のつなぎ目が緑色の突起状になるのに対して、アマドコロは突起状にならない。また、ナルコユリの茎は丸いが、アマドコロの茎には6本の稜があり触ると少し角張った感じがする(Wikipedia)』そうです。
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笠捨山(大峰奥駆道)
「奥駆道」は吉野から大峰山(山上ヶ岳)、近畿最高峰の八経ヶ岳を経て、さらに長大な奥山の道を熊野本宮に至る修験者の修行の道です。春から夏にかけて、山中泊をを含め何度かに分けて全行程を歩きました。5月には至る所でシャクナゲやアカヤシオ、シロヤシオなどの花々が疲れた体を癒してくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/aa/b98248a21edcba26d7b7bb0a90777eb1.jpg)
ヤマシャクヤク(2005.05.09 大天井岳)
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ホンシャクナゲ(2005.05.14 地蔵岳近く)
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シロヤシオ(2005.05.15 笠捨山)
**まだまだ見て頂きたい「5月の山の花」は多いですが、ひとまずこの辺で…**