茅ヶ岳(1704m) 奥秩父山地の西南部、山梨県北杜市と甲斐市にまたがるコニーデ型火山。形が八ヶ岳に似ているため「偽八ツ」と呼ばれて混同されることもあった。山頂の眺望が良いことでも知られ、1971年3月、日本百名山で知られる深田久弥が登山中に脳卒中で亡くなった山でもある。
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昨夜お世話になった清里高原・ねむのきペンションを6時前に出発。オーナーの斉藤さんから教えて貰った茅ヶ岳の右肩には、ぼんやりとだが富士の姿が見えた。国道141号を南下して須玉ICから中央自動車道に入り、次の韮崎ICで降りて県道を北へ走る。饅頭峠近くの深田記念公園駐車場には1時間足らずで着いた。7時前なのにすでに先着の車が8台、仙台ナンバーのワゴン車のラックには、昨日の雨の中を登ったのか何枚か着衣が干されていてドライバーは車内で寝ている様子だった。他の車は全て東京周辺か山梨ナンバー、関西のナンバーはわが車だけである。
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広い駐車場の入口に大きな韮崎市の観光地図と並んでトレッキング・マップが設置してある。
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反対側の清潔なトイレを使わせて貰い、身支度を終えて7時ちょうどに出発。真っ青な空の下、雨に洗われた緑が清々しい。5分ほどで深田記念公園下の分岐に来て右に折れる。地道だが車が通れるほどの広い幅の道で、ところどころで同じような道が交わる。右手に廃屋があるのは開拓地の名残という。足元にギンランが一輪咲いていた。
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30分ほどで舗装の大明神林道に出会い、横切ってまた広葉樹林に入る。朱色のヤマツツジが咲いている。アカマツやヒノキに混じってカラマツも見えるが、なだらかな傾斜も道幅も変わらない道が延々と続く。
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歩き出して1時間ほどして苔むした岩が目につくようになった。両側から尾根が迫って沢筋となり、道幅も次第に狭ばまってやっと山道らしくなる。足元に点々と見える白い花はニリンソウで先ほどからずっと続いている。
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朝早いせいか、まだ目を覚ましていない花が多いようだ。
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少し平らな場所では何か所も大群落を作って咲いている。
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ゴロゴロした岩が混じる道になり勾配が強まると立入禁止の黄色いテープの張ってある所に来た。「注意 ここは女岩手前50m.山頂まで60分.女岩付近落石多く立入禁止」という掲示がある。北杜市観光協会のホームページによると、女岩はコース唯一の水場で「大岩から水が滴り落ちている」という。
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木の間から突きあたりに見える、下に穴の開いた大きな岩が「女岩」らしく、ズームで写してみる(8時15分)。ここまで標準のコースタイム(1時間30分)より少し早いくらいで来た。ザックを下ろそうかと思っていると数人の男女のグループが登ってきたので、スポーツドリンクを立ち飲みしただけで休まずに先に行く。
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道はジグザグに登りだし女岩を下に見下ろすようになって、いったん水平な道を行く。
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まだ蕾のハシリドコロの大群落で写真を撮っていると、先ほどのグループが追い越して行った。ここからブナ林の中の急な登りが続き、先のパーティの姿が次第に小さくなる。
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いつも通りスロー&ステディのマイペースでで登り続けて、8時50分、稜線に出た。駐車場を出てから初めて腰を下ろして休憩する。間もなく地元の若い男性が登ってきて言葉を交わす。奈良から来たというと「何故、こんな遠いところまで…」と聞かれた。答えに詰まったが「前から来たかった未踏の山なので」と答えた。後で山頂で聞くと、大阪にも勤めたことのある転勤族で「せっかく山梨に来たのだから」と3年ほど前から近場の山を歩いているそうだ。
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尾根道を左に登っていくと「深田久弥先生終焉の地」の碑が立っていた。前の大盆にお賽銭の小銭がたくさん入っている。私たちは「深田百名山ファン」ではないが、この本で知って登った山も荒島岳はじめ幾つもある。偉大な先達の霊に手を合わせて、これからも元気で山行が続けられるように願った。
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尾根道は両側に樹木が茂ってあまり見晴らしはない。モチツツジなどの木の間から右手に秩父の山々がちらほら見えるだけである。
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大きな岩の間を急登すると頂上が近い。
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岩の下にびっしりとイワカガミが咲いていた。(続く)
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昨夜お世話になった清里高原・ねむのきペンションを6時前に出発。オーナーの斉藤さんから教えて貰った茅ヶ岳の右肩には、ぼんやりとだが富士の姿が見えた。国道141号を南下して須玉ICから中央自動車道に入り、次の韮崎ICで降りて県道を北へ走る。饅頭峠近くの深田記念公園駐車場には1時間足らずで着いた。7時前なのにすでに先着の車が8台、仙台ナンバーのワゴン車のラックには、昨日の雨の中を登ったのか何枚か着衣が干されていてドライバーは車内で寝ている様子だった。他の車は全て東京周辺か山梨ナンバー、関西のナンバーはわが車だけである。
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広い駐車場の入口に大きな韮崎市の観光地図と並んでトレッキング・マップが設置してある。
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反対側の清潔なトイレを使わせて貰い、身支度を終えて7時ちょうどに出発。真っ青な空の下、雨に洗われた緑が清々しい。5分ほどで深田記念公園下の分岐に来て右に折れる。地道だが車が通れるほどの広い幅の道で、ところどころで同じような道が交わる。右手に廃屋があるのは開拓地の名残という。足元にギンランが一輪咲いていた。
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30分ほどで舗装の大明神林道に出会い、横切ってまた広葉樹林に入る。朱色のヤマツツジが咲いている。アカマツやヒノキに混じってカラマツも見えるが、なだらかな傾斜も道幅も変わらない道が延々と続く。
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歩き出して1時間ほどして苔むした岩が目につくようになった。両側から尾根が迫って沢筋となり、道幅も次第に狭ばまってやっと山道らしくなる。足元に点々と見える白い花はニリンソウで先ほどからずっと続いている。
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朝早いせいか、まだ目を覚ましていない花が多いようだ。
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少し平らな場所では何か所も大群落を作って咲いている。
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ゴロゴロした岩が混じる道になり勾配が強まると立入禁止の黄色いテープの張ってある所に来た。「注意 ここは女岩手前50m.山頂まで60分.女岩付近落石多く立入禁止」という掲示がある。北杜市観光協会のホームページによると、女岩はコース唯一の水場で「大岩から水が滴り落ちている」という。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/44/34d4851e6c82158dbdb7a3ef062344ef.jpg)
木の間から突きあたりに見える、下に穴の開いた大きな岩が「女岩」らしく、ズームで写してみる(8時15分)。ここまで標準のコースタイム(1時間30分)より少し早いくらいで来た。ザックを下ろそうかと思っていると数人の男女のグループが登ってきたので、スポーツドリンクを立ち飲みしただけで休まずに先に行く。
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道はジグザグに登りだし女岩を下に見下ろすようになって、いったん水平な道を行く。
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まだ蕾のハシリドコロの大群落で写真を撮っていると、先ほどのグループが追い越して行った。ここからブナ林の中の急な登りが続き、先のパーティの姿が次第に小さくなる。
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いつも通りスロー&ステディのマイペースでで登り続けて、8時50分、稜線に出た。駐車場を出てから初めて腰を下ろして休憩する。間もなく地元の若い男性が登ってきて言葉を交わす。奈良から来たというと「何故、こんな遠いところまで…」と聞かれた。答えに詰まったが「前から来たかった未踏の山なので」と答えた。後で山頂で聞くと、大阪にも勤めたことのある転勤族で「せっかく山梨に来たのだから」と3年ほど前から近場の山を歩いているそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/75/dbc063808948ab68fce479bde957e0ec.jpg)
尾根道を左に登っていくと「深田久弥先生終焉の地」の碑が立っていた。前の大盆にお賽銭の小銭がたくさん入っている。私たちは「深田百名山ファン」ではないが、この本で知って登った山も荒島岳はじめ幾つもある。偉大な先達の霊に手を合わせて、これからも元気で山行が続けられるように願った。
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尾根道は両側に樹木が茂ってあまり見晴らしはない。モチツツジなどの木の間から右手に秩父の山々がちらほら見えるだけである。
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大きな岩の間を急登すると頂上が近い。
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岩の下にびっしりとイワカガミが咲いていた。(続く)