ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

世界遺産の旅 - イタリア1 (ローマ)

2009-03-03 09:40:21 | 旅の想い出
イタリアは世界遺産の登録数が43件にのぼり、登録数が偏在していると言われるヨーロッパでも特に多い国だそうです。
しかし私たちが訪問した1979年には、「ヴァルカモニカ岩絵群」がイタリアで唯一登録された世界遺産でした。
以下の写真の「ローマ歴史地区」は翌1980年に世界文化遺産に登録されました。


カラカラ大浴場
3世紀初め、カラカラ帝の治世に建設されたローマのレジャー施設です。
今でいう「Spa Gerden」でしょうか。入浴以外にさまざまな娯楽施設もあり、
200以上の浴室に1600人を収容できたとか…
バスの窓から、外観がちらっと見えました。


コロッセオ
ご存じローマを代表する観光地の一つ。ローマ帝政期の闘技場です。
剣闘士同士や剣闘士と猛獣の戦いが行われ、映画「グラディエイター」のように多くの剣闘士が命を落としています。




内部も見学しました。


コンスタンティヌス凱旋門
西ローマ帝国の副帝であったコンスタンティヌスが、正帝と闘って勝利した記念に立てたといわれる。
パリの凱旋門のモデルとか…。
ローマオリンピックのマラソンのゴールになりました。


フォロ・ロマーノ
古代ローマの政治経済の中心地でした。
カエサルの時代に整備され、アウグストゥスがこれを引き継いだといいます。


これら世界遺産の中心にあるのがヴェネツィア広場です。
その奥に立つ、1870年にイタリアを統一した初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレⅡ世の記念堂。
最近はエレベータがついて、屋上からローマの景色が眺められるそうです。

世界遺産の旅 - 余録 2 -

2009-03-02 10:42:03 | 旅の想い出
30年前の海外旅行。ギリシャの次の訪問国は、まだソ連崩壊前の社会主義国家.ブルガリア。
首都ソフィアに3日間滞在しただけで、世界遺産を訪ねるどころではありませんでした。
以下は当時のソフィアの印象です。


広い街路、公園、ポプラ並木。


異国情緒をそそる寺院建築。(写真はセントニコライ・ロシア教会)


立派な公共建築物(党本部、国会議事堂e t c…写真奥が共産党本部)


ソ連軍解放記念像(上)、レーニン像など英雄の写真や像が各所にある。
観光ルートで見せるのはこれら表通りの整った部分だけ。
 裏通りで写真を撮っていると警官から、こっちを撮れと指示された。
軍人、警官、橋、空港、屋上は撮影禁止。


--これはあえてホテルの屋上から隠し撮りしたもの。
左からブルガリア科学アカデミー、アレキサンドロ・ネフスキー寺院、国会議事堂--

消費物資が不足しているらしく、商店の前には行列が出来ている。
会社帰りか、背広の紳士がガラス屋で行列して切断したガラスを抱えて帰る。
窓ガラスが破れたまゝの家が何軒も。

人々の服装は地味で質素。人形劇・音楽会など文化水準は高い。
本屋一レコード屋は満員。闇ドル買いが外国人とみると寄って来る。
よほどドルに魅力があるらしく、観光レート(50%増)の更に2倍で買う。
しかし見つかると売買双方が逮捕、処罰されるので敬遠の一手。
英語で話しかけてくるのは彼等だけ。
一般の市民は外人に顔を合わすのを意識的に避けている様子。
買物は非能率で時間がかかる。郵便局で記念切手を何種類か買っていると、
たちまち後に長い行列ができた。

世界遺産の旅 -余録1-

2009-03-01 17:19:47 | 旅の想い出
ギリシャ滞在中、世界遺産を訪ねたのはアクロポリスとミケーネの二箇所に過ぎません。
しかし日記には(世界遺産の)他にも、訪問した土地の雑駁な寸描を書き残しています。
以下はあくまでも私が感じたままの印象ですが、まあ30年前のアテネはこんな所だったということで…。


(ホテルから前のオモニア通りを見下ろす)

木材より大理石が安い土地柄、どっしりした石造の住宅が多い。
郊外では建造中のコンクリートのビルがやたら目につく。
アテネの人間はフェスタ(昼寝)の習慣からか、夜遅くまで、
ぷらぷら散歩したり、広場へ集って議論を斗わせている。
ショーウインドウの灯りは終夜点灯しているが盗難防止のためで、
ガラスには金網が入っている。治安は悪く警官が多い。


(現代のアゴラ<市場>風景)

日本製品、とくに車、カメラ、ラジオの進出が自立つ。
省エネ政策から土・日はナンバー末尾の奇数、偶数で交代に車を走らせている。
違反は罰金160万円プラス懲役1ケ月。
そのくせ車検がないので車はガタガタ、タイヤは坊主、運転は非常に乱暴。
大の男が街頭にボンヤリ立って一日中、珠数のようなものをまさぐって過している。
一般に無気力で怠惰な感じで、偉大なギリシャ文明の末裔というイメージに
そぐわない。