農協はTPPに加盟すると日本の農業は壊滅すると叫んでいます。
ホントでしょうか?・・・・・・・・・・・・・・・・いろいろな矛盾もあります。
サラリーマンが停年後始める 「大人の遊び」 の一つにそば道場
通いがあります。
「そば」 のイメージがうどんやスパゲティーよりもやや上で大人の
食通心をくすぐるようです。
産地毎のそば粉の食味の違いをしたり顔で語る姿は 昔映画で見た
「正しいラーメンの食べ方」 みたいで素直に笑えます。
昔のそば栽培は瘠せた土壌で普通の農作物が育てられない荒地に種
を蒔き 2~3ヶ月で収穫できる低原価の穀物でした。
普通の作物が育ちにくい畑は利用価値が低いので当然土地の評価も
低く 土地の売却も出来ないような耕作放棄候補地です。
今のそばは違います。
舗装された道路近くや通勤電車路線近くでもそば畑を見かけることが
多くなりました。
観賞用のコスモス畑や菜の花畑と違います。・・・・・・・営利目的です
なぜ?・・・・・・・・・・答えは民主党政権が考えた「票」 対策です。
民主党政権が導入した農業の所得保障制度により そばには11年度
から 「生産量45キロ当たり平均1万5200円の交付金」 が支払われ
ます。・・・・・・・・・・美味しい話です。お金になるなら農家は動きます。
最近までの統計では 日本にあるそば粉の80%は輸入物でした。
(全国のそば屋さんの内 国産そば粉を50%使っている店は想像以上
に少ないと思うのは私だけでしょうか? 100%使用はこだわり店です。)
当然 そば農家を守るため輸入そばには高い関税がかけられています。
それでも自然食ブームにあやかり 輸入量は順調に伸びてきました。
11年度からは 「そばは楽して儲かる!」と気づいた農家のそば栽培が
始まりました。
そばは種まきから2~3ヶ月で収穫出来ます。
上手く栽培すれば年3回 美味しい思いが出来ます。
その結果 現在 そばは供給過剰状態!
「戸別所得保障制度」 導入前は45キロ当たり1万5千円程度でしたが
現在は45キロ当たり1000円を下回る価格で売買交渉されています。
「戸別所得保障」 の権利が1000円で取引されているのと同じです。
農協は多くの農家がいないと生き残れません。
農家は多くの 「清き投票権」 を持っています。・・・・・・数は 「力」 です。
その結果が 「TPP加盟反対!」 ~ 「日本のそばは安い!」となります。
これからも 「そば道場」 は大いに繁盛しそうです。