万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

たそがれの薄明かりから夜空のきらめきへ

2008-02-28 16:53:41 | 万華鏡ブログ
ランディー&シェリー・ナップ夫妻の新作シリーズ「08 U Seen It」から、今日ご紹介するのは「Glimmer」という作品の映像です。昨日の写真の一番左側の万華鏡で、オーク材の薄板を巻いています。
ナップさんの説明を付け加えます。
「ナップ夫妻の過去のシリーズ“トワイライト”は、1990年代初期に作られた万華鏡でポピュラーな作品でしたが、この作品からインスピレーションを得て“グリマー”が生まれました。“トワイライト”の時期とは違って今では新しい素材も増え、映像は一新されました。」
「グリマー」という言葉は「ちらちら光る」とか「かすかに輝く」という意味ですが、この万華鏡が見せてくれるのは黒い背景の中に浮かび上がるはっきりとした明るい色。とりわけ赤やオレンジが印象的ですが、それを印象付けるのが、ダイクロイックガラスや透明なガラスのオブジェクト、細い線の入ったオブジェクトなどで、それらが混ぜ合わされると、何とも不思議で魅力的な表情を見せます。目を惹く強い色が見えたかと思うと、思いがけず落ち着いた色の混ざり合いになり、その中できらりと光るものが出てきたりします。大胆さと繊細さが混在する、目の離せない5ポイントの映像展開です。イタリアのガラスケインやダイクロイックガラスを使って、ひとつひとつランプワークで生み出されたオブジェクトは、シェリーさんが19年積み重ねた技のたまもの。過去の作品は見る機会を失いましたが、きっとかなり違っているのではないでしょうか。
Comments (2)
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