橋長戯言

Bluegrass Music lover, sometimes fly-fishing addict.
橋長です。

EHAGAKI #258≪歴史≫ 

2012年10月09日 | EHAGAKI

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お世話になります

昨日は「体育の日」だったんですね
どうも「体育の日=10/10」の意識が抜けませんので後で気付いた次第です

昨日はお休みを頂いておりましたので神保町へ古本探索に 必然的に結構歩きました

通りがかった古本屋さん 2階の本屋さんの中というか奥にカレー屋さんがある と 本屋さんの中なんで まぁ お安いんだろうと行ってみると行列が! ヤメトコと思いましたが たまたま一気に入店できました

私が知らないだけで有名店だったようです「欧風カレー ボンディ」 facebookに投稿すると「作家の逢坂剛さんご用達のお店です。」というご教授も

軽く と思ってカレーだったのですが野菜カレーで1,450円也。様々な野菜の入ったルー ちょっとチーズの乗ったライス そして小さめのジャガイモ2コ お値段は適切かと納得した次第です まぁ 最近の「3,500円のカツカレー騒ぎ」からするとお安いモンですが

その政治家さんのカツカレー騒ぎ 食費に幾らかけるかはその個人の問題それを批判した新聞社の社食はカツ無しで3,675円だったとか

昨日早朝に読み終わった本があります

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

売れてる本はあまり買わないんですが たまたま著者の孫崎さんがラジオで語っておられるのを聞いて読んでみました

あまり政治的なことは取り上げたくないのですが 今回は歴史ということで この本を紹介いたします

■アマゾン内容紹介)

日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。

目次
はじめに
序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか
第一章 「終戦」から占領へ
第二章 冷戦の始まり
第三章 講和条約と日米安保条約
第四章 保守合同と安保改定
第五章 自民党と経済成長の時代
第六章 冷戦終結と米国の変容
第七章 9・11とイラク戦争後の世界
あとがき

内容(「BOOK」データベースより)
元外務省・国際情報局長が最大のタブー「米国からの圧力」を軸に、戦後70年を読み解く。

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橋長感想文)

ほとんどの内容は それぞれ当事者自身が回顧録などで出版されているものなんですが話題になっていないことが多いです

なぜ

国 会社などの組織 そして個人 複雑な利害関係がある訳ですが日本人が勘違いしているモノに“報道機関”があると思います

新聞 テレビ等々 大手主導の報道 「本来平等な立場であるべき」と思いがちですが 組織です 組織の利益を最優先するのは 組織人として当然の責務であり それを疎かにすることは社員・株主から攻められるコトであります

それぞれの組織の歴史を学び 個人としてどう対応するか 組織としてそのメンバーと共にどう行動するか 今こそ明確にすべきかと認識した次第です

広告においては何を強調して 何を押さえるか 勿論取引の実行時にはすべての条件を確認しあう ということですが最初の印象は大きく影響します

この本は戦後史における(今も続く)アメリカの圧力をポイントにおいて書かれています

まずアメリカから援助を受けていた政治家 マスコミ 学者がいる アメリカの意向に彼らが阿吽の呼吸で動く!という繰り返しとか

日本の歴代首相は大きく三つに分類出来るそうです

積極的に現状を変えようと働きかけた人たち
自主派
鳩山由紀夫 細川護煕 宮沢喜一 福田赳夫 田中角栄 佐藤栄作 鳩山一郎 岸 信介 芦田 均 石橋湛山 重光 葵

アメリカに従いその信頼を得ることで国益を最大化しようとした人たち
対米追随派
小泉純一郎 中曽根康弘 大平正芳 三木武夫 池田勇人 吉田 茂
(他に野田佳彦 菅 直人 麻生太郎 安部普三 森 善朗 小渕恵三 海部俊樹)

特定の問題についてアメリカからの圧力に抵抗した人たち
一部抵抗派
福田康夫 橋本龍太郎 竹下 登 鈴木善幸

当然 追随派は長期政権 自主派は短期に終わっています

詳しくは読んで頂くとして たとえば福田康夫さん 取上げられた退陣場面で良い印象を持っていないのは皆さんご同様ではないかと思うんですが 

当時 アメリカはアフガニスタン戦争に自衛隊ヘリコプターの派遣を強硬に要求 また破綻が確実な金融機関への融資を求め それに対し「派遣は無理」「数兆円をドブに捨てるような融資は無理」と抵抗し自身が退陣することで阻止した と書かれています

その他 田中角栄 小沢一郎の検察ルートからの話等々 これらの事例が証言に基づいて書かれています

歴史を学ぶコトは これからの成すべきコトを学ぶことだと大いに参考になった次第です

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ということでした

神保町からGHQ本部跡を横目に皇居の中へ 今年初めての彼岸花や 大きな楠キノコなどをを見て 丸の内 有楽町で「世界の中古カメラフェア」をチェック 

そこからも電車には乗りませんでした おそらく12kmほどは歩いたかと思います

自分も組織も“意志”を持って当然 当然相手も ソレを踏まえて ソレを実践していきたいと思う 今日この頃です

                        ではまた

※写真はすべて10/8の皇居であります あ、最後の一枚は違いますね

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戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2012-07-24