すっかり秋の気候になったせいか読書が進む様に感じる今日この頃です
維新の会の話題も少し落ち着いた感がありますが 今回のお題は大阪「浪花のお話」2題であります
■ネジと人工衛星
■吉本興業100周年の戦略
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ネジと人工衛星~世界一の工場町を歩く
塩野米松 著(文春新書)
内容説明)
可住地面積当たりの工場密度が日本一の東大阪市は、製品出荷額が1兆2898億円にのぼります。なかでも多くの中小企業が集まる高井田地域では、ネジ、バネ、パチンコ玉から新幹線、航空機、人工衛星の部品まで多岐にわたる製品が生まれています。不況、後継者難、大手メーカーの海外移転、中国や東南アジア勢の猛追……。様々な困難を乗り越えながら頑張る13社を訪ね歩きました。
より良い製品を作ることで信頼を得る。モノに自信があるから客に媚びない。ここには「モノ作りニッポン」の原点があります。
「聞き書き」塩野氏の本は何冊か読んでいますが 聞き方がうまいのでしょう じっくり吟味して言葉を選んでおられるのでしょう テレビの取材番組なんかより語るおっちゃんの言葉が真っ直ぐ入ってくるように思います その中のなるほどな!という一部 ■「ええもん納めて金もらうのが日本人のお金の儲け方や」 多くの方が、大阪職人気質っていうのはわからないって言いますね。最初、心開かないんです。金の話したり、ちゃらんぽらんなこと言うてますわ。しばらく付き合って、信用出来るとわかれば、よし協力したろと。そうおもったらこいつの為だったら一肌脱いだろとか、そういうのは大阪の方が強いんちゃいますかね。 その分人に信用されるまで時間がかかります。古くさい言い方ですが、仕事は信用ですわ。 ■「僕らの世界でミリっていうのは、皆さんのメートルぐらいの感覚です。」 父) 修理屋をやめたんです。 うちでは削っただけで鏡面の光沢がでなきゃなりません。 オンリーワンの技術はないですね。それでも生き残れているのは、パソコンに例えたらハードディスクのメモリーが若干、他の人より容量が大きいからかなって気がします。 ■「注文は数やなくて、キロ単位。何個あるかはわからんわけです。」 特殊加工の注文には、50年物の機械とかシンプルな機械の方がやりやすいんですよ。今のコンピューター制御の機械はユニットですから、部品1つ替えるにしても元から替えにゃあかんとか。 うちの機械のように単純なものなら数ヵ所いじれば、すぐに替えられます。 道具は単純な方が使い出がありますね。そやから、たまにここの旧型の機械を売ってくれ言うて来る人がいますよ。昔の物の方が使いやすい言うて、使った事がある人は知ってますよ。 こんなことは今の人に言ってもわからないです。これらは原理そのもので動いているような機械なんです。 うちの特性? こういう仕事は特性や違いがあっちゃ困るんです。 ■アオキ(航空機機体部加工、金型、設備装置設計製造) 社長がよく言うんですが「儲」っていう字は「信」じあう「者」ですね。信じあう者が集まったら儲かるんです。最後の最後はやっぱり信じ合える人を人なんです。それがアオキのモットーですかね。 ということで二代目 三代目の30台から50台前半の“現役”のお話はすんなりと腑に落ちました すらすら読める本なのでお勧めです ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■吉本興業100周年の戦略 ケメコ通信VOL.4061【おやかまっさんどす】『ヘッドライン』は【ますます勝手に関西遺産】です。 澤田です。 「巨人阪神はおもろいなぁ、何回見てもネタがちがうでぇ」 NGK(なんばグランド花月)のロビーでのお客さんの会話です。そんな声をお客様を見送りながらそっと聞くのが竹中さん一番お気に入りのマーケティングリサーチです。 続きはコチラで→ ケメコ通信ブログ版 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ということでした 「ネジと人工衛星」で“浪花のド根性”的な話が出ることはなく「働くことは楽しい」と締めくくってます そうですね “楽しい”ことからしか新たなモノは生れないんでしょうね ではまた |