橋長戯言

Bluegrass Music lover, sometimes fly-fishing addict.
橋長です。

EHAGAKI #247≪sense of wonder≫ 2012.2.27

2019年12月18日 | EHAGAKI

Konchan1958


2012.2.27の

EHAGAKI #247≪sense of wonder≫です

 

今回のお題は「sense of wonder」であります

 

■機械論的写真機考(省略)

■「センス・オブ・ワンダーを探して」から(省略)

■「生物と無生物にあいだ」感想文

■動的平衡(Wikipediaから)(省略)

■センス・オブ・ワンダー

 

 ■ ■ ■ ■

 

■「生物と無生物にあいだ」感想文

 

「機械には時間がない。原理的にはどの部分からでも作ることがで
き、完成した後からでも部品を抜きとったり、交換することができ
る。そこには二度とやり直すことのできない一回性というものがな
い。機械の内部には、折りたたまれて開くことのできない時間とい
うものがない。」

 

「生物には時間がある。その内部には常に不可逆的な時間の流れが
あり、その流れに沿って折りたたまれ、一度、折りたたんだら二度
と解くことのできないものとして生物はある。」

 

福岡伸一 著 「生物と無生物のあいだ」の一節です

 

この本のもっとも大きいテーマ それは生命とは何かというコト 
「生命とは何か? それは自己複製するシステムである。」
 
「生命とは要素が集合してできた構成物ではなく、要素の流れがも
たらすところの効果なのである。」

 

「お変わりごさいませんね などと挨拶をかわすが、半年、あるい
は一年ほど会わずにいれば、分子のレベルでは我々はすっかり入れ
替わっていて、お変わりありまくりなのである。」
とのこと 分子レベルで見ると流れているそうです

 

その流れが少し淀んでいるのが 我々生物である訳です分子レベル
の何かが集まった塊ではなく その流れの淀んだ状態が効果とし 
現れたのが生物ということですね

 

人生は 一方通行 戻ることは出来ない というのは分子レベルか
ら見ても当然 ということでしょうか

 

この本 科学的に見ると説明不足ではないか 等々 表現・解釈に
ついて色々議論があるようですが そういった知識の全く無い者に
とっては すんなり入ってくる読物であったことは 間違いありま
せん

 

こういう一節も

 

「これはこうに違いない!という直感は、多くの場合、潜在的なバ
イアスや単純な図式化の産物であり、それは自然界の本来のあり方
とは離れていたり異なったりしている。」

 

一番を狙って研究する すべてはスピード勝負 僅差の二番には何
の栄誉も与えられない そこに様々なドラマが生まれる 私など全
く関りの無い世界を 学問としてではなくドラマとして垣間見るこ
とが出来ました

 

追求すること 間違い 勘違い 偶然 タナボタ 嫉妬 そして奇
跡どれもこれも 我々生き物にとっては 一回コッキリ
やり直し という選択肢は 基本的に無い ということでしょうね
では どうするか すこしぐらい淀んでいた方が人間らしいという
ことでしょうが 止まってはいけません 
そして 生物全般に共通して言えることは“大切に生きる”

 

個別には? それは 皆様それぞれで

 

無生物と我々生物の差 それは“モノ(物)ではなくコト(効果)”
解釈の応用範囲は広いように思います “淀み”を良い意味で意識
していきたいものです

 

 

 

 ■ ■ ■ ■ ■ ■ 

 

■センス・オブ・ワンダー

 

 

「子どもたちよ。子ども時代をしっかりとたのしんでください。
おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれ
るのは子ども時代の『あなた』です」石井桃子

 

「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、
驚きと感激にみちあふれています。

 

残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきっ
た洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直観力をにぶら
せ、あるときはまったく失ってしまいます。

 

もしも私が、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話し 
かける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消え
ることのない『センス・オブ・ワンダー = 神秘さや不思議さ
に目を見はる感性』を授けてほしいとたのむでしょう。

 

この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わた
したちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人
工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤に
なるのです。」

 

レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」

 

知ることは、感じることの半分も重要ではない。

 

 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

 

 ということでした

 

“sense of wonder”


感動する 出来れば共感する何かを 

ビジネスにおいてもプライベートにおいても追い求めたいものです


ではまた