Reflections

時のかけらたち

ホセ・カレーラスの歌声に ・・・ blissful time of Jose Carreras' voice reaches my heart

2024-11-08 23:47:47 | music

11月6日
サントリー・ホール
ホセ・カレーラス  ロレンツォ・バヴァーイ

 

ホセ・カレーラスの声を体全体に浴びて受け止めることができて幸せな一日でした。
初めて生でリサイタルに行ったときの驚きを思い出しました。生で聴く声にオペラとは違う、なんという声と
その声がまっすぐ届くのを感じました。もう77歳になるというその声は歌うほどに滑らかになって行き、
アンコールはいつものように絶好調。そこで大好きな歌は必ず歌われます。
最後は「カタリ・カタリ」が歌われるまでは帰らないという聴衆の想いもあったと思います。
いつも行く人だと「グラナダ」になるともう終わりが近いとわかると思います。でも最後は「帰れソレントへ」かなと
思いつつ、いやまだ「カタリ」は聴いてないぞと思いました。「忘れな草」か「カタリ」は聴いてみたいと思っていました。

SAISON NEWSより

 

聴きながら早くして亡くなった音楽の好きな友人のことや、昨年亡くなった親友のことが思い出されました。
友人とは一緒にカレーラスを聴きに行ったこともあり、シラグーサのCDをいただいたりしていました。
もっともっと一緒に楽しみたかった大切な友達たち。その友人とは最近夢で電話で話していて、その声が
ほんとうにリアルで驚いたことがありました。飼っていた猫も夢に現れたこともありました。

何年か前までは12月に開催の日本公演で1年の最後に聴くご褒美コンサートでした。
来年もまた聴きに行けるでしょうか? まだまだ歌えることを毎年思って翌年も楽しみにしています。
自分自身の健康も含めて、1年先のことを案じています。

 

第一部

コスタ 新月
ベッリーニ 優雅な月よ
プッチーニ 大地と海 プッチーニ
小さなワルツ*
トスティ 秘密(ひめごと)
トスティ 夢
トスティ 四月
ドビュッシー 月の光*
チレア フェデリコの嘆き

第二部
チオフィ 五月のある夜
ヴァレンテ パッショーネ
プーランク エディット・ピアフを讃えて*
チェザリーニ 夢見るフィレンツェ
デレヴィトスキー 心からのセレナータ
マンシーニ ムーン・リヴァー
チャップリン ウィズアウト・ユー*
ラマ 静けさに歌う
レンディーネ 望郷(ヴリア)  

*ロレンツォ・バヴァーイ ピアノ・ソロ

 

アンコール)

ファルボ:彼女に告げて
ディスポジト:アネマ・エ・コーレ
デ・クルティス:夜の声
ララ:グラナダ
デ・クルティス:帰れソレントへ
カルディッロ:カタリ・カタリ

 

昨年も歌っていたMoon River

歌詞も大好きな曲です。

Two drifters, off to see the world
There’s such a lot of world to see

We’re after the same rainbow’s end,
waiting, round the bend

 




 


森麻季さんのツィッターより3日のコンサートの出演者と。
3日に立川でオケとのコンサートがあるなんて知りませんでした。

毎年会場には来年のコンサートの先行予約の用紙が置いてあります。11月25日に決まっているのですが
なかなかその場で申し込むことができません。いつも翌年の5月くらいの先行予約で申し込んでいます。
一年一年、来年も行けるかなと思っています。1年の区切りとなっているコンサートはとても貴重です。

今年も事前にカレーラスの写真を見た時に、ずいぶん年を取ってしまって、大丈夫かと思ってしまいましたが
変わらぬ歌声にどれだけケアしているのかと感心してしまいます。来年もまた私も元気でいて、会場で
聴けたらと思います。

昨日7日は立冬でした。季節ははっきりと変わって行って寒くなってきました。
1年のなんと早く過ぎ去ることか・・・ 暑い夏が長すぎていろいろなことに取り掛かれない時期が長かったように
思います。

 

José Carreras performs Tosti's Segreto

 

Nov. 6  2024  Roppongi

コメント (2)
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北村朋幹 ピアノフォルテ演奏会 ・・・ concert to bring out the sounds of beyond

2024-10-27 22:41:03 | music

10月26日 北とぴあ さくらホール

北村朋幹 フォルテピアノ・リサイタル  - シューマン《幻想曲》をめぐって

内 容:「卓抜な詩的感性、そして哲学的叡智を具えた芸術家」と評されるピアニスト、北村朋幹が初めて日本で行う
     ピリオド楽器でのコンサート!

使用楽器:ヨハン・クレーマー 1825年ウィーン製(タカギクラヴィア所蔵)

Program
ベートーヴェン/リスト:
ミニョン S.468-1 《ベートーヴェンによる6つのゲーテ歌曲集》より     
連作歌曲集《遥かなる恋人に寄す》S.469

シューマン:
管弦楽のない協奏曲 op.14(1836) より
“変奏曲風に”(後に削除された2つの変奏曲を含む、自筆譜に基づく版)

リスト:
オーベルマンの谷 S.156-5 《旅人のアルバム》より   
   
***  
 
シューマン:
幻想曲 ハ長調 Op.17

※使用する版の変更に伴い、曲名表記を以下のとおり変更いたします。(2024.10.3追記)
【変更前】
シューマン:
ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op. 14 より 第3楽章
“変奏曲風に(クララ・ヴィークのアンダンティーノによる)”
↓↓↓
【変更後】
シューマン:
管弦楽のない協奏曲 op.14(1836) より
“変奏曲風に”(後に削除された2つの変奏曲を含む、自筆譜に基づく版)

Encore
シューマン: アルバムの綴り Op.124より  Ⅷ. 終わりのない痛み  Ⅺ. ロマンス
     こどものためのアルバム Op.68より  ⅩⅣ. 小さな練習曲  XXXV. ミニョン   隠れているカッコウ


初めて行く王子にある 北とぴあ さくらホール。2階はわからないけど1階はほぼ満席でした。

 

遥か彼方からひとすじの光が差し込んでくるような北村朋幹の演奏でした。
稀に聴く演奏会。
生きている音。「フォルテピアノが一緒に室内楽をしている相手のように感じる。ものではなく。仲間。」
と北村朋幹が最後にコメントしていました。

 主役はこのピアノですと紹介されたヨハン・クレーマー

フォルテピアノをメンテしているタカギクラヴィアでの練習が楽しい時間だったと最後にコメントがあり、
アンコールが1曲終わった後で、そこで小品を弾いているのが幸せな時間だった話して、その場で思いつく曲を
数曲弾いていて、それが美しくて、今回のコンサートでは彼自身が一番楽しんでいるように思いました。
まるでタカギクラヴィアにでもいるように・・リラックスしたとても素敵なアンコールでした。
幻想曲では泣いているようにも見えました。今回は前から4番目の中央に近い席でした。

フォルテピアノはデリケートな楽器で、日によって違う音が出て、生きているようだったと。
家に帰ってアンコールを確認するためにYouTubeで聴こうと思ったらピアノだと音が強すぎて聴けなかった。
同じ曲とも思えなかったし。

その音はギターのようでもあり、ハープやハープシコードのようでもありました。曲の聴き始めは全くピアノと違うと
その優しい音色を思ったのですが、聴いているうちに慣れてきてしまいます。幻想曲も同じ曲かと思ったくらいでした。
古楽器の音色の豊かさは深いですね。低い音はモヤモヤっとして、高音はキラキラしていました。何か新しいものの
創造のようでした。軽やかでもあり・・

演奏を聴きながら人が生きていることを考えさせられました。何のために。何を一生かけて追及していたのか・・・  
一村や北村朋幹や芭蕉(最近舞台を見たので)等その人生において目標がはっきりしている天才や普通の人々の。
自分は生きていてこれをやったとかやり遂げたというものはあるのか・・

父や母の顔も浮かんで・・ 子供の頃貧しかった家にピアノが来たのは祖父のおかげ。音楽にそんなに興味はなかった祖父
だったけど。ピアノほど高価なものはなかった子供時代。今またそのピアノをやりたいと思ってリフォームで弾きやすい環境に
したのだけど。子供の頃、母が頼んだのだと思うけど、今改めて祖父に感謝の想いです。シューマンのこどもための曲を
弾いてみたくなりました。

あらためて自分は何のために生まれて来たのかと思ったり。そんなことをいにしえからの光の中の音楽会で思い起こさせられました。


休憩時間中も念入りな調律が行われていました。
制御するのも難しそうな楽器です。

 

― 北村朋幹さんからのメッセージ ―

なにか古いものに触れる時、いつもよりもそっと手を近づけてみたりするのは、長い時間の香りのするとても繊細そうなそれを
壊してしまわないように、という無意識な心のはたらきだろうか。

そんな風にして、しばらく鍵盤に触れていると、指先を通して、楽器の内部にある1つ1つの部品の動きが敏感に感じられる気が
してくる。実際にピアノという楽器の巨大な躰の中では、鍵盤が下ろされてハンマーが弦を叩き、我々の耳に音が届くまでに
いくつものとても細かな運動が行われている。

そういったからくりの全てを、かつては人が手作業で、作っていた。

その楽器を作った人の“手”、そしてその楽器が歩んできた”道”、それら全てが楽器には完全に染み付いているから、かれらは唯一無二
の個体である。

という風に考えれば、それは人間にも少し似ているのかもしれない、という事が許されるくらいに、今、我々は彩り豊かなそれぞれの
道を歩むことが、果たしてできているのだろうか?


ピアノという楽器が一気に華やいだ19世紀に作られた音楽もやはり、それぞれが手作りで、それゆえに個性的で、一筋縄ではいかない。
それらと向き合うことは、古い楽器と触れ合うやり方ととても似ている。
そっと触れて、耳を傾け、理解しようと試みて。


 

ピリオド楽器、指揮、現代曲、リストの追求などいろいろなことに挑戦して、これから先も目が離せない
音楽家です。

この日は私の大好きなシューマンをたくさん弾いてくれて大満足な一日でした。

 

ピアノ 時の流れに心澄まして

 

Oct. 26   2024    Ohji

 

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秋のコーラス・フェスティバルではじけた ・・・  bursting with joy at the Chorus Festival in Autumn 

2024-10-21 23:56:30 | music

10月20日

今年の秋の心配だった二大イベントが終わりました。
運転免許更新と、このコーラス・フェスティバルです。
この後はホセ・カレーラスのコンサート、ボビンレースの作品展で今年もエンディングを迎えます。
あとリフォーム後の最終レイアウト完成ですか・・ ピアノも織機もまだやり残しています。


 

・私を泣かせてください  オペラ 「リナルド」より ヘンデル
・ある晴れた日に (日本語ヴァージョン)オペラ「蝶々夫人」より プッチーニ

対照的な2曲。1曲目は天に向かって歌い、2曲目は遥か彼方の愛する人に向かって歌いました。
蝶々夫人の気持ちに寄り添って歌えたかなと思いました。力強く・・・
とにかくとても難しい曲です。日本語の難しさも初めて経験しました。

他のグループもそれぞれ特徴があり、歌うことを楽しんでいました。
谷川俊太郎の詩の歌も多く、日本の歌も意味がダイレクトにわかるのでいいかと思いました。
今回の蝶々夫人日本語版もそれが狙いでした。


終わった後のやり切った感はありました。
解放感です。とにかく無事に終わったことを感謝です。
人数が当初よりずっと減ってしまったので、危機感で声が今までより出るようになりました。


療養中のS子さんも聴きにいらしてくれて、再会を喜びました。
歌はいいね, "I’m happy" と言ってくれたとのこと。このグループを紹介してくれたのも
S子さんで私にとってとても大切な方です。

 

今年もScott Hallでのクリスマス・コンサートがあります。
あのすてきなホールで贅沢なコンサートです。



翌日の朝、撮った写真ですが、発表会の朝も同じように秋が輝いていました。


オンラインで買ったCDがコンビニに届いていました。

 

Oct. 20  2024  Otemachi

 

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軽井沢で出会ったキース・ジャレットのバッハ ・・・ encountering Keith Jarrett's Bach in Karuizawa

2024-10-18 22:03:52 | music

軽井沢の休日。最終日に喧騒を避けた静かな茜屋の中で聴いたバッハが素晴らしかったです。
平均律クラーヴィア by Keith Jarrett 


軽井沢銀座の一番奥のちもとの前くらいにある、高級感あふれる茜屋。
軽井沢には子供のころから行っているけれど、この高いコーヒー屋さんには入ったことがありませんでした。
父がここのカレーが好きだったと妹から聞いていたので、去年初めて入ってみたお店です。カレーがとても
おいしかったので、今年も東京に戻る時の昼食に行ってみることになりました。


ちょっと感激のカレーをいただいた後に、流れていた音楽がバッハに変わり、その音の生きていて美しかったことに
衝撃を受けました。やっぱりバッハはいいです。外は観光客で久々に夏のピーク並に混んでいるとのことでしたが、
お店の中は時間が止まったように静かな空間でした。お客さんは他には一組しかいませんでした。


お店の人とやっぱりバッハ落ち着きますねと話して、だれが弾いているのか聞いたらなんとキース・ジャレットというので
驚きました。若い頃、職場の友人たちと武道館にライブ・コンサートに行ったことがありました。あの頃はキース・ジャレット
のケルンコンサートとグレン・グールドのゴールドベルグが私たちの周りでは流行っている時代でした。ジャズ・ピアノは
ビル・エヴァンスが好きで、あの頃、キースやチック・コリアなどの活躍が目立っていましたが、あまり聴いていませんでした。
キースのクラシックがこんなにいいとは思わず驚きました。ジャンル分けは無意味ですね。

東京に戻ってからYouTubeで聴いたりしていましたが、どうしてもCDが欲しくなって、タワーレコードのオンラインで
注文しました。さすが中古でも出ていませんでした。初めてオンライン登録したので少しだけ安くなりました。

J.S.Bach - The Well-Tempered Clavier, Book I [Keith Jarrett] [Disc 1]

 

バッハのピアノはアンデルシェフスキのが好きだったこと思い出しました。初めてコンサートで聴いたときは同じように
衝撃的でした。久々にバッハ平均律に戻った日々です。

ピョートル・アンデルジェフスキ 平均律クラヴィーア曲集第2巻から

 

キース・ジャレットは東京に戻ってから友人からちょうど星野源がTVで取り上げていたと聞いて、NHKプラスで見てみました。
あまり人間については知らなかったので、タイムリーでよかったです。星野源でなくても泣きそうになるくらい美しい音です。

その時は慢性疲労症候群のため活動休止していた時期に自宅のスタジオで録音したという名曲集「The Melody at Night, with You」
から曲をかけていましたが、ネットですてきな曲をみつけました。

Keith Jarrett - The Wind

 

Oct. 14  2024  Karuizawa

 

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北村朋幹のシューベルト~タケミツ~ヤナーチェク~リスト ・・・ Piano Recital by Tomoki Kitamura

2024-09-20 23:59:55 | music

 

9月16日 14:00~
宗次ホール (名古屋)


出演者 北村朋幹(ピアノ)

曲目 シューベルト:ピアノ・ソナタ 第7番 変ホ長調 D 568
   武満徹: フォー・アウェイ
   ヤナーチェク:1905年10月1日
    ***
   リスト:巡礼の年 第1年「スイス」S.160

 

   アンコール)
   ヤナーチェク :草かげの小径にて 第1集より 散りゆく木の葉

 

北村朋幹のコンサートが何と伊勢路歩きの翌々日、名古屋宗次ホールであることを知って、どうしても行きたくなり、
翌日なら名古屋泊もありだったけれど1日置いて再び名古屋へ。

このプログラムを見たら、なかなか聞けないカップリングだと思いました。北村さんのコンサートはプログラムが絶妙です。
彼の弾くシューベルトも初めてでしたし、ヤナーチェクはめったに演奏されない曲でこれも初めて。政治的な背景の曲ですが
とても興味をそそられました。タケミツも得意な分野だし、この前全曲演奏を聴いたリスト巡礼の年もまた聴いてみたい曲でした。

 


名古屋にはしらかわホールと言う素晴らしいホールがあったけれど、経済的な理由で大切な文化が保持できなく
なった残念な閉館でした。クラウドファンディングでもやればいいのに。

この宗次ホールは規模が小さいけれど音楽に親しめるすてきなホールでした。名古屋の文化施設にもだんだん
なじんできましたが、愛知芸術劇場はよくなかったですね。

この宗次ホールはなんとCoCo壱番の創業者である宗次德二氏が2007年に作った音楽ホールで、開館公演は五嶋龍だったと
知りました。310席ほどですが音響もよく素敵なホールでした。三枝成彰が監修を務めたとのこと。






いのちを感じるコンサート。今生きているということ、そしてリストの命が北村朋幹によって
具現化され、北村さんと対話しているような感じ。

いのちを燃やすことってこういことなんだと思いました。

北村朋幹はまだ若いのにその音楽の取り組み方のすごさには圧倒されます。音楽以上のものを追求していて、最終的には
音楽で表現しているというようなそんな感じがします。ただ美しいとかそういうものではなく・・

シューベルトはまるで終わらないようないつまでも続くような感じがする美しい音色でしたが・・
シューベルトの若くして散った命を思ってしまいました。

現代曲も北村朋幹が弾くとすっと入ってくるのはなぜだろう・・
不思議な音の世界に連れて行ってくれます。

ヤナーチェクの悲しみと怒りに溢れた曲を情熱的に力強くひいたのが前半の山場でした。
それが後半のリストの山また山の曲につながって行きました。

リストの壮大な世界へ圧倒されるコンサートでした。なぜかうっすらと涙がたまってしまいました。

一緒に聴いた友人は北村朋幹の演奏はTVで見たことがあり、前回しらかわホールでモーツァルトのコンツェルトも
一緒に聴きましたが、今回のコンサートはすごく良かったと話していました。

 

アンコールにヤナーチェクの心休まる曲でクールダウン。
舞台のそでに戻る前に手を横に振ってターンするところを撮ってしまいました。

 

コンサートの前後に友人が案内してくれた四間道、フラリエ庭園、鶴舞公園については後ほど。
今回は伊勢路のすぐ後だし、どこも行く予定を立てずのんびり音楽を聴くだけでいいと思っていましたが
近場で簡単に行ける所を探していてくれました。

 

Sep. 16  2024   Nagoya

 

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なつかしい曲を聴きながら手を動かす ・・・bobbin lace while listening to nostalgic songs 

2024-08-31 23:59:31 | music

8月31日

せっかくの八ヶ岳美術館行きも台風の接近のためやむなく中止。それで一日ボビンレースに取り組むこと
にしました。

ボビンレースをやりながら、急にエンヤが聴きたくなり、懐かしいCDを引っ張り出してきました。
急に緑の中に行きたくなって。エンヤの曲を聴くと自然の中にいるように感じます。家族で軽井沢に行くとき
車の中や、行ってからよく聴いていました。さわやかな空気が部屋の中を流れました。

とにかく今まで毎日マリア・カラスを聴いたり、コーラス・フェスで歌うある晴れた日の日本語ヴァージョンを
ずっと聴いていてその想いに苦しくなってきました。

そこでとにかくエンヤを。何十年ぶりに聞くのだろうと思うくらい。そのあと続けて女性ボーカルが聴きたくなって
ジュリア・フォーダム。Tが持っていたCDを探し出して聴きました。ブログにもなんと8年前にも登場していました。

 


ジュリア・フォーダム リリースから25年を迎える名盤 Porcelain(微笑みにふれて)本人全曲解説 billboard JAPAN

 

Julia Fordham - Happy Ever After (1988)


この心地よいハスキーボイスのアフリカを感じる曲はなんと南アのアパルトヘイトについて歌った歌でした。
透明感と悲しみにあふれているけれどさりげない曲です。

 

ボビンは一歩前進二歩後退しながら。写真で見ると間違っているようなところがわかるので
思わず確認。とにかく点一つ見逃すともうアウト。

 

買い物の途中で見る花たちも実が秋色に変わったり、最後の輝きを見せていました。






 

30日には借りていたDVD、キーラ・ナイトレイの「アンナ・カレーニナ」と岩井俊二の”Love Letter”をやっと見て返却
しました。Love Letterの余韻がすごくよくてなんだか少女時代のことを思い出したりして、さわやかな風がおきました。
アンナ・カレーニナは子供のころからいろいろな映画を見ていたと思うけど、なぜか魅かれる作品で、今回見て
やっぱりトルストイ、その小説の組み立てのすばらしさにすごさを感じました。ドストエフスキーが好きだったので
トルストイは読む気がしなかったのですが。なぜかちょっとヴィスコンティ風な映画が見たくなって借りました。

 

 

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声楽の発表会へ ・・・ a bouquet of music

2024-07-28 23:59:23 | music


今年10年ぶりくらいに再会できた職場の先輩の声楽発表会に武蔵野公会堂まで午後行ってきました。

ピアノと声楽の音楽教室の発表会で何と朝9時20分からやっていて、声楽は午後2時20分ころからということで午後から
聴くことにしていました。ピアノを習っている生徒さんが66人もいたことに驚き。そちらは行っていないけれど子供が中心だと
思います。昔は多くの子供がピアノをやっていましたが、最近はピアノの先生をしている人たちからもあまり生徒さんが
いないという話は聞いたことがあります。変わって声楽の方はシニア中心の趣味で楽しんでいる方たちが好きな曲を
歌っていると言う感じ。ご夫婦で楽しんだり、親子だったり、93歳の方までいらして驚きました。ほほえましいものがありました。
難しいイタリア語の曲に挑戦されていたり、懐かしい日本の歌だったり・・

先輩の歌はイタリア歌曲でドナウディの「ああ愛する人の」と久石譲のStand Alone(NHKTVドラマ 坂の上の雲 より)の2曲。
Stand Aloneはその日本語の歌詞と共にすっと入ってきてとても感動的でした。歌にその気持ちを載せることがとても大切と
あらためて思いました。歌は何かを伝えるためにあると思うので、そこが一番大切。
私たちも原語でいつも歌っているのですが、歌詞がわからないとメロディだけではすべてを伝えられないと思いました。
そういう意味で安藤先生が今度「ある晴れた日に」を日本語でやってみようという試みはよかったかもです。

 

Joe Hisaishi - Stand alone NHKドラマ「坂の上の雲」主題歌”スタンドアローン” 久石譲(楠野麻衣)

O del mio amato ben(ああ、愛するひとの)/DONAUDY(ドナウディ)歌:小野友葵子


ドナウディ 私の愛する人の O del mio amato ben【イタリア歌曲/字幕で聴く歌曲】

ドナウディの歌曲初めて聴きましたが、テノールもいいです。


他の方が歌った歌では「百万本のバラ」とそして同じ方で歌われた「For You」がとてもよかったです。
「百万本のバラ」は加藤登紀子で聞きなれた曲でしたが、とても新鮮で、初めて歌詞をかみしめながら
聴きました。悲しいけれど幸せな歌です。

百万本のバラ 加藤登紀子

 

Covered by J-JUN『for you...』short ver./ジェジュン(J-JUN 김재중)

高橋真梨子の歌ですが、どうもカバーの方が良くて・・

 

ある晴れた日に ~歌劇「蝶々夫人」

 

プログラムにはトスティやプッチーニ、モーツァルト等、オペラの有名なアリアもありました。
「ある晴れた日に」が最後でしたが、イタリア語で歌っていました。まぁ日本語で歌う方がレアだと思いますけど。
素晴らしい声の持ち主でしたが、まだまだ表現できそうに思えました。

あらためて家に帰り、マリア・カラスを聴いてしまいました。

 

(写真は5月の新宿御苑のバラです)

追記)
ずっとホセ・カレーラスを聴きながら泥縄でボビンレースをやっています。
音楽が体の中を流れると、それはまた血液循環のように私を生かしてくれると思えます。
ホセ・カレーラスの音楽は私を幸せにしてくれます。
以前ヨガを習っていた時に最後の瞑想の時にまるで体の隅々までいい血が巡っているように
感じた時のように。私の身体は音楽でできているのかしら?と思えるほど。

そして最近はまっている中古のCDをブック・オフで予約しました。マリア・カラスの2枚です。

 

 

まさか歌のレッスンに通うようになるとは思わなかったけれど、イタリア語でSさんと知り合って
ベルカントのクラスを教えていただいて本当に感謝です。歌うということはその曲を深く理解する
ことなので、聞いているだけの時より、深まりました。

私の友人と十何年ぶりかに会えたのも、Sさんが有松絞の竹田嘉兵衛さんを紹介してくれて、竹田さんから
有松への案内をいただかなかったら実現していなかった。職場の先輩にも安本さんの「布で遊ぶ」の作品展が
また会うきっかけとなりました。この運命の糸が繋がってかけがえのない時間を作ってくれています。

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Un bel dì, vedremo ・・・ ベルカントのレッスンとある日の目白散歩

2024-06-22 23:57:30 | music

6月22日

今日はベルカントのレッスンに遅刻をしてしまいました。
6月から再就職した娘の朝がすごく早くなり、今までの6時半に起きて7時の朝食では間に合わないので
自分で作っていくようになりました。私は時間を気にしないで、それでも7時少し前には起きるように生活が
変化しています。それでますます夜寝るのが遅くなり3時近くになることも多くなり、不規則生活が
また復活してしまっています。時に徹夜することもあったり、逆に早く寝て早く起きることもあったり。
そのせいか今日は目が覚めたのが9時過ぎ。ベルカントのレッスンは10時なのであるものを食べて出かけたら
30分少し遅れてしまいました。

着いた時には発声練習の所は終わってしまって、私を泣かせてください”Lascia ch'io pianga"が始っていました。
ハミングで音が持続させることを練習していました。時々先生が歌ってくださるのを聴いてなんと幸せなレッスン
なのだろうかと思います。習っている中では比較的やさしい曲なのですが、プロの歌手が歌うと素晴らしくて、それだけ
でもレッスンに行く価値があるかなと思ったり。最近は発表がないので家でもさらっていないし、先生もやさしくなって
いるので、行って歌うだけになりもっと自習しないといけないと思いつつ過ごしています。先生のおっしゃっていることが
よくわからなく苦しい時もありますが、行って歌っているだけで気持ちがいいです。

今日はそのあと、蝶々夫人の「ある晴れた日」日本語バージョンの稽古が始まりました。日本語で歌うのはここでは初めて
のことですが、この歌の意味がより分かるように最初は日本語でやってからうまく歌えるようになってからイタリア語を
やってもいいかとの判断です。コーラス・フェスティバルでも日本語で歌ってこの歌が悲しい歌でないことをわかって
もらうのもいいかという先生のお考えもありました。

日本語で歌うと意味がストレートにわかってくるので、情景が浮かび気持ちも広がってきます。一つの曲を歌うということは
その曲を組み立てて行く行程なので、メイキングは音楽を理解することにとても役立ちます。プッチーニは本当に天才だわ。
音と言葉がぴったり合っている。
自分がまさか歌うとは思わなかった曲ですが、練習し始めると聞きなれた曲ですが、好きになってきました。蝶々夫人という
そのぶれない凛とした強い女性を描きながら暗くならないで希望を持って歌ってみたいと思いました。

あらためてネットにあるものを聴いてみるとマリア・カラスのがすてきなのですが、彼女の人生と重なりすぎて
聴いているとつらくなります。

     

 

それでレナータ・デバルディのを参考にすることにしました。

【イタリア語】蝶々夫人 - ある晴れた日に (Un bel dì, vedremo) (日本語字幕)


残りの数分で「ウィーンわが夢の街」をさらって終わりました。ドイツ語分からなくてめちゃくちゃですが、雰囲気だけは
なんとなく出ています。

楽しい時間でした。そのあとは急いで馬場に戻り、池袋のJINSに再調整した眼鏡を取りに行きました。最近目の調子も
悪くすぐ涙が出てしまい、眼科に行ったところですが、このブルーライトカットの眼鏡でないとやはりPCの画面はつらいです。

娘と待ち合わせして駅近のローストビーフのラーメン屋さん「道玄」に行き、その後池袋へ。

 

値段も高いのですが、それなりにやはりおいしい満足の一皿です。
娘と贅沢をしてしまいました。10年くらい前に一度来たことはありましたが、今回はとてもおいしくいただきました。
牛肉の産地を変えたり、いろいろ指導を受けて進化しているようでした。年配の女性の料理人が前もローストビーフを
切っていて、このお店はラーメン屋なのかローストビーフ屋さんなのかわからない店だな~と思っていました。
今回は麺もえごま入りのにしてまるでお蕎麦のようでした。

 

このお店に買い物途中に寄ったことがありました。(6月7日)
何とシュークリームとフィナンシェでも有名なお店で、コーヒーブレークをしました。

 

 

その時にラーメンの話を聞いて行きたくなってしまっていました。
コーヒーも小川珈琲のものをプレスして入れてくれて、シュークリームは焼きたてを出してくれます。

スィーツもおいしいコーヒーも飲める不思議なお店です。大好きなジャズの曲が流れて落ち着きます。

 

今日アップしたかった写真は6月19日に目白までいろいろな用事を入れて出かけた日のものです。

 

当日予約のランチで「志むら」まで。志村は母が自由学園の婦人之友社に行ったときによく寄っていたお店です。
昨今はこのかき氷で有名になって、予約しないと入れない店になってしまいました。

おにぎりにデザートのかき氷をつければ巨大なかき氷でなくちょうどいい量のかき氷が食べれます。
この日は夏日でいただきたくなるような日でした。昔のようなざらざらして唇まで冷え切ってしまうような
かき氷でなく、今のはソフトですごく冷たいと感じられない、ほどよい冷たさです。

そのあと、目白庭園の今年のカルガモも気になり、寄ってから、自由学園JMショップに行きました。



 

 

 

残念ながら、今年はまだカルガモの子供の気配はありませんでした。昨年は2家族もいて賑わっていたのにね。
入口で尋ねると、最近上の方を飛んでそのような動きがあるので、これから産卵するかもしれないとのお話でした。

そこからまっすぐ自由学園の方向に向かいました。

 

 

ショップに用があり入りました。     ここの教室でフェアアイルを習ったことを懐かしく思い出します。



目の前の婦人之友社側のフェンスにはたくさんのトキワヤマボウシが咲いていました。

 

  


ここまで来ると寄りたくなるエーグル・ドゥース




家に帰ってデザートでいただいたのはスペシャリテのカスレット



これもシブーストに並ぶ我が家のお気に入りです。

 

帰りにまっすぐ七曲り坂を下って、何年も前に建て替えられた区立図書館に別の図書館で借りた本を返しに行き
近くの行きつけのスーパーに直行。

初めて寄ったこの図書館はこれから利用できそうと老後の立ち寄りリストに入れておこうと思いました。



金曜日(6月22日)には隔週届く八ヶ岳の野菜が来て、新鮮な野菜を食べることができる
幸せを感じました。何が入っているかわからないので、いつも開ける瞬間が楽しみです。

 

 

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メンデルスゾーン無言歌を聴きながら‐Ⅱ ・・・ Mendelssohn Songs without Words‐Ⅱ

2024-04-06 23:59:57 | music

クリストフ・エッシェンバッハ

若い頃、夢中になって聴いたエッシェンバッハのピアノ。 アシュケナージも指揮者になったし、
ダレンボイムも・・・ 私はピアニスト時代の方が好きです。 ピアノを少し教えてもらった小学校時代からの親友は
暗すぎると言うのですが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番やショパンの前奏曲集などはよく聴いていました。
シューベルトの遺作ソナタも良かったです。

まだ大学生の頃、確か教育TVの11時ころからのクラシックの時間にエッシェンバッハを聴きなたら、そのころあこがれていた
学生運動をしていた先輩からの電話を待っていた夜のことを思い出します。

2011年にあった高校の同窓会に担任だった英語の祐本先生が行きたいとおっしゃったので一緒に行ったことがありました。
その時にもしかして先輩が来そうな気がして、その予感が当たり40年ぶりくらいの姿を見ましたが、声をかけなかったことを
今さら残念に思っています。(来るかもしれないと思ったのは私たちの属していた聖書研究会の顧問だった世界史の先生が
出席の予定だったからです。) エッシェンバッハではありませんがずいぶん変わってしまっていました。

 

Beethoven Piano Concerto No 3 Eschenbach

今ではすごい貫禄の指揮者となっているエッシェンバッハはN響でもよく振っていますが、指揮者としては
まだ聴く機会がありませんでした。



エッシェンバッハ 音楽と歩んだ人生 80年の軌跡

エッシェンバッハは孤児だったことは有名でしたが、苦難の人生が彼の音楽に確かに影響しているようです。
そして音楽に救われた彼でした。

若い頃の繊細な無言歌集。セットになっているものも無言歌集(2)も売り切れていて、あるのは教習用のもの
だけで、ネットで探して中古で安いものでやっと見つかりました。

 

図書館で借りて一度聴いたものですが、不思議と買って聴くとさらに注意深く1曲ずつ聴きました。

 

 

無言歌集 第1巻 Op.19 1.ホ長調ᐸ甘い思い出ᐳ

反田さんのはエッシェンバッハに比べるとずっと明るいけれど、流れるように美しいですね。

 

Mendelssohn Lieder ohne Worte 無言歌集より

 

耳慣れた何でもない曲、「春の歌」に感動したのは江尻南美さんが帰国した時に弾いた時でした。

 

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Simon & Garfunkel - April Come She Will

2024-04-03 03:54:22 | music

 

TVで同名の日本映画のタイトルを見て、急に聴きたくなったSimon &Garfunkel. 

学生時代に映画「卒業」のテーマソングで鮮烈な印象でデビューしました。
Sounds of Silence もいいけど、やっぱり「明日に架ける橋」がベストかしら・・・
映画の中ではスカボロー・フェアが好きでした。映画自体もダスティン・ホフマンのデビュー作? 映像も斬新で

新しさがある映画でした。

ポールのギターにアート・ガーファンクルの声が透明感があって大好きでした。

Simon & Garfunkel - April Come She Will (from The Concert in Central Park)

 

April, come she will
When streams are ripe and swelled with rain
May, she will stay
Resting in my arms again
June, she’ll change her tune
In restless walks, she’ll prowl the night
July, she will fly
And give no warning to her flight
August, die she must
The autumn winds blow chilly and cold
September, I’ll remember
A love once new has now grown old

時の流れを淡々と歌う、決して明るくない曲。

しみじみとしちゃうブックエンドのテーマ。

Simon & Garfunkel - Bookends Theme

Time it was,
And what a time it was
It was . . .
A time of innocence
A time of confidences
Long ago . . . it must be . . .
I have a photograph
Preserve your memories
They’re all that’s left you

 

「スカボロー・フェア Scarborough Fair」サイモンとガーファンクル Simon And Gurfunkel

 

私をあの頃に連れ戻してくれる曲です。

 

April 1 2024

 

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