テノール:ホセ・カレーラス
ソプラノ:サビーナ・ブエルトラル
指揮:ディヴィット・ヒメネス/東京フィルハーモニー
年に一度のコンサート。
今回はサルスエラの方を選びましたが
スペインを感じることができて
その情熱の中に生きる喜びを感じました。
私にとってはなじみのない曲もありましたが
スペインの自然を感じるもの、人間の喜びや悲しみを歌ったもの
など、すばらしかったです。
最初はオーケストラの音にうずもれてしまうかの
ようにも思いましたが、曲が進むにつれてオーケストラを引き連れて
見事に歌い上げていました。
こんなに和服姿の女性がいるコンサートも珍しい。日本人の最高の礼装ですよね。
それに男性もすごく多い。進むにつれブラボーの嵐でした。
アンコールは何と6曲もあり、あの「忘れな草」がはじまった時には
涙が出そうになりました。まさかのアンコール曲です。グラナダやカタリが
アンコールの定番でした。最後は「乾杯の歌」
たくさんの花束が贈られその中のバラ1本を抜いてコンサート・マスター
の隣の女性ヴァイオリニストに贈ったカレーラスはおしゃれでした。
コンサート会場に座ると初めはまた母の存在を強く感じたのだけど
音楽を聴くうちにすべてを忘れて音の中にいました。
よく音楽を聴きながらいろいろなことを思いがよぎるのですが、
今回は純粋に音楽を楽しみました。
レセプションには外れたけど大満足の一夜でした。
来年の12月に渋谷に新しくできるコンサートホールでのスケジュールが
決定とのこと。毎年12月には聴くことができる幸せ。