Reflections

時のかけらたち

音のない世界 ・・・ world without sound

2018-09-01 21:31:37 | thoughts
静かで、にぎやかな世界~手話で生きる子どもたち~




以前クラウド・ファンディングで協力した姪のドキュメンタリーに出た玉田宙君が出る番組が今日Eテレで再放送されると
いうことをクラウドファンディングサービスをしている Readyfor からメールで連絡がありました。
ずっとフォローしてくれるのが嬉しいですね。
先ほど放送されましたが、NHKの海外在住邦人のための番組にも海外への英語版も配信の予定とか。

音のない世界はずっと前にハンナ・メーカの「失聴 豊かな世界の発見」を読んで感銘を受けたことがあります。
この方は事故によって聞こえなくなったので玉田君たちのようにもともと聞こえなかったので、当たり前という人たちとは
全然違うのですが、豊かな感性が生まれてくるのです。

手話については5年前の奈良の旅で心洗われての中で書いた、正暦寺へのバスを待つ間に見た手話の流れの美しさに感動したことを覚えています。


手話は全く体系の違う言語です。それはまるでパントマイムのような豊かな表現です。
長年、全国のろう学校では、聴者の世界に適応させるために、声を出して話すという訓練を重視してきたようなのですが、
それはとても無理なことで、子供達にはストレスフルなことでした。このドキュメンタリーの明晴学園では、手話だけで会話をするので、
子どもたちが伸び伸びとしていて、生き生きとした表情でコミュニケーションをしていました。
日本語とは違う言語でコミュニケーションをして、日本語の文字で理解して読み書きをして、英語も習い音のない世界で
どうやってとらえていくのだろうと不思議です。音として発音される文字ではないのですから・・・

玉田宙君には姪が撮ったドキュメンタリの報告会で会ったことがあります。
サポートプロジェクト報告会
夢が広がってで紹介した玉田宙君です。

この時のドキュメンタリーはフランスのTV局のでしたので、日本では放映されていないと思います。第2作の玉田君がフランスのろう者と
交流する作品をクラウド・ファンディングで作り上げたのでした。(あいち国際女性映画祭に招聘されてそういえば賞を取ったと
メールをもらいました。)


玉田君は今壁にぶつかっているということでしたが、聴者の大学の中で声をあげ続け、少しずつ改革が進んでいます。
それぞれの個性を重んじてコミュニケーションが取れる時代を願って。そして最後に手話と言うものが存在することを
どんなものか少しでも知ってほしいと話していました。
今一人でも声をあげるということがとても大切なことと思います。
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2 コメント

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新しい学校 (あるばとろす)
2018-09-01 23:23:34
知りませんでした。30年前に地域で手話を習い、聾の人達のことを知りました。聾学校では手話が禁止されていました。手話でコミュニケーションを取ると生徒達がこんなに生き生きとするのですね。驚きです。
体調は戻りましたか?無理しないようにね〜
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手話 (カンカン)
2018-09-02 00:04:45
あるばとろす様
コメントありがとうございます。
動画も見ていただいたのですね。ありがとうございます。
聴者の世界にあわさせるのは間違っていますよね。
それぞれが個性ですから。
あるばとろすさんは手話ができるのですね。私も指の動きだけであんなに会話ができるなんて、知りたくなりました。そういえば昔徹子さんがデフ・シアターがすばらしいと話されていたのがわかるような気がします。
その国の言語によらない部分もあるので、少し世界共通語のようなところもあるようです。
体調は何とか薬で持っているような感じがまだしますが、食べられるようになったので良かったです。2日間おとなしくしていましたが、明日は午後オペラを見に行くことに先週の声楽のクラスの時に決めたので、それだけは行こうかと。午前中のヨガは大事を取ってキャンセルかしら・・ ナブッコはちょっと興味があったので。
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