It is the greatest of all advantages to enjoy no advantage at all.
-Henry David Thoreau
全く得のないことを楽しむことが、全ての得の最大のものである。
- H・D・ソロー
荘子の“無用の用”を連想させる一文だ。人生の目的は一言で言うと幸福であることに誰人も異論はないであろう。ところが大概の人間はその幸福のための方法・手段をいつまでも追っかけているうちに本来の目的の方を忘れてしまうことが多い。
私の拙い見方では、その理由は、幸福を“なるもの”だと思っているからで、幸福は“あるもの”だと捉えれば全ての手段がすなわち目的となる。得があろうが無かろうが、その方法そのものを楽しむことができれば、これすなわち幸福ではないか。
損得に絡めて貧富について言えば、「佐賀のがばいばあちゃん」の一言は全くの真実を言い当てている。「貧乏にも暗か貧乏と明るか貧乏があるばい。うちは明るか貧乏じゃけん、それで良か・・・」貧乏を反対の金持ちに言い換えても全く同じことだ。問題は明るいか暗いか、つまり幸か不幸か、それを決める要因はこの次元の問題ではないということである。
-Henry David Thoreau
全く得のないことを楽しむことが、全ての得の最大のものである。
- H・D・ソロー
荘子の“無用の用”を連想させる一文だ。人生の目的は一言で言うと幸福であることに誰人も異論はないであろう。ところが大概の人間はその幸福のための方法・手段をいつまでも追っかけているうちに本来の目的の方を忘れてしまうことが多い。
私の拙い見方では、その理由は、幸福を“なるもの”だと思っているからで、幸福は“あるもの”だと捉えれば全ての手段がすなわち目的となる。得があろうが無かろうが、その方法そのものを楽しむことができれば、これすなわち幸福ではないか。
損得に絡めて貧富について言えば、「佐賀のがばいばあちゃん」の一言は全くの真実を言い当てている。「貧乏にも暗か貧乏と明るか貧乏があるばい。うちは明るか貧乏じゃけん、それで良か・・・」貧乏を反対の金持ちに言い換えても全く同じことだ。問題は明るいか暗いか、つまり幸か不幸か、それを決める要因はこの次元の問題ではないということである。