碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

上智大学オープンキャンパスでの「体験授業」

2010年07月31日 | 大学

今日31日(土)と明日8月1日(日)は、上智大学のオープンキャンパス。

事務局によれば、2日間で3万人の来場者が予想されるそうです。コンサートだったら大変な人気アーティストだ(笑)。




私は、明日8月1日(日)、「体験授業」を行います。

タイトルは「テレビ番組を作ろう ~テレビリテラシーを学ぶ~」。

パンフレットには「テレビスタジオを使って番組制作を体験。映像の持つ特性を理解することが出来ます」とあります。

8月1日(日)
 ① 10時45分~11時30分
 ② 13時00分~13時45分

同じ内容の体験授業を2回。

各回100人までの定員制(先着順)。

集合場所は、2号館地階のAVルームです。


来場者(高校生)に配布する資料には、以下のような文章を書きました・・・・


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皆さん、こんにちは。新聞学科の「体験授業」にようこそ。

新聞学科は1932年に創設され、2年後に80周年を迎える伝統ある学科です。名称に「新聞」を掲げていますが、もちろん新聞だけが研究対象ではありません。

活字・映像にまたがるジャーナリズム(報道)を中心に、マス・メディアである「新聞」「放送」「出版」「広告」についての<研究・教育拠点>となっています。

本学には「テレビセンター」と呼ばれるスタジオがあります。ここでは、実際に映像を制作することで、「いかにして映像で伝えるか、映像で語るか」を学ぶ、「テレビ制作」という実習授業を行っています。

今日、皆さんに“体験”してもらうのは、この授業の一部ですが、とても短い時間しかありませんので、一種の“スタジオ公開”“スタジオ見学”だと思って下さい。

たとえば、テレビ局から送り出されるニュース番組が、どんなふうに作られているのか。複数のカメラの役割、副調整室(サブ)の機能、出演者やスタッフの動き、といったものに注目してください。

ここで大切なのは、目の前のスタジオで展開されていることと、最終的にテレビ画面から流されていることの“関係”についてです。情報を文章で伝える新聞などと比較しながら、テレビというメディアの“特性”を考えてみましょう。

スタジオ以外では、AVルームで、学生たちが「テレビ制作」という授業で実際に制作した映像作品(テレビ番組)が見られるようになっています。

「テレビ制作Ⅰ」で制作したのは「ソフィアのひみつ」をテーマとする5分の情報番組。また、「テレビ制作Ⅱ」では、「つながる」というテーマで10~15分のドキュメンタリー番組を作りました。カメラに初めて触った学生も多かったのですが、なかなかの力作ぞろいですので、ぜひ、ご覧ください。

来年の春、この四谷キャンパスで、皆さんと再会するのを楽しみにしています。

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・・・・というわけで、オープンキャンパスは今日(土)からですが、私が担当する「体験授業」は明日(日)。

高校生の皆さんには、授業のサポートを行う「碓井ゼミ」のメンバーたちとも交流して欲しいと思っています。

“先輩たち”を直接知るのも、大学選びにおける一つの参考となるはずです。

では、明日。

“教え子”が製作するドラマ「熱海の捜査官」

2010年07月31日 | テレビ・ラジオ・メディア
出張先の札幌のホテルで、テレビ朝日のドラマ「熱海の捜査官」第1回を見た。

オダギリジョー&三木聡監督、やはり面白い。

設定、登場人物、いずれも細かい所まで、思わずニヤッとさせる“遊び”があった。

テレ朝の大江達樹プロデューサーは、慶応時代の「碓井ゼミ」OB。

教え子たちの活躍は、教師にとって、嬉しい贈り物だ。

毎週のオンエアを楽しみに待つ。

そんな貴重な番組が、一つ増えました。


HTB「イチオシ!」生出演→「トークDE北海道」飲み会

2010年07月31日 | テレビ・ラジオ・メディア

昨日の午後は、HTB北海道テレビへ。

地下鉄南北線で南平岸駅下車。

ゆっくりと坂道を登っていく。

丘の上の右手にHTB、左手に「水曜どうでしょう」の公園が見えてくる。

ほとんど誰ともすれ違わない、ひっそりしたこの道が好きだ。




「イチオシ!」では、占い特集が面白かった。

VTRで、「携帯番号占い」など、いくつかの占いを紹介した後、スタジオに“札幌でナンバーワン”という占い師さんが登場したのだ。

その名は、ニイナゲイトさん。

二者択一の設問に答えていくと、その人の性格がわかる、という。




ちなみに、私は「自分の信じる道を積極的に行く人」だが、「周囲がついてこないことのないよう気をつける」必要があるそうだ。

ふ~む(笑)、肝に銘じます。


終わって、大通り公園のアサヒビアガーデンへ。

「トークDE北海道」の飲み会に参加させていただいたのだ。



司会の佐藤のりゆきさんも参加して、大いに盛り上がる。

巨大な敷地に、各ビールメーカーのビアガーデンが点在し、それぞれがお客で満杯。

夜になって、涼しい風も渡っていく。

北海道の短い夏の風物詩です。

UHB「のりゆきのトークDE北海道」に生出演

2010年07月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

札幌に滞在中。

午前中は、UHB「のりゆきのトークDE北海道」の生出演だった。

控室で、久しぶりにお会いしたのは、旅行ジャーナリストの小野寺淳子さん。

今夜飲み会があり、そこで使う予定(かくし芸?)のコンガとタンバリンを見せてくださった。




初めて触る(普通そうだよね)コンガ。

素人が叩いても音が出るところが気に入りました(笑)。

番組の中で試食があり、深川の秘湯温泉「アグリ工房まあぶ」のレストランで食べられる、「深川そばめし」のおにぎり(美味い)、そして三色丼。




ここの木工クラフトで、リポーターの石井雅子さんが作ったという「すずめのピーちゃん」(一点もの!)を、ご本人から頂戴した。




どうやって壊さずに東京まで持って帰るのかはともかく(笑)、風に向かって胸を張るピーちゃんの立ち姿が凛々しい。

生放送終了後、記念撮影。




前列は、左から水野悠希さん、私、小野寺さん。後列は、左から榊菜美さん、新崎真倫さん、真砂徳子さん、加藤寛さん、石井雅子さん。
一人、後ろのほうで笑っているのがFDさんだ。

本日も、おつかれさまでした。

今日の「トークDE北海道」は温泉クイズ

2010年07月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

UHB北海道文化放送から、今日(30日)生出演する「のりゆきのトークDE北海道」の進行表が、メールで届いた。

「温泉ここどこクイズ」と来ましたか(笑)。

レポーターは、久しぶりでお会いする石井雅子さん。

石井さんって、ほんと面白いからね(笑)。

ゲストには、“豪快”旅行ジャーナリストの小野寺淳子さんもいるし。

楽しみだ。

放送は、午前9時54分から。

今週の「読んで書いた本」 2010.07.30

2010年07月30日 | 書評した本たち

今週、「読んで(書評を)書いた」のは、以下の本です。


・森 功 『腐った翼』 幻冬舎

・池永 陽 『化石の愛』 光文社

・池波正太郎 『池波正太郎が書いたもうひとつの「鬼平」「剣客」
 「梅安」』 武田ランダムハウスジャパン

・江 弘毅 『ミーツへの道~「街的雑誌」の時代』 本の雑誌社

・坂田哲彦:編著 『昭和ストリップ紀行』 ポット出版


(書評は、発売中の『週刊新潮』8月5日号に掲載されています)

雨の羽田→雨の札幌

2010年07月29日 | 日々雑感

雨の羽田空港。

飛行機&空港好きとしては天気は無関係であり(笑)、目の前にいる航空機を眺めているだけで楽しい。

千歳への飛行は、着陸前、雨雲の中を通過する際に、少し揺れた程度。

こちらは、多少の揺れに関わらず、爆睡だった。

空港から、快速エアポートで札幌駅に到着。

駅構内から外へと向かう通路には、五十嵐威暢(いがらし・たけのぶ)先生がデザインした時計が設置されている。思えば、札幌駅は“アートな駅”だ。




札幌の街も小雨。

ただし、気温は22度で、湿度も低い。




夕食は、いつもの「まる山」。

この店の「鴨せいろ」が大好きだ。今夜は、それに「おにぎり(かつを)」を加えた。




「まる山」の後は、これまた例によっての古書「石川書店」。

旦那さん、女将さんの顔を見て、「ああ、札幌に来た」と実感する。

お宝ワゴンで、今日の収穫1冊。

ホテルへと向かう。

言葉の備忘録24 加藤周一『歴史・科学・現代』

2010年07月29日 | 言葉の備忘録

丸山真男、湯川秀樹、久野収、渡辺一夫、白井浩司、そしてサルトル。

こんな人たちを相手とする対談集、そうあるもんじゃない。

加藤周一さんだからこそ、の“メンバー表”だ。

『歴史・科学・現代~加藤周一対談集』(ちくま学芸文庫、7月の新刊)。

対談とはいえ、いずれも、読むには相当なエネルギーが必要だ(笑)。

でも、ここには、「知の巨人」たちの存在と言葉が、確かにある。


芸術はね、芸術家その人の経験の特殊性を通じて世界の全体を、ある意味で理解するというか、とらえようとするところの、絶望的な計画ですよ。
――加藤周一『歴史・科学・現代 加藤周一対談集』


家族、あちこち

2010年07月29日 | 日々雑感

高校生の息子は、バスケット部の夏合宿。

信州・佐久地方の旅館に寝泊まりし、近所の、田んぼの向こうに見える町営体育館(写真)で、連日いい汗を流している。

父は、今日から仕事で北海道へ。

こちらは、生放送のスタジオで冷や汗かも(笑)。

高校時代の仲間と<猛暑ばらい>

2010年07月28日 | 日々雑感

昨夜は、松本深志高校の同級生が集まって、飲み会。

市ヶ谷の居酒屋さんでした。

とにかく、全国各地から集めたという日本酒・焼酎が充実しているお店で、しかしながら、我々が一番多く注文したのは沖縄のオリオンビールでした(笑)。

そうそう、八海山の蔵元が造った地ビールも美味だったなあ。




飲みながらの話は、仕事関係から介護問題まで、年齢を反映して多岐にわたり、というかあちこち飛び散って(笑)、実に楽しく、気がつけば4時間も(笑)。

とてもいい<猛暑ばらい>でありました。

松岡正剛さんの「松丸本舗」を訪問

2010年07月27日 | 本・新聞・雑誌・活字

大学から四谷駅。四谷駅から東京駅。東京駅から徒歩1分。

「丸の内オアゾ」の中にある「丸善・丸の内本店」に行ってきた。

お目当ては4階にある「松丸本舗」だ。

あの松岡正剛さんが、自ら選んだ本たちが、自在に“棲息”する場所(笑)。

実際に足を運んでみて、その場に立ってみて、そこに並ぶ本たちを眺めて、触ってみて、こんなにも刺激的で、こんなにも興奮させられ、こんなにもシアワセな気分になれる「書棚」は初めてだ。

単純な、既存のジャンルで分けられているのではなく、むしろ「つながっている」ことがよく分かるような配列。新刊・古本・洋書も交じり合っている。

「本の見せ方」「本の接し方」「本の読み方」の“既成概念崩し”であり、ここが、松岡さんのいう「これまでになく独創的で挑戦的な商用文化実験装置」だというのも納得だ。

棚から棚へと見て回っているだけで、いくつもの発見や再発見がある。

それは著者だったり、本だったりするが、一種の<交響(ひびきあい)>というか、アタマの中が新たな刺激でパチパチする(笑)。

聞けば、65坪のスペースに5万冊!が並べられているそうだ。

まるで異空間に迷い込んだように、背表紙を見ながら彷徨い歩いていると、時間があっという間に経ってしまった。

また来よう、と思いつつ、今日は北山修さんの本を1冊と、「松丸本舗」オリジナルのブックバンド(写真)を購入。

順路を逆にたどって、大学へと戻ってきた。

“小さな、いい旅”をしてきたような気分だ。

月9『夏の恋は虹色に輝く』の「ありえねえ~」展開

2010年07月27日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

毎週月曜売りの『日刊ゲンダイ』に連載中のコラム「テレビとはナンだ!」。

今週は、フジテレビの看板番組<月9>について書いた。

松本潤、竹内結子のカップリングによる「夏の恋は虹色に輝く」だ。

初回は、夏ドラマらしく波の映像で始まった。かぶさるナレーションはマツジュンの声。モハメド・アリの言葉(もう忘れたけど)を引用した、なかなかカッコいい出だしだった。

しかし・・・・


見出し:

月9ドラマの「ありえねえ」展開の連続に呆れた

コラム本文:

確かにドラマはフィクションだ。

想像の産物であり、嘘話であり、絵空事だ。

どんな登場人物が、どんな行動をしようと作り手の勝手かもしれない。

「しかし、度合いってもんがあるだろ」とツッコミたくなったのは、フジテレビの月9「夏の恋は虹色に輝く」の初回だ。

主人公は売れない二世俳優(松本潤)。

趣味としては“異色”のスカイダイビングで憂さ晴らしだ。

ある日、パラシュートの“トラブル”で風に流される。

着地予定の場所か外れ、“どことも知れない”森に降下。枝に引っかかって宙づりに。

しかし、その木の下は“ちょうど”道になっており、一人の女性(竹内結子)が“たまたま”通りかかる。

彼女は“なぜか” ハサミを持っていて、パラシュートのひもを切って助けてくれるのだ。

この20分間に及ぶオープニングを、「運命の出会い」「劇的なめぐり逢い」として納得・感激・拍手できる者だけが、このドラマを見続ける資格を持つ。

何しろこの後も、“名前も知らない”女性との“再会”を期待したマツジュンが海辺の町を訪ねれば、あら不思議、通行人の姿さえ見えない寂しい道路を竹内結子が“偶然”自転車でやって来るではないか。

まさに運命の恋?なーんてね。

このドラマ、「ありえねえ~」と叫ばせる頻度で月9の歴史に残るとみた。

いや、怒ってはいません。呆れてはいるけど。

(日刊ゲンダイ 2010.07.27付)


・・・・昨夕は、放送批評懇談会の理事会に出席。

会議が始まる前、日大教授で、ギャラクシー賞テレビ部門委員長の上滝徹也さんが、席に着くなり、私に向かって、「碓井さん、あの月9は怒らなきゃ」と笑いながらおっしゃった。

一瞬何のことかと思ったが、「日刊ゲンダイ」を読んで下さったらしく、コラム末尾の「いや、怒ってはいません。呆れてはいるけど」の部分の話だったのだ。

上滝さんは、続けて「でも、呆れるのほうが、もっとキツイのか」と、勝手に納得しておられた(笑)。

やはり、このドラマに「ありえねえ~」と思ったのは、私だけではないようだ。



浦沢直樹さんの『ビリーバット』を通読

2010年07月26日 | 本・新聞・雑誌・活字

まる一日、家に閉じこもっての原稿が終わり、これは“ご褒美”(笑)。

本棚から、ずっと気になっていた浦沢直樹さんの漫画『ビリーバット』を取り出し、通読した。

といっても、最近、第4巻が出たばかりであり、速攻一気読みでした。

「ほんま、おもろいわあ」と関西弁になる必要はないのだが、『20世紀少年』もそうだったけど、読み始めたら途中で止められない面白さだった。

GHQが日本を占領していた戦後期、アメリカの1950年代、かと思うとキリストとユダが登場し、さらに日本の戦国時代の忍者まで現れる。

こう書くと、「なんのこっちゃ」と言われそうだが、とにかく、物語は重層的につながっていくのだ。

最新の第4巻は、ケネディ大統領暗殺事件のオズワルドが軸となっていて、物語は“その時”に向かって走っている。

ああ、早く次が読みたい!


甲子園への道は遠く・・・

2010年07月25日 | 日々雑感

相変わらず猛暑の日本列島。

各地で、甲子園を目指しての高校野球が続いている。

我が家で唯一、娘の“母校”だけが勝ち残っていたが(笑)、今日、神奈川大会準々決勝で敗れてしまった。残念。

私以外は全員が外出しており、ただ一人、家で、音声をOFFにした試合中継を横目で見ながら、いつも通り、ひたすら本読みと書評原稿の日曜日でした。

アートでWEBでフードな(?)ランチミーティング

2010年07月25日 | 日々雑感

昨日の昼は、都内でのランチミーティングだった。

しかし、ミーティングというには、話があまりに楽しくて、それに食事もおいしくて、時間があっという間に過ぎてしまった。

テーマは、現在進行中の「極秘プロジェクト」だ。

いや、そのうち公開しますが、この「極秘プロジェクト」っていう言葉が使ってみたくて(笑)。

六本木・ミッドタウンにほど近い、某フレンチ・レストランで行われたランチミーティング。

参加者は、彫刻家の五十嵐威暢先生ご夫妻、ロサンゼルス在住のWEBデザイナー・岡野祥子さん、フード・ディレクターの奥村文絵さん、イガラシスタジオの羽田麻子さん、そして私の6名です。

写真だと、単なる“明るく楽しい昼食会”に見えてしまいますが(笑)、話の中身は、極秘プロジェクトの秘密会議にふさわしい、アートでWEBでフードな、実にクリエイティブかつ刺激的なものでありました。

乞う、ご期待!(って何に?)