近所の中古車屋さんの店頭に、ダイハツのコペンがずらりと並んでいる。軽自動車だが、二人乗りのオープンスポーツカーだ。大好きなポルシェ356のミニチュア版みたいで可愛く、つい立ち寄って眺めてしまった。店長さんが出てきて、しばし雑談。このコペン、最近は退職した団塊世代の男たちによく売れるという。「そうかあ、彼らは、もう家族みんなで乗るクルマでなくてもいいんだもんなあ」と納得。こうしたクルマで遊びたくなったし、それが出来るようにもなったのだ。もちろん、こちらはリタイアまではまだ時間がある。そのときコペンに乗るかどうかはともかく、今、目の前で屋根を自動収納するコペンがちょっと欲しくなった。
次に寄ったコンビニで雑誌の棚を見ていたら、「モーニング」の表紙にビアグラスを持った島耕作がいた。しかも「社長 島耕作」のでかい文字。おお、今週から島耕作は社長なのだ。今年60歳。若く見える島耕作も還暦の団塊世代だ。しかし、初芝五洋ホールディングスの初代代表取締役社長となったからには、リタイアはまだまだ先だろう。「団塊ビジネスマン代表」の現役として、公私共にがんばり続けるはずだ。
いやいや、現役だったら、この人には勝てない。新藤兼人監督、96歳。この秋には、原作・脚本・監督の最新作『石内尋常高等小学校 花は散れども』が公開されるのだ。なんというエネルギーだろう。それはどこから来るのだろう。そんなことを思いながら、新著『生きているかぎり~私の履歴書』を読んだ。
撮影所現像部からのスタート。美術部員としての仕事。その間もシナリオ修行が続くが、妻は病死し、兵隊にもとられてしまう。戦後、ようやくシナリオライターとして活動が始まり、監督になっていく。その過程で出会う溝口健二監督や吉村公三郎監督、そして生涯のパートナーとなる音羽信子。やがて自伝的作品『愛妻物語』を音羽の出演で作っていく。そして現在に至るまで、時流におもねることなく、自身の撮りたいもの、描きたいものに徹底的にこだわってきた新藤監督。やはり頭が下がる。
次に寄ったコンビニで雑誌の棚を見ていたら、「モーニング」の表紙にビアグラスを持った島耕作がいた。しかも「社長 島耕作」のでかい文字。おお、今週から島耕作は社長なのだ。今年60歳。若く見える島耕作も還暦の団塊世代だ。しかし、初芝五洋ホールディングスの初代代表取締役社長となったからには、リタイアはまだまだ先だろう。「団塊ビジネスマン代表」の現役として、公私共にがんばり続けるはずだ。
いやいや、現役だったら、この人には勝てない。新藤兼人監督、96歳。この秋には、原作・脚本・監督の最新作『石内尋常高等小学校 花は散れども』が公開されるのだ。なんというエネルギーだろう。それはどこから来るのだろう。そんなことを思いながら、新著『生きているかぎり~私の履歴書』を読んだ。
撮影所現像部からのスタート。美術部員としての仕事。その間もシナリオ修行が続くが、妻は病死し、兵隊にもとられてしまう。戦後、ようやくシナリオライターとして活動が始まり、監督になっていく。その過程で出会う溝口健二監督や吉村公三郎監督、そして生涯のパートナーとなる音羽信子。やがて自伝的作品『愛妻物語』を音羽の出演で作っていく。そして現在に至るまで、時流におもねることなく、自身の撮りたいもの、描きたいものに徹底的にこだわってきた新藤監督。やはり頭が下がる。
生きているかぎり (私の履歴書)新藤 兼人日本経済新聞出版社このアイテムの詳細を見る |