年越しのため、信州の実家に来ている。
昨夜は、お盆と暮れの恒例、恩師・浜光雄先生を訪問した。
中学校時代の担任である浜先生と、こうして年に2回、互いの近況を語り合って、もう40年になる。
浜先生は、児童文学作家「はまみつを」として知られているが、70代半ばを過ぎた現在も、旺盛な執筆活動を続けている。
40年にわたって、先生に会うたび「自分はまだまだ」と自覚・自戒し、「また半年がんばろう」と決意してきた。
こういう”生涯の師”を持っていることは幸せだと思うし、また誇りでもある。
今回、私からは秋に出版された『ニュースの大研究』を差し上げて、先生からは新著『義民加助』を頂戴した。
加助は、江戸時代の人。信州松本領内の庄屋だったが、松本藩の重い年貢に苦しむ農民たちを救うべく一揆を起こす。
その最期は刑場での磔(はりつけ)だったが、”義民”としての名は現在まで伝わっている。
そんな加助の生き方を絵本としたのが本書。郷土出版社の「ふるさとの歴史人物絵本シリーズ」の1冊である。
この後も、「大力権兵衛」や「保科五無斎」などが、”はまみつを”の筆により出版が予定されている。
先生がこうして前を見て仕事をされている以上、不肖の弟子もまた、少しずつでも進歩せざるを得ない。
「来年こそは」と、また思うのだ。
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