途中、四谷双葉の横を通過する。
授業中なのか、静かだ。
懐かしい「女学生」という言葉が浮かぶ(笑)。
そういえば、慶大時代のゼミ生で、幼稚園から高校までずっと四谷双葉、という学生がいたっけ。
すでに立派な妻&母になっているが、母校を訪れることはあるんだろうか。
市ヶ谷の保険会館で、大学指定の健康診断。
結果は後日で、まあ、色々出てくるかもしれないが(笑)、医師の内科診察は無事パス。
最近、定期的に身体を動かすようになった。
習慣化してくると、なかなか気持ちいい。
で、市ヶ谷から大学まで(ひと駅だし)、ちい散歩、いやミニ散歩。
水のある風景は、どこか和む。
結構、緑が多いことにも気づく。
映画『シャーロック・ホームズ』を観てきた。
とりあえず、ホームズ映画と聞いただけで、観たくなるのだ。
ロバート・ダウニーJrがホームズ。
ジュード・ロウがワトソン。
監督はガイ・リッチー。
これまでも、映画やテレビで様々なホームズに出会ってきたが、今回はまたずいぶん異色だった(笑)。
ホームズの一般的なイメージが「静」ならば、こちらは「動」のホームズだ。
こんなにアクションやらファイトシーンがあると思わなかった。
前半はやや長く感じたが、半ばからは速度が上がる。
ただ、小説では“読みどころ”となる「謎解き」の部分が、この映画の見せ方だと、やや慌ただしい。
旧来のホームズファンとしては、テンポのいい“映像処理”としてではななく、「場面(シーン)」として「謎解き」を楽しみたかった。
まあ、“現代的ホームズ”といわれれば、そうかもしれないのですが。
もう一つ、アイリーン・アドラーという女性は、ホームズにとって(読者にとっても)大事な人物だが、この映画のレイチェル・マクアダムス(『消されたヘッドライン』が記憶にある)でよかったのかなあ、なーんか違うような気がするんだけど。
ジュード・ロウのワトソン医師は、よかった。
それから、19世紀末のロンドン、という背景のビジュアルもお見事。
土の路面を行く馬車。煙突からの煙(産業革命だ)。作りかけのロンドンブリッジ、街を覆う重たそうな曇など、雰囲気は出ていたと思います。
連休用にと、待機させていた本を取り出す。
・山田宗樹『乱心タウン』(幻冬舎)
・誉田哲也『主よ、永遠の休息を』(実業之日本社)
・鳥羽 森『密閉都市のトリニティ』(講談社)
一方、すっかりストーリーを忘れていた(笑)村上春樹『1Q84』の第1巻、第2巻の復習(読み直し)も終了。
ようやく、「BOOK3」に取り掛かったところだ。
で、連休ならでは、禁断の同時進行読書となる。
うれしいねえ(笑)。
昨夜、四谷の居酒屋さんに、母校である松本深志高校の同期が集まった。
仲間の一人が東京に赴任してきたので、歓迎会だ。
松本では、地元在住のメンバーたちが、何と月に一度(笑)飲み会を開いている。
今回は、歓迎会をダシに、その東京版というか、東京会というか、まあ、とにかく「久しぶりで会おうよ」が実現したわけだ。
繊維、印刷、PR、デザイン、映画、大学と仕事はバラバラで、各業界の現状と各人の取り組み(?)を聞いているだけでも面白い。
途中からは、あとどれくらいあるのかは不明だが(笑)、「これからの人生」といった哲学的な内容にまで至り、ふと高校時代によく行われたジュースとお菓子の“クラスコンパ”を思い出した。
とはいえ、「高校の頃は」といった回顧的な話など全く出ることもなく、それがまた嬉しい。
解散する時、今後、さすがに月イチは無理だが(笑)、年に何回か、今日のメンバーだけでなく、東京にいる同期が気楽に集まれる機会があってもいいよね、ということになった。
うん。またやろう。
NHK朝ドラ『ゲゲゲの女房』の視聴率が、17~18%台と上向いてきている。
初回14.8%という“史上最低”からのスタートだったのだから、まずは、よかった。
このドラマが始まった頃、「日刊ゲンダイ」のコラムにこう書いた・・・
今のところ視聴率が振るわない原因は、8時ジャストに繰り上がった放送時間にある。
この時間帯の視聴習慣が深く根づいているせいだ。
私自身も8時から「とくダネ!」の小倉智昭オープニングトークをチェックして15分になったらNHKに移動してきたし、いまだに、ついそうしてしまう。
もう少し時間が経てば視聴者も慣れてくるはずだ。
しばし待たれよ。
・・・実際、徐々に視聴習慣がついてきた、ということだろう。
ドラマの展開としては、現在、新婚中。
「貸本漫画家」という不安定な職業の夫(向井理)に戸惑いながらも、女房殿(松下奈緒)は健気にやっている。
水木しげる先生の若き日が、向井さんみたいなイケメンだったかどうかはともかく(笑)、現在の水木先生もまた十分にチャーミングである。
以前、あるパーティでお会いしたのだが、お話がめちゃくちゃ面白い。
BSでいいから、“創作開始60周年”を迎えた水木先生の漫画談義を、たっぷり聴けるような番組、流してくれないかな、と思う。
ということで、私は明朝も8時に、吉岡聖恵サンの「ありがとう~♪」の歌声と共に起床します。
『日刊ゲンダイ』に連載中のコラム「テレビとはナンだ!」。
4月27日付けの掲載分で、TBS「世界笑える!ジャーナル」を取り上げた。
見出し:
TBSの新バラエティはチープで質も問題だ
コラム本文:
報道からバラエティへと宗旨替えしたTBSのと宗旨替えしたTBSの「世界笑える!ジャーナル」を見てみた。
扱うのは「旬の話題からB級ニュースまで」。
“芸人ジャーナリスト”なる面々が世界を駆け回るそうだ。
先週は初回ということで2時間スペシャルだったが、登場したネタにびっくりした。
美人政治家、世界一の長身男、500円寿司、薄毛対策、超満員電車、大金持ちの豪邸、エラー紙幣、そして新幹線の洋服掛け、以上。
この中で海外取材は長身男のチュニジア、満員電車のインドネシア、豪邸がアジアのどこか、という3つのみ。
タイトルにある「世界」の文字が恥ずかしくなる低コスト仕様だ。
しかも国内ネタのチープ感が加わる。
薄毛で登場したのは森脇健児。彼の鍼療法をブラックマヨネーズの小杉が試すだけで15分というのは完全に水増しだ。
また、500円で250貫の寿司はいかにもデフレ時代らしい話だが、スタジオにまで持ち込んで見せるほどのものだろうか。
芸人ジャーナリストを“特派員”と言い換えれば、往年の「投稿!特ホウ王国」(日本テレビ)が思い浮かぶ。
しかし、エンターテインメントとしての質は、予算を勘案しても雲泥の差である。
唯一の救いは司会の国分太一(TOKIO)だ。
数ばかり集めたお笑い芸人たちを相手に孤軍奮闘。
その誠実な仕事ぶりが何だか泣けてくる。
(日刊ゲンダイ 2010.04.27付)
・・・今後、こういう安価なバラエティがもっと増えるのかもしれない。
しかし、それはテレビが自分で自分の首を絞めるようなものだ。
初回の視聴率、6.8%。
視聴者は侮れない。ちゃんと見ている(ダメなものは見ない)。
問題なのは低予算ではなく、その予算で、何を、どう見せるかなのだ。
本日発売の『週刊現代』(5/8・15号)。
先日取材を受けた“春の連ドラ”についてのコメントが掲載されている・・・
記事見出し:春の連ドラ、早くも「明暗」くっきり
記事本文:
テレビ業界全体が視聴率低迷に喘ぐなか、今クールのドラマはなかなかの好成績だ。
阿部寛主演の「新参者」(TBS系)の初回視聴率は21%。
上戸彩主演の「絶対零度」(フジテレビ系)は18%、内野聖陽主演の「臨場」(テレビ朝日系)が17.9%、沢村一樹主演の「警視庁 失踪捜査課」(テレビ朝日系)は16.4%。
実は、これらすべて刑事ドラマ。
上智大学文学部新聞学科教授・碓井広義氏が言う。
「いまは警察ドラマと呼んだほうがいい。背景に警察小説ブームがありますからね。
「新参者」は東野圭吾さん、「臨場」は横山秀夫さん、「警視庁 失踪捜査課」は堂場瞬一さん。
いずれも原作がよいので、ストーリーがしっかり練られています。
なかでも、「新参者」は主人公のキャスティングが成功した。阿部寛さんは「トリック」の印象が強かったので、大丈夫かなと思っていたのですが、独特の飄々とした感じが見事にハマっていますね」
シリーズ化されている「相棒」(テレビ朝日系)のヒット以来、民放各局は警察モノの制作に躍起だ。
かつての刑事ドラマは、推理や謎解きがメインだったが、いまはそれに加え、犯行に至った犯人の事情、追う側の葛藤、警察内部の人間関係などが描かれた人間ドラマにもなっている。
一方、初回からコケてしまったのがいわゆる恋愛ドラマ。
特にいまブームのツイッターで出会う設定の上野樹里、瑛太などが出演する「素直になれなくて」(フジテレビ系)は初回視聴率が11.9%に終わった。
「脚本に恋愛ドラマの巨匠・北川悦吏子さんを起用し、ツイッターなど諸々の小道具の使い方を含め、今時の設えで描いています。
ただ、小道具は新しいけれど、仲間内でくっついたり離れたりする定番のパターン。
視聴者はその内向きの感覚にうんざりしているのではないでしょうか」(前出・碓井教授)
恋愛モノより警察モノ。
早くも明暗が分かれた春の連ドラ。5月にはキムタク主演の恋愛ドラマが始まるのだが・・・。
(週刊現代 2010 5/8・15号)
・・・うーん、警察ドラマ、強し(笑)。
やはりドラマはストーリー。
どんな“お話”なのかが重要なんです。
今回の札幌で入手した本たち。
松本清張「連環」
松本清張「影の車」
松本清張「草の陰刻」
松本清張「霧の旗」
浅田 彰「逃走論」
村上春樹「蛍・納屋を焼く・その他の短編」
梶山季之「虚栄の館」
三島由紀夫「美徳のよろめき」
井上ひさし「東京セブンローズ」
吉行淳之介「奇妙な味の小説」
五木寛之「朱鷺の墓」
佐野 洋「同名異人の四人が死んだ」
ほとんどが初版本なり。
「ほんわかどようび」の司会は、谷口直樹アナと吉田理恵アナ。
谷口さんとは、「イチオシ!」のスポーツコーナー以来のおつき合いだ。
明快でキレのいいトークが気持ちいい。
吉田さんは、話し方、リアクション、笑顔、いずれも自然な明るさで嫌味がない。
番組全体の印象として、”土曜の気分”を体現していていいな、と思いました。