発売中の『週刊新潮』最新号に、NHK「あさイチ」で放送された、「閉経」特集に関する記事が掲載された。
この日の「あさイチ」、なかなかディープな(笑)内容ではありました。
記事の中で、コメントしております。
有働サン!
朝から「閉経」と「セックス」は見たくない
朝から「閉経」と「セックス」は見たくない
平日の午前8時15分、TVで<閉経><セックス><潤滑ゼリー>と連呼されたら。
眠気はふっ飛び、不快感だって催すではないか。
それをやってのけたのは、またしても。9月26日放送の「あさイチ」(NHK)だ。
セックスレス特集や有働由美子アナ(42)の脇汗で話題となり、今や朝の名物になりつつある番組はこの日、<“閉経”を語ろう>をテーマに選んだ。
ゲストに迎えた作家の室井佑月氏、元おニャン子クラブの城之内早苗、タレントのRIKACOとは対照的に、所在無げなV6の井ノ原快彦、柳澤秀夫解説委員の男性キャスター2人。
しかし、有働アナはいつもの通りの爽やかさで、「しっかり見つめて、明るく楽しく語ろうということでございます」と、切り出す。
閉経を目前に控えた“お年頃”中年女性たちは、座談会で<閉経して、もう女として使いものにならない>と嘆き、<そんな気にならなくなる>ことへの不安を吐露していく。
しかし、さすがは有働アナ。<現在は良好?>と訊ね、<普通に>との回答を引き出す。さながら深夜の女子会の様相を呈していくのだ。
続けて、専門家へのインタビューを基に、閉経による身体や体型の変化、精神面にも触れていくが、番組後半で、またまたセックス。
更年期女性にとって悩ましいのが<性交痛>で、これは<粘膜を潤す>役割を果たす女性ホルモンが激減し<膣の乾燥>が起こることが原因だと、ご丁寧に説明。
<(性交痛に関する)話ができないためセックスレスになり、夫婦別れになる>ケースがあると産婦人科医が解説すれば、室井氏も、「仲良くなりたくてするのに、痛いのはイヤじゃないですか」
しかし、愚痴で終わらせないのが「あさイチ」の親切心であり、余計なところ。
<閉経後、膣の乾燥と性交痛に悩んだというAさん>の例を紹介。膣を潤す“潤滑ゼリー”と産婦人科で処方された“膣座薬”で克服した経験談を披露。
続けて、その夫も、「閉経後の性生活の方が大事だと思うんです。細かいことは気にしないで」と、夫婦円満の秘訣を明かしたのだ。
活字メディアでは珍しくない類のハウツー情報だが、朝一番にNHKで。
いいのか?
閉経してジャニーズ
上智大学の碓井広義教授が、眉をひそめる。
「女性にとって関心が高いテーマをテレビが取り上げることは否定しません。
ただ、番組や時間帯というTPOを配慮するべきです。
NHKには情報から健康番組まで様々な選択肢があるわけですからね。
高視聴率もあって、「あさイチ」は、タブーへの挑戦だと自信を持ってやっているのでしょう。
チャレンジ精神は評価しますが、朝っぱらから流されてはたまりませんね。
この番組の暴走が心配です。ますます過激になっていかなければ良いのですが」
しかし、この“実用的な”特集には、番組終了までに600通近いFAXが寄せられた。
選ばれた1通には<閉経して、大好きなジャニーズやK-POPにハマって楽しく過ごしています>との声も。
それって閉経と関係ないじゃないか、という視聴者の戸惑いを余所に、放送終了間際、有働さんはポロっと、言ってのけた。「これ、またやりますかね」
え!? これ以上、どう踏み込むの?
(週刊新潮 2011.10.6号)
・・・・そうですか、「眉をひそめ」ましたか(笑)。
まあ、番組自体が好調なので、イケイケドンドンなのは分かるのですが、「置きどころ」ってもんはあると思うのだ。
次は何をやってくれるんだろう。