シルバーウイークだっけ?
とにかく秋の連休が終わる。
大学は、教員の会議などは今月初旬から始まっているが、ようやく学生たちがキャンパスに戻ってくる。
秋学期(後期)の始まりだ。
4年生の中には、まだ就職が決まっていない者もいる。
さすがに今年は、昨年に比べて採用枠も厳しいからだ。
この夏休み中も、必死で就活(就職活動)を継続する学生が多かった。
しかし、秋学期の開始は、現在の3年生の”就職戦線”が本格的にスタートするということでもある。
先日、取材で放送局を何社か回ったが、玄関ロビーで行列を作っている集団を見かけた。
アナウンサー志望の学生たちだった。
男子も女子も、ビジュアルも含めて(笑)自信ありげな人たちばかりで、なかなか壮観でした。
全体の中で、マスコミ就職は開始時期が早いが、その中でもアナウンサーの採用が真っ先に行われる。
まさに、「2011年度採用」が始まった、という光景なのだ。
私も、10月はじめに、早稲田大学の就職講座で講演をする予定がある。
毎年呼ばれている講座だが、今年は一段と気合を入れて話す必要がありそうだ。
そんな時期ということもあり、就活関連の本も目につくようになった。
いくつか読んだ中で、面白かったのは以下の2冊だ。
まず、森健『就活って何だ~人事部長から学生へ』(文春新書)。
サントリー、電通、フジテレビ、NTTドコモなど、有名(人気)企業の人事部長や人事局長にインタビューして書かれたものである。
もちろん本音と建前はあるにせよ、学生が“相手を知る”という意味で有効な一冊だ。
もう一冊は、常見陽平『就活格差』(中経出版)。
学生側の「就活」、企業側の「採活」、その両方に関する分析やアドバイスが書かれている。
これも参考になるはずだ。
後は、もしもマスコミ志望であれば、名著『マスコミ就職 合格のヒント』(朝日出版社)も忘れてはならない(笑)。