そういえば、最近、『ぴあ』を買っていない。映画情報や上映スケジュールに関する情報の多くをネットで得ている。それは多分、私だけではないはずだ。今、部数はどうなっているんだろう。って、私が心配しても仕方ないが。
『ぴあ』の創刊は1972年。最初は月刊だった。翌年、大学生となって上京し、さっそく手に入れたが、今と違って、ずいぶん薄かったことを覚えている。表紙が及川正通さんのイラストになったのは75年、大学3年生のときだ。
当時、『ぴあ』のライバル誌だったのが『シティロード』である。後発だが、よりマニアックというか、映画コラムやエッセイなどの読み物が充実していた。
そんな70~80年代、大阪方面のカルチャー・シーンを、大いに盛り上げていた情報誌が『プガジャ』こと『プレイガイドジャーナル』だ。関西の友人から入手して読んでみたが、上映・上演情報だけでなく、メッセージ性のある特集記事が面白かった。
『ぴあ』よりは『シティロード』に近い。しかし、全体のまとまりよりも、編集者たちが自分の興味で、わさわさと記事を書いているような印象で、何やらエネルギッシュだった。
最近出版された『「プガジャ」の時代』(ブレーンセンター)は、歴代編集長たちが語る「プガジャ」伝説の真相。どんな人たちが、どんなことを思い、あの雑誌を作っていたのかがよく分かる。「やはり、雑誌は人なんだなあ」と思う。
各章ごとの詳細な脚注も含め、貴重な同時代史、カルチャー史だ。
『ぴあ』の創刊は1972年。最初は月刊だった。翌年、大学生となって上京し、さっそく手に入れたが、今と違って、ずいぶん薄かったことを覚えている。表紙が及川正通さんのイラストになったのは75年、大学3年生のときだ。
当時、『ぴあ』のライバル誌だったのが『シティロード』である。後発だが、よりマニアックというか、映画コラムやエッセイなどの読み物が充実していた。
そんな70~80年代、大阪方面のカルチャー・シーンを、大いに盛り上げていた情報誌が『プガジャ』こと『プレイガイドジャーナル』だ。関西の友人から入手して読んでみたが、上映・上演情報だけでなく、メッセージ性のある特集記事が面白かった。
『ぴあ』よりは『シティロード』に近い。しかし、全体のまとまりよりも、編集者たちが自分の興味で、わさわさと記事を書いているような印象で、何やらエネルギッシュだった。
最近出版された『「プガジャ」の時代』(ブレーンセンター)は、歴代編集長たちが語る「プガジャ」伝説の真相。どんな人たちが、どんなことを思い、あの雑誌を作っていたのかがよく分かる。「やはり、雑誌は人なんだなあ」と思う。
各章ごとの詳細な脚注も含め、貴重な同時代史、カルチャー史だ。
「プガジャ」の時代 (新なにわ塾叢書1) (新なにわ塾叢書 1) (新なにわ塾叢書 1)森 晴樹,村上 知彦,春岡 勇二,ガンジー 石原,山口 由美子,小堀 純ブレーンセンターこのアイテムの詳細を見る |