碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

31日の朝、HTB「イチオシ!モーニング」に生出演

2013年08月31日 | テレビ・ラジオ・メディア

31日(土)の朝7時から、HTB北海道テレビ「イチオシ!モーニング」に、コメンテーターで生出演します。

木村愛里さんと依田英将アナウンサーが、元気に北海道の朝を告げてくれます。

野球解説の岩本勉さんが語る、ファイターズの今後も楽しみです。

ぜひ、早起きして(笑)、ご覧ください。



30日の「あまちゃん」に、また、やられた

2013年08月31日 | テレビ・ラジオ・メディア

今日の、いや、もう昨日ですが、30日の「あまちゃん」に、またまた、やられました(笑)。


映画のテーマ曲「潮騒のメモリー」を、アキがレコーディング。

春子がお手本ということで歌ってみせる。

かつて鈴鹿の歌の「代役」を務めた春子。

表舞台には立てなかった春子。

そんな春子があの曲を歌うスタジオに、突然、鈴鹿ひろ美が現れる。

よもや修羅場?

いえ、実は、荒巻が呼んでいたんですね。

結果として、3人が、それぞれの過去と「わだかまり」に決着をつけることに・・・・。


アキの歌を聴く春子と鈴鹿の2ショットがいいんだよなあ。

そして、映画の完成。

エンドロールを見ながら涙を流す荒巻に、ついもらい泣きです(笑)。








【気まぐれ写真館】 大好物:札幌「まる山」鴨せいろ

2013年08月31日 | 気まぐれ写真館

30日(金)夜の「金曜オトナイト」は、“後輩”田中康夫さんと・・・

2013年08月30日 | 金曜オトナイト

田中康夫さん、繁田美貴アナと



8月30日(金)夜10時54分

BSジャパン
「大竹まことの金曜オトナイト」




30日(金)のゲストは、田中康夫さん。

実は、田中康夫さんは、私の母校・長野県松本深志高校の“後輩”
なのです。

それも、私が3年生の時の1年生。

私の妹が、田中さんの1学年下で。

後に彼女と結婚することになる少年も、田中さんと同学年にいましたね(笑)。



深志時代は、私と田中さんとは特に交流はなく、知り合ったのは後年です。

とはいえ、「作家・田中康夫」が「長野県知事・田中康夫」になった時は、ちょっとびっくりしましたが(笑)。

スタジオでは、「増税の疑問点」から映画「存在の耐えられない軽さ」までを、オトナイトな雰囲気の中で、縦横に語ってもらいました。

いくつになっても田中康夫は田中康夫である、というのが素晴らしいです(笑)。

金曜の夜、ぜひ、の~んびりとご覧ください。










30日(金)午後、札幌でHTB「イチオシ!」に出演

2013年08月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

今日30日(金)は、札幌。

午後3時47分から、HTB「イチオシ!」で、コメンテーターです。


ニュース、気象情報以外のラインナップは・・・・

▽街角にゅ~す「不安定な天気による被害」
続く大雨で被害を受けた農家、
そして対策を講じた方たちの結果。

▽特集:「ぶらり人情市場~小樽」
小樽・南樽市場。昭和24年の設立以来、
マチの台所として愛され続ける市場です。

約30店舗が軒を連ねる中で
お惣菜屋を営む62歳の女性。
波乱万丈の人生を送ってきた彼女と
彼女の作る「ホッケフライ」にスポットをあてます。

▽イチオシ!生中継:「第20回 幌加内町新そば祭り」
そばのマチ・幌加内町で
この日からスタートするイベントの中継。
道内外をはじめ、世界各地のご当地そばが登場。


・・・・北海道の皆さん、今週もよろしくお願いします!

CD「あまちゃん 歌のアルバム」も入手したべ

2013年08月29日 | テレビ・ラジオ・メディア

実は、CD「あまちゃん 歌のアルバム」も入手しました。

こちらもビクターですが、とんでもない企画モノです(笑)。

何しろ、ラインナップが嬉しい。

まず、

「潮騒のメモリー」(天野春子=小泉今日子)
「暦の上ではディセンバー」(アメ横女学園芸能コース)
「地元に帰ろう」(GMT)

という、3大オリジナル曲が聴けること。

しかも、「潮騒のメモリー」のお座敷列車バージョンもある。

いや、荒巻太一デモバージョンまである。いらんけど(笑)。

さらに、「南部ダイバー」(教室バージョン)。

さらにさらに、1962年発売の「いつでも夢を」(吉永小百合&橋幸夫)が、半世紀の時空を超えて甦っているのだ。

いやはや、やるなあ、ビクターエンタテインメント(笑)。

こちらも、全国の「あまちゃん」ファン、必携・必聴の一枚であります。




<このブログで書いた関連記事>

2013年06月24日
「あまちゃん」サントラ盤の全曲解説が面白い 
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/8b143e6177398d3440771981e5a27e0d


CD「春子の部屋~あまちゃん 80's HITS」を入手したべ

2013年08月29日 | テレビ・ラジオ・メディア

発売を待っていた、CD「春子の部屋~あまちゃん 80's HITS
~ビクター編」を入手しました。

時は1980年代。
連続テレビ小説「あまちゃん」に登場する
アイドル歌手を夢見る高校時代の天野春子。
“春子の部屋のラジカセから流れていた数々の名曲たち"
というコンセプトのもと、
脚本の宮藤官九郎が監修・選曲を担当した
懐かしの80年代ヒット曲集。



お買い得な(笑)全21曲のラインナップは以下の通りです。

1 春子の部屋(インストゥルメンタル) / 大友良英 
2 セーラー服と機関銃 /薬師丸ひろ子
3 時をかける少女/ 原田知世
4 卒業 / 斉藤由貴
5 銀河鉄道999 /ゴダイゴ
6 君に、胸キュン。(浮気なヴァカンス) / YMO
7 ハイスクールララバイ / イモ欽トリオ
8 い・け・な・い ルージュマジック /忌野清志郎+坂本龍一
9 まっ赤な女の子/ 小泉今日子
10 飾りじゃないのよ涙は / 中森明菜
11 TVの国からキラキラ / 松本伊代
12 青いスタスィオン / 河合その子
13 涙のリクエスト / チェッカーズ
14 モニカ / 吉川晃司
15 こっちをお向きよソフィア / 山下久美子
16 炎の聖書(バイブル)/ クラッシュギャルズ
17 不思議 Tokyo シンデレラ / セイントフォー
18 Forever - ギンガム・チェック Story
19 チェック・ポイント / 藤井一子
20 六本木純情派 / 荻野目洋子
21 春子の夢(インストゥルメンタル) / 大友良英


・・・・冒頭から、「セーラー服と機関銃 」と「時をかける少女」だ。

角川映画の2大ヒロインが並んでいるのがいい。

それに続くのが、斉藤由貴の「卒業」ってのも泣けるなあ。

中盤には、「まっ赤な女の子」と「飾りじゃないのよ涙は」だ。

小泉今日子と中森明菜。

ぞれぞれの“現在”には、感慨深いものがあります。

松本伊代ちゃんとは、一緒にドラマの仕事をしたことがある。
懐かしい。

クラッシュギャルズも歌ってたもんなあ、レスラーなのに。

セイントフォーの面々はどこに行っちゃったんだろう。

濱田のり子はともかく(笑)、みんな幸せに暮らしているんだろうか。

いや、それより、セイントフォーって、確か「♪雨よりやさしく~」の
橋幸夫がプロデュースしてたはず。すごいなあ。

そういえば、ここには、80年代を代表する、あのアイドルがいない。

松田聖子。

セーコちゃんは、ソニーミュージック編のほうに収録されているんですね。

そりゃそうだ。

とはいえ、やるなあ、ビクター(笑)。

ほんと、じくじくと楽しめる一枚です。


【気まぐれ写真館】 郊外:暮れゆく夏

2013年08月28日 | 気まぐれ写真館

土曜ドラマ「夫婦善哉」の演技と映像設計

2013年08月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今週は、先週から始まったNHKの土曜ドラマ「夫婦善哉」について書きました。


NHK「夫婦善哉」
森山&尾野の好演が光った!

面白い題材を見つけてきたものだ。NHK土曜ドラマ「夫婦善哉」である。原作は、今年生誕百年を迎えた織田作之助が昭和15年に発表した小説だ。貧しい生まれながら売れっ子芸者となった蝶子(尾野真千子)が、化粧品問屋の長男坊・柳吉(森山未來)と出会い、惚れてしまう。さあ、そこから波乱万丈の“女の人生”が展開していくという物語だ。

このドラマを見ていて、まず感じるのは大阪弁のもつ味わいだ。駆け落ちに失敗して、蝶子の稼ぎに頼っている柳吉。それなのに蝶子の貯金を新地で使い果たしてしまう。怒る蝶子に向かって「お前のほうがええ女や」と言い放ち、「堪忍してやあ」と逃げ回る柳吉が、なんとも憎めない、人間臭い男に見えてくるのは大阪弁の功徳だろう。

また、典型的な「ぼんぼん」で、困った男の代表選手のような柳吉を、「一人前の男に出世させたい」と頑張る蝶子。もちろん、このダメ男(森山、好演)は簡単に思い通りにならないが、それでも惚れ続ける健気さに泣ける。このあたり、尾野真千子の面目躍如だ。

このドラマには大阪の「うまいもん」がいくつも登場する。かつて豊田四郎監督作品で森繁久彌演じる柳吉が作っていた「山椒昆布」も出てきた。いわく言い難い男と女の関係と、大阪ならではの涙と笑いに、この名シーンは欠かせない。

(日刊ゲンダイ 2013.08.27)


・・・・このドラマ、色調もいい。

何より、映像に艶(つや)がある。

それが見事に内容と合っている。

いや、物語の内容に合わせた映像設計です(笑)。

放送は全4回で、今週末が2回目。


原作もオススメです。


織田作之助 「夫婦善哉 正続 他十二篇」 岩波文庫



NHK『「風立ちぬ」1000日の記録』の宮崎駿と堀越二郎

2013年08月27日 | テレビ・ラジオ・メディア

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の宮崎駿監督編を
見ました。

タイトルは、『宮崎駿スペシャル「風立ちぬ」1000日の記録』。

足かけ3年の密着取材です。

アニメ作りが、ほんと地道な作業であり、そのプロセスで、監督が
いかに考え続けるかがよくわかる。

監督がテーマとしていた言葉が、「堪(たふ)る限りの力を尽くして
生きる」。

うーん、深いぞ。

このドキュメンタリーを見ていると、やはり堀越二郎と宮崎駿本人が重なって見えてくる。

そして、宮崎駿が、映画の中の堀越二郎以上に真剣に悩む姿が、
とても印象的だった。

番組を見終わってから、先日入手した宮崎監督による「絵コンテ集」を取り出して、眺める。

映画「風立ちぬ」を、もう一度、劇場で観てみようかな、と思った。



「ホワイトハウス・ダウン」のジョンは、「ダイ・ハード」を継げるか?

2013年08月27日 | 映画・ビデオ・映像

「インデペンデンス・デイ」「2012」のローランド・エメリッヒ監督が、謎の組織にホワイトハウスが乗っ取られ、ワシントンD.C.が危機に陥る様子を描くアクション大作。議会警察官のジョン・ケイルは、大統領のシークレットサービスになるため面接試験を受けるが不採用となってしまう。幼い娘をがっかりさせたくないと、ジョンは娘をホワイトハウスの見学ツアーに連れ出すが、その時、謎の武装集団がホワイトハウスを襲撃、占拠するという前代未聞の事態が発生する。政府が大混乱に陥る中、ジョンは大統領や娘、そして合衆国の命運をかけた戦いに身を投じる。主人公の警察官ジョン・ケイル役に「G.I.ジョー」のチャニング・テイタム、米大統領役に「ジャンゴ 繋がれざる者」のジェイミー・フォックス。


ローランド・エメリッヒ監督作品と聞いて、映画館へ。

まあ、ホワイトハウスが大変なことになっていました。

こんなに簡単に占拠されちゃいかんだろう(笑)とは思いましたが、
そこはエンターテインメントですから。

主人公が大統領護衛官ではなく、護衛官“志望”の男という設定も
面白い。

このチャニング・テイタム、やんちゃ小僧みたいなくせに、しっかり
パパもやっていて。

全体として、タフで、憎めないキャラクターになっており、いいんじゃ
ないでしょうか。

シリーズになるかも。

だって、巻き込まれ方も含め、あきらかに「ダイ・ハード」っぽい。

役名もジョンだしね(笑)。

いやいや、「エンド・オブ・ホワイトハウス」で活躍していた、元シークレットサービスのマイク・バニング(ジェラルド・バトラーが演じた)も
候補だ。

というわけで「ホワイトハウス・ダウン」、1800円分以上、楽しめ
ました。

毎日新聞で、ドラマ「半沢直樹」について解説

2013年08月26日 | メディアでのコメント・論評

「半沢直樹」視聴率急上昇 
分かりやすいヒーローに共感

◇逆転で敵に「倍返し」痛快/演技派で固めテンポよく/人気を
 支える中高年女性


大手銀行を舞台にしたドラマ「半沢直樹(はんざわなおき)」(TBS系、毎週日曜放送)の視聴率が急上昇している。7月の放送開始以来、俳優の堺雅人さん演じる主人公の決めぜりふ「倍返しだ!」がヒットし、2年前に視聴率40%を記録した「家政婦のミタ」(日本テレビ系)を超える勢いだ。「水戸黄門的な勧善懲悪」「任侠(にんきょう)ノリの武闘派エンターテインメント」--識者は人気の理由をそう指摘する。【小松やしほ】

7月7日放送の第1話の視聴率は19・4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったが、回を追うごとに数字はうなぎ登り。8月11日放送の第5話は29・0%、瞬間最高31・9%と、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の22・9%も抜き、今季の連続ドラマの最高を記録した。5話までで約10ポイントの上昇は「ミタ」を上回るハイペースだ。

元銀行員で直木賞作家の池井戸潤(いけいどじゅん)さんの原作本「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」の売れ行きも好調だ。文芸春秋によると、放送開始から1カ月で文庫140万部を増刷、累計で187万部を突破した(19日現在)。「倍返し」は、今年の流行語大賞との呼び声もある。

     ◆

上智大の碓井広義教授(メディア論)は「現代の時代劇だ」と解説する。窮地に陥る主人公と、損得抜きに彼の助太刀をする仲間、際立つ敵役。勧善懲悪がはっきりしていて分かりやすい。威勢のいいたんかは「水戸黄門の印籠(いんろう)」代わり。主人公は我慢を重ね、最後に勝負をひっくり返す。視聴者はそこを痛快に感じ留飲が下がるというわけだ。

半沢はコネも権力もない代わりに、知恵を駆使して内外の敵と戦う。その手法は正義一辺倒ではなく、政治的な動きもすれば、裏技も使う。5億円の債権を回収するためには手段を選ばないずるさがある。いわば「清濁併せのむヒーロー」像も、現実的で共感を呼んでいる。

通常なら一つの原作で10話前後のドラマに仕立てるところを二つの原作を投入して2部構成にし、テンポの良さと密度の濃さを生んだ。「あまちゃん」の北三陸、東京編と同じ効果と、碓井教授は指摘する。


「キャスティングのうまさ」を挙げるのはドラマ評論家のこうたきてつやさんだ。主役の堺さんは2012、13年と2年連続、日本アカデミー賞優秀主演男優賞など数々の賞に輝いた、どんな役柄でも幅広くこなす最も旬な俳優。「彼の切れ味のいいたんかや、目だけで表現する憤りの演技。それらをちゃちに見せないスケール感のある演出で、企業ドラマを任侠ノリの武闘派エンターテインメントにしている」と評価する。

半沢を追い込む支店長役の石丸幹二さんや、国税局統括官を演じる歌舞伎俳優の片岡愛之助さんら、敵役を演技派俳優で固めた。

演出を手がける福澤克雄監督は「原作の面白さと堺さんの演技」と言い切る。活劇好きという福澤監督が今回、手本にしたのが、黒澤明監督の映画「用心棒」。テンポ良く話を進めるため無駄な場面は作らない▽ヒーローはヒーローらしく悪役は徹底して悪役に描く--の2点を意識した。

演出では、臨場感を出すため、半沢の正面からのズームアップを多用。映画用のレンズの大きなカメラを使い奥行き感を持たせた。冒頭や劇中、歌詞付きの曲を使わずに音だけにしているのも、ドラマに集中してもらうためという。

     ◆

福澤監督は「登場人物に女性が少ないし、恋愛もない。舞台も銀行という男の世界だから、女性には見てもらえないのではと心配していたが、蓋(ふた)を開けてみれば、女性の方が見ていた」と手応えを語る。

TBSによると、年代別では、中高年女性の視聴率が最も高いという。こうたきさんは「男性は現実には半沢のようにはできないと諦めている。今の時代、半沢に感情移入できるのは、組織に忠誠心をあまり感じない女性の方。女性はいつか『倍返し』してやると思いながら共感して見ているのでは」と分析している。

 ◇銀行マンも話題に「ところどころに真実が」

銀行業界で「半沢直樹」はどう語られているのか。「取引先と雑談で話題に出たが、見逃した。録画していないのか」。放送開始当初、複数の大手行の広報部門には支店長、部長クラスから問い合わせが相次いだ。ある大手行の首都圏の支店では月曜昼の社員食堂で、「半沢の話題で盛り上がる」(40代男性)といった現象も起きている。

どこにひかれるのか。「全体を通してみればデフォルメされたマンガのようだが、ところどころに真実があるから」(大手行中堅幹部)という。「支店長のイエスマンになっている副支店長とか、『部下の手柄は上司の手柄』のようなシーン」などが真実という。一方でドラマでは5億円の融資の回収責任が半沢融資課長に押しつけられる設定について「あくまでも責任は支店長」との声も。それでも「あり得ないからこそ、見ていて痛快」(本店勤務の大手行員)なことも銀行員の関心を呼んでいる。【工藤昭久、高橋慶浩】

(毎日新聞 2013.08.25)

今週の「読んで、書評を書いた本」 2013.08.26

2013年08月26日 | 書評した本たち

「週刊新潮」で、山崎豊子さんの連載小説が始まった。

タイトルは「約束の海」。

挿絵にある通り、海上自衛隊の潜水艦から話が始まっている。

現在のところ(というか、まだ第1回だが)、登場人物は潜水艦「くにしお」に乗り組んでいる自衛官ばかりだ。

当然ながら、これからどんな展開になるのか見当もつかない。

とにかく、来年90歳を迎える作家の“新作”、しかも連載を、リアルタイムで読むという体験ができること自体、なんとも凄いじゃないですか。




今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。

山口恵以子 『月下上海』 文藝春秋

塙 和也 『自民党と公務員制度改革』 白水社

筒井康隆 『偽文士日碌』 角川書店

青島広志 『クラシック漂流記』 中央公論新社

山田宏一 『ヌーヴェル・ヴァーグ』 平凡社

岡崎武志 『蔵書の苦しみ』 光文社新書

* 書いた書評は、
  発売中の『週刊新潮』(8月29日秋風月増大号)
  読書欄に掲載されています。

「24時間テレビ」のドラマに困った

2013年08月25日 | テレビ・ラジオ・メディア

日本テレビが、「24時間テレビ」を放送中です。

一人の視聴者としは、走る大島美幸とか見る気は全くありませんが(笑)、テレビの批評や評論を仕事にしている人間としてはそうもいかず、一応横目で眺めております。

そうそう、ドラマみたいなものもやっていましたね。

嵐の大野智が「がん患者」の役で、抗がん剤治療など行うものの、結局死んでいくというお話。

このドラマの狙いがどこにあるのかはともかく、若くても「がん保険」には入っておこう、と思った人はいるかもしれません。

その場合は、やはり「アフラック」ですか。

それより、ドラマの「今日の日はさようなら」って、タイトルがすごい。

森山良子が60年代に歌ったヒット曲と同名で、好きな曲だっただけに、何だか困った。

番組全体としては、チャリティーという「錦の御旗」を掲げていますから、こうして存続できるわけで、それ以上でも以下でもありません。

たかが24時間、されど24時間。

出演者や制作側は堂々の「お仕事」ですが、視聴者の皆さんは、ごくろうさまです。



KAIJU退治の「パシフィック・リム」で暑気払い

2013年08月25日 | 映画・ビデオ・映像

「ヘルボーイ」「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ監督が、謎の巨大生命体と人類が開発した人型兵器との壮絶な戦いを描いたVFX超大作。2013年8月11日、太平洋の深海の裂け目から超高層ビル並の巨体をもった怪物が突如出現し、サンフランシスコ湾を襲撃。「KAIJU」と名付けられたその怪物によって、わずか6日間で3つの都市が壊滅する。人類は存亡をかけて団結し、環太平洋沿岸(パシフィック・リム)諸国は英知を結集して人型巨大兵器「イェーガー」を開発。KAIJUとの戦いに乗り出す。それから10年が過ぎ、人類とKAIJUの戦いは続いていたが、かつてKAIJUにより兄を亡くし、失意のどん底にいたイェーガーのパイロット、ローリーは再び立ち上がることを決意。日本人研究者のマコ・モリとコンビを組み、旧型イェーガーのジプシー・デンジャーを修復する。菊地凛子が演じる日本人女性マコの幼少期役で芦田愛菜がハリウッドデビュー。


先日、トロ監督がPRのために来日し、テレビに出ていた。

インタビューの終わりに、バルタン星人が登場したら、泣きそうなくらい喜んでいた。

好きなんだなあ(笑)。

そんな、いかにも特撮・怪獣マニアの監督が作った「パシフィック・リム」を観た。

怪獣が「KAIJU」として登場する。

あまり好ましい造形じゃないけど。

それを倒すべく人型巨大兵器「イェーガー」が奮戦する。

人間が乗り込むタイプだから、「ガンダム」やら「エヴァ」やらを想起させる。

そこに、日本映画よりもアチラの映画ほうが似合う菊地凛子も乗り込むんだけど、イェーガーが歩く時のパイロットたちが、ちょっと滑稽だ。

そうそう、凛子姐さんの子供時代が芦田愛菜ちゃんで、こちらはまた堂々の演技。

どこにいても、何に出ても芦田愛菜であり、上手い(笑)。

とにかくバトル、ひたすらバトルの131分です。

まあ、暑気払いには、ちょうどいいかも。