碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

書評本: 工藤美代子 『皇后の真実』ほか

2015年11月30日 | 書評した本たち



「週刊新潮」に、以下の書評を寄稿しました。

工藤美代子 『皇后の真実』  
幻冬舎 1836円

日本でテレビ放送が始まったのは昭和28年である。この年のNHK受信契約数は、わずか866。しかし6年後の34年には346万と激増する。4月に行われた「皇太子ご成婚パレード」を見るためだった。そんな皇室人気の中心に当時の美智子妃、現在の皇后がいた。

民間から皇室へ、しかも将来皇后となることが決まっている結婚。正 田美智子さんという一人の女性と家族にとって、どれほどの重圧であり高いハードルであったか。著者は56年前の国家的慶事の舞台裏をはじめ、半世紀を超える美智子妃の歩みを丹念に描いていく。

そこから浮かび上がってくるのは正田家がもつ家風だ。それは「財は末なり、徳は本なり」という家訓であり、「必要なことを粛々とする」合理的習慣であり、「質素の美学」である。いずれも現在に至る皇后の軌跡と重なっている。

一方で、著者は小和田家にも目を向ける。江戸末期に十手を持つ捕り方だった小和田家の宿望は、「さらなる上級職」を目指すことだった。ハーバード大、東大、外務省、そして皇太子妃へと進んだ雅子さんは、祖先からの「社会的地位に付随する価値観」を開花させたことになる。

正田家と小和田家、皇后と皇太子妃。本書はもちろん皇后の半生に迫るノンフィクションだが、合わせ鏡のように雅子妃の姿が挿入される。著者の目は時に鋭く、厳しい。たとえば皇太子と雅子妃の発言には、「私(わたくし)」が極めて頻繁に登場する。だが、両親陛下の会見には「私」が出てこないと指摘する。

皇族にとっての「私」と「公(おおやけ)」の関係を、身をもって示してきたのが皇后ではなかったか。皇太子妃時代に受けた、近くに仕える人間からの“いじめ”であれ、皇室批判を装った執拗な皇后批判であれ、「私」として対処したことはない。皇后が貫いたのは、まさに「愛と犠牲」による生き方だったのだ。


星亮一、一坂太郎 『大河ドラマと日本人』
イースト・プレス 1620円

NHK大河ドラマの第1作は1963年の『花の生涯』。すでに半世紀を超える歴史をもつ。最盛期は『独眼竜政宗』、『武田信玄』、そして『春日局』が放送された80年代末だ。大河ドラマは日本人の精神にどのような影響を与えてきたのか。作家と歴史研究家が探る。


小川隆夫 『証言で綴る日本のジャズ』
駒草出版 5616円

原信夫、秋吉敏子、渡辺貞夫、山下洋輔といった、日本のジャズ界をリードしてきたミュージシャンの肉声が聴こえてくる。また、彼らと併走してきた油井正一、相倉久人、湯川れい子など評論家の証言も収録。戦後日本のジャズが、生きた歴史として立ち現われてくる。


徳岡孝夫 『五衰の人~三島由紀夫私記』
文春学藝ライブラリー 1318円

三島由紀夫は昭和の元号と年齢が重なる。昭和45年11月25日に45歳で自決してから45年が過ぎた。死の直前、覚悟の「檄」を託されたのが新聞記者だった著者だ。3年半の濃密な交友。本書には誰も知らなかった三島像がある。新潮学芸賞受賞作の有意義な復刊だ。

(週刊新潮 2015.11.26号)


今週末は入試(編入・外国人入試) 2015.11.29

2015年11月30日 | 大学




【気まぐれ写真館】 芝公園の夜  2015.11.28

2015年11月29日 | 気まぐれ写真館

週刊大衆で、「大晦日のテレビ」についてコメント

2015年11月29日 | メディアでのコメント・論評



「目玉なし紅白」で民放が血眼に!
「大みそかテレビ視聴率戦争」舞台裏

終わり良ければ、すべて良し! テレビ各局は有終の美を飾るべく大晦日の夜に大勝負を仕掛けてくる。本誌は、今年の各局の特番情報を独占キャッチ! はたして、2015年最後の夜を制するのは!?

昨年は42.2%と7年連続で40%の大台をクリアした『NHK紅白歌合戦』。しかし、「今年は、ここ数年のようにはいかないのでは」とNHK関係者が話す。

「総合司会をタモリにオファーしたまではいいんですが、タモリサイドからの“同じ事務所の夏目三久も出演させて”という依頼を断ったことで、タモリ司会の話も消滅したとのことです。いずれにせよ、大きな目玉がなくなりましたね」

変わって司会を務めることになったのは綾瀬はるか。

「彼女は魅力的ではありますが、2度目だけに目新しさはないですよね。出場者の目玉も、つんく♂特集とかマッチの復活とか、サプライズ感のなさは否めない。ラグビーの五郎丸歩選手への審査員の依頼まで断られる始末ですから」(前同)

“卒業”した北島三郎がなんらかの形で出る、ともいわれたが、可能性は、そう高くなさそうだとも。

そんな紅白の牙城を崩さんとするのは、昨年も視聴率18.7%と2位につけた日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の「笑ってはいけない」シリーズだ。

今年は“笑ってはいけない探偵事務所”が舞台だが、日テレ関係者からは、「実は、今回で最終回説が濃厚」という衝撃発言が漏れるのだ。

制作会社関係者も、「最終回、さもありなんですね……。実は最近、松本人志さんの機嫌がすこぶる悪いんです。松本さんは、番組開始から25年以上、自分の楽屋はなしで、収録前後はスタッフらとスタジオでしゃべっていたのに、急に最近になって、“なんで俺の楽屋がないんじゃ!!”とブチギレたり……」と、浮かない顔で話す。

「昔からずっと一緒にやっていたスタッフがどんどんクビになっているし、プロデューサーも死にそうな顔で局内を歩いているし……。特番が最終回なら、レギュラーの『ガキ使』も終わるかもしれません」(前同)

昨年は9.9%と比較的健闘したTBSは、今年も同企画の『史上最大の限界バトル KYOKUGEN 2015』を放送。今回の目玉は格闘技の魔娑斗VS 山本KID徳郁だ。

元テレビプロデューサーで上智大学教授(メディア論)の碓井広義氏も言う。

「2004年の大晦日にも2人の対決を放送しましたが、なんと瞬間視聴率31.6%を記録したんです。もしかしたら、“紅白超え”の瞬間もあるかもしれません」


だが、こんな冷めた声も。「“ガチ”って言うけど、グローブは大きい14オンスを使うし、KIDはケガで9月のUFCの試合を欠場したばかり。UFCとの契約上、こんなエキシビジョンマッチでケガはできないだろうし、お茶を濁して終わる可能性も……」(格闘技関係者)

今年は、フジテレビも格闘技で勝負にいく。『総合格闘技RIZIN』で、桜庭和志やヒョードルの出場が決定。さらに、曙VSボブサップの再戦がささやかれるなど、確かに気合いは入っている。

だが、前出の格闘技関係者は、「どの名前も、“昔のスター選手”」とし、「『RIZIN』のベースになっている往年の『PRIDE』ならば、戦わないとしても今が旬の五郎丸をリングに上げるくらいの影響力があったけど、今はそんな勢いはないよね」と言うのだ。はたして落ち目のフジは、五郎丸をリングに上げられるか!?

毎年、手堅い路線を貫くテレビ朝日は今年も、昨年視聴率8.8%を獲得したゴールデンコンビを再び起用した『くりぃむVS林修! 年越しクイズサバイバー』。同様にテレビ東京も毎年恒例の『年忘れにっぽんの歌』を放送する。

「テレ朝は、『ガキ使』のようなお下品系(笑)はいやだけど、バラエティが見たい層にドンピシャ、テレ東もご年配層にハマります」(前出の碓井氏) 

大晦日が待ち遠しい!

(週刊大衆 2015.11.30号)


今週末は入試(公募・指定校推薦) 2015.11.28

2015年11月29日 | 大学





【気まぐれ写真館】 夕陽と富士山 2015.11.27

2015年11月28日 | 気まぐれ写真館

「視聴覚教育」構成会議

2015年11月28日 | 大学











週刊誌で予測した、小林幸子とμ'sの「紅白」出場決定!

2015年11月27日 | メディアでのコメント・論評



先日、NHK「紅白」に関して、「週刊新潮」の取材を受けました。

その際、小林幸子と『ラブライブ!』声優9人組μ's(ミューズ)の出場を予想するコメントをしていたのですが、NHKが26日に発表した内容によれば、なんと、どちらも出場メンバーに入っていました(笑)。

以下は、発売中の「週刊新潮」最新号の記事です。


ウエルカム!紅白
「小林幸子」のNHK貢献度

小林幸子(61)がついに巨大・豪華衣装で復活!?

2011年の大晦日を最後に、33回連続出場していた紅白歌合戦から遠ざかっていたが、NHKからお呼びがかかったと11月20日に報じたのは日刊スポーツ。

「各紙裏取りに走りましたが、26日の発表前のため小林の事務所は否定。ただしオファーがあれば喜ばしいと歓迎ムード」(芸能記者)

NHKは、12年には三輪明宏と矢沢永吉、13年には北島三郎の紅白引退、あまちゃん特別編、昨年はサザンオールスターズ、中森明菜・・・と話題作りにつとめてきた。

が、昨年は年間最高視聴率No.1(関東地方)の座をサッカーW杯(日本vs.コートジボアール戦)に譲渡してしまった。

「紅白にとって年間最高視聴率は最重要課題。しかし、昨年の“アナ雪”のようなヒット曲が今年はなく、目玉も望めない」(同)

といって、小林が切り札になるだろうか。

上智大学の碓井広義教授(メディア論)は、あり得るという。

「NHKは若者を呼び戻すため、狙いをオタクにシフトしています。事実、映画が大ヒットしたアニメ『ラブライブ!』の特集を何度か組み、年明け2日からは民放で放送したアニメ版をEテレで再放送すると発表しました。その声優たちを紅白にという噂もあり、小林さんもその狙いの1人」


落選した後の小林は、活動の場をオタク文化に求めた。元々巨大な衣装はゲームオタクから“ラスボス”のようと人気があり、さらに音声合成ソフト“初音ミク”の「千本桜」をカバーすることで、彼らに再評価され生き返ったのである。

「彼女はEテレの『趣味どきっ!』の“スマホ動画”の生徒役として出演しており、NHKへの貢献度も十分。紅白復活への大義名分は整っています」(同)

いまやクールジャパンの国是にも則った小林幸子。紅白復活ならば歌うは「千本桜」以外にないが・・・

「日の丸や反戦国家、断頭台といった歌詞を、紅白で放送する覚悟がなければ落選でしょう」(前出記者)

NHKに覚悟はあるか。

(週刊新潮 2015.12.03号)


昭和45年11月25日から、ちょうど45年

2015年11月26日 | 本・新聞・雑誌・活字
四谷から富士山を望む


1970年11月25日、三島由紀夫自決。

昭和45年に、45歳で亡くなってから、ちょうど45年になります。

今年も、四谷キャンパスの研究室から見える、市ヶ谷の防衛省(旧市ヶ谷駐屯地)に向かって、合掌しました。

毎年この日は、その年に出版された“三島本”を読みます。

今回は、佐藤秀明:編『三島由紀夫の言葉 人間の性(さが)』(新潮新書)。

さまざまな作品からの抜き書き、引用を、男女、世間、国家などの項目で括った、いわば箴言集です。

最後に置かれてるのは、有名な、そして今も生きている、あの文章でした。

私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機質な、からっぽの、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである。

(「サンケイ」夕刊 1970年7月7日)



秋ドラマの隠れた佳作「コウノドリ」

2015年11月26日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評



日刊ゲンダイに連載しているコラム「TV見るべきものは!!」

今回は、TBS「コウノドリ」について書きました。

TBS系「コウノドリ」
リアリティーの追求が十分な効果を生んでいる

「下町ロケット」の大ヒットで影が薄くなっているが、同じTBS系の隠れた佳作としてオススメしたいドラマがある。「コウノドリ」だ。

まず、主人公である鴻鳥サクラ(綾野剛)のキャラクターが興味深い。患者の気持ちに寄り添い、出産という大事業をサポートしていく優秀な産科医だ。

しかも天才ピアニスト(病院にはナイショ)という別の顔も持つ。実の親を知らずに育つ中で、自分の思いをピアノで表現することを知ったのだ。

この謎の部分が人物像に奥行きを与えている。毎回の読み切り形式だが、一組の夫婦の症例を軸にしながら、他の患者たちの妊娠や出産をめぐるエピソードも同時進行で織り込んでいく。

思えば、妊娠・出産は病気ではない。だから健康保険などは適用されない。しかし、さまざまなリスクを伴うことも事実。産科には日常的に生と死のドラマが共存するのだ。この構成は、「ゲゲゲの女房」などの脚本で知られる山本むつみの手柄である。

産科医にもわからないことはあるし、出来ないことも多い。当然のことだ。だが、鴻鳥はその当然を真摯に受けとめ、自分たちに何が出来るかを徹底的に考えていく。

生まれたばかりの新生児も含め、毎回本物の赤ちゃんが多数登場するのもこのドラマの特徴だ。リアリティーを追求する制作陣のこだわりであり、十分な効果を生んでいる。

(日刊ゲンダイ 2015.11.25)


週刊新潮で、「下町ロケット」の吉川晃司について解説

2015年11月25日 | メディアでのコメント・論評



『下町ロケット』演技の評価が
真っ二つに分かれた「吉川晃司」

アクの強い仇敵、味方の裏切り、土下座、そして、胸のすくような逆転劇――。連想ゲームのヒントは『半沢直樹』と変わり映えしないものの、先月18日にスタートした連ドラ『下町ロケット』が目下、絶好調である。

なかでも注目を集めるのは、ギラギラとした存在感を放つ吉川晃司(50)。ただ、肝心の演技の評価は真っ二つに分かれているのだ。

阿部寛が社長役を演じる中小精密機器メーカーの本社に、黒塗りのハイヤーが横付けされる。颯爽と降り立ったのはスリーピースのスーツを着こなす、銀髪オールバックの吉川。

阿部と対峙する大手重工メーカーのエリート部長という役どころだ。

「身長189センチの阿部と並ぶと、どんな俳優でも迫力負けしてしまう。その点、高校時代に水球の日本代表に選ばれたこともある吉川の逆三角形の体型は、阿部にもヒケを取りません」

とは、スポーツ紙の芸能デスクの評。古川の抜擢もあってか、『下町ロケット』は、今期の民放連ドラでは最高視聴率となる18・6%を叩き出した。

「TBSの“チーム半沢”スタッフが手掛ける池井戸潤作品の3作目なので、放映前から期待度は高かった。今回も『半沢』と同じく“濃い”ドラマですよ」(同)

ベテラン俳優による脂っぽい演技に、松平定知・元NHKアナの重苦しいナレーションが加わり、ドラマを観終わると胃もたれは必至。主人公の阿部も“正義は我にありだ!”と叫ぶような熱血漢である。

「そうしたなか、準主役級の吉川だけはクールなキャラクターに徹している。そこが渋カッコいいと女性人気も再燃中で、視聴率の底上げにひと役買っているのは間違いありません」(同)

■顔の“どアップ”

とはいえ、ライブで“シンバルキック”を繰り出すロックンローラーのイメージが強い吉川に、巨大企業の“クールなエリート部長”が務まるのか。

「セリフは棒読みですし、滑舌も悪い。演技も共演者からは見劣りします」

と手厳しいのはライターの吉田潮氏である。

「本当に底意地の悪い敵役には、演技力に定評のある木下ほうかや新井浩文を配置している。その意味で、今回の寡黙な役柄は適材適所と言えるかもしれません。まぁ、セリフ回しや演技力はともかく、ビジュアルで魅せる今回のドラマは彼に向いているとは思います。重要なシーンで顔の“どアップ”を多用するベタな演出は、このシリーズのお決まりのパターンですからね」

確かに、ドラマ中の吉川は終始、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、たまに喋っても“手段を選んでいる余裕などない!”“全責任は私が取る!”といった短いセリフが目立つ。“決め顔”がウリなせいか、ドーランも濃い目だ。

一方、吉川の抜擢を歓迎するのは、上智大学の碓井広義教授(メディア論)だ。

「NHKの大河ドラマ『天地人』で織田信長を演じた時にも感じましたが、彼は一筋縄でいかない役どころにハマりますね。ミュージシャンとしてのカリスマ性が滲み出て、彼が登場すると画面が引き締まる。中小メーカーの技術力を目の当たりにして心が揺れる難しいシーンも、表情と所作だけで見事に演じてみせました」

ただ、セリフに難ありとは碓井氏も認めるところ。“残念”な芝居を目立たせないのも演出の手腕なのだ。


(週刊新潮」2015年11月19日号)



三井住友海上CMに見る、高速道路にご用心!

2015年11月24日 | 「日経MJ」連載中のCMコラム



日経MJ(流通新聞)に連載しているコラム「CM裏表」。

今回は、三井住友海上「はじめてのハイウェイ」編について書きました。


三井住友海上「はじめてのハイウェイ」編
左右の車線変更 冷や汗の大冒険

クルマの免許を得たのは18歳の時だ。大学近くの自動車学校には同じクラスの学生も通っていた。

2浪したという同級生は無免許での運転経験が豊富だったらしく、仮免許取得までが実に早かった。

しかし高速道路での教習中、何とスピード違反で白バイに捕まってしまう。教官が一瞬居眠りをした際の珍事だった。

免許を取ったばかりの“新米”にとって、特に高速道路は敷居が高い。進入路から本線に加わることも、左右への車線変更も、インターチェンジでの合流も、そのすべてが大冒険である。

ましてや助手席に川口春菜さんのようなカノジョが乗っていたら、いいところを見せたいという思いと運転技術との落差で、冷や汗が止まらないはずだ。

運転は習うより慣れろ。いや習ってから慣れろだ。でも、自動車保険は入っておこうね。

仮免でスピード違反の彼は、確か地方の建設会社の後継ぎだった。今ごろ、どんな運転をしているのだろう。

(日経MJ 2015.11.23)

やや物足りない、映画『ミケランジェロ・プロジェクト』

2015年11月23日 | 映画・ビデオ・映像



ジョージ・クルーニー監督の映画『ミケランジェロ・プロジェクト』を見てきました。

ナチス・ドイツ総統アドルフ・ヒトラーの命を受け、ドイツ軍は侵攻した欧州各国の美術品を略奪。それに強い危機感を抱くハーバード大学付属美術館の館長ストークス(ジョージ・クルーニー)はルーズベルト大統領を説得し、美術品や歴史的建造物を保護する部隊モニュメンツ・メンを結成する。中世美術に精通したグレンジャー(マット・デイモン)や建築家キャンベル(ビル・マーレイ)などのメンバーを集め、ヨーロッパ各地を奔走。だが、劣勢を強いられて自暴自棄になったナチスや、妨害しようとするソ連軍が彼らの前に立ちはだかる。

いわゆる戦争映画とは、やや趣きが異なります。

“美術品の救出”がミッションというのが面白いな、と思って。

ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、それにビル・マーレイと、俳優陣も大好きなメンバーでした。

えーと、十分楽しめたのですが、もっとハラハラ、ドキドキがあってもよかったかな、と。

あの俳優陣に加え、ケイト・ブランシェットまでいるのに、物語として、ちょっと惜しいなというか、やや物足りないな、と(笑)。

「ノルマンディー」や「レマゲン鉄橋」や「バルジの戦い」といった有名な激戦地が出てくるのですが、地名のテロップと背景の風景というシンプルな表現。

確かに、美術品救出チームが活動できるのは、基本的に戦いが終わった後のタイミングなんですね。思わず苦笑いでした。

この「モニュメンツ・メン」は実在した部隊で、物語も実話だそうです。

実話や史実モノって、あまりイジることは出来ないので、まあ、ストーリーとしては仕方ないのかもしれません。


【気まぐれ写真館】 いつもの北海道千歳市「柳ばし」で・・・

2015年11月22日 | 気まぐれ写真館

特製たらフライ定食なり

HTB「イチオシ!モーニング」

2015年11月22日 | テレビ・ラジオ・メディア




愛里さん、依田アナウンサー、オクラホマ藤尾さん


野球解説・岩本さん


依田アナと・・・


ファイターズガール!


スポーツ担当・五十畑アナウンサー


今週の「木村愛里さん」