東京新聞に連載してきたコラム「言いたい放談」。
ラストとなる今回は、この2年間への感謝をこめて書きました。
これからも大竹さんと
このコラム、今回が最終回になる。あれも書きたい、これも言いたいと思いながら瞬く間に二年間が過ぎた。初めてお会いする人から、「東京新聞、読んでますよ」と言われたりすると実にうれしかった。
テレビプロデューサーをしていた頃、スタッフによくこんなことを言った。「いつまでもあると思うな、親とレギュラー」。もちろん本当は親とカネだが、レギュラー番組をやっているとつい永遠に続くような気になってしまう。そこに油断や隙が生じる。番組作りに甘さが出る。
それを自戒する言葉でもあった。
実際、どんな番組にも終わりはやってくる。視聴率が低ければ三回で消滅することもある。いや、評判がよくても放送局の事情やスポンサーの都合、時には不祥事で、番組は簡単に終わってしまう。その意味で、無事完走させていただいたことを、読者の皆さんに感謝し
ます。
そして、最後にひとつ報告を。なんと四月五日からBSジャパンの新番組「大竹まことの金曜オトナイト」(金曜夜十時五四分)にレギュラー出演することになった。週末深夜に展開する大人のための“言いたい放談”番組。どんな内容になるのか、私にも未知数だ。しかし、何かを生み出す試行錯誤ほどワクワクするものはない。
楽しい試行錯誤の連続だったこの二年、本当にありがとうございま
した。
(東京新聞 2013.03.20)