(株)カプロラクタム-blog

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喫煙表現

2013年08月15日 | 時事
「風立ちぬ」喫煙場面多すぎ 禁煙学会、ジブリに要望書
こうした伝記モノにまで規制が広がるのはどうかと思います。

確かに今のメディアでは喫煙表現が減っていますが、一昔前まではそうではなく、むしろ「かっこよさ」「男臭さ」のイメージとして多用されていました。自分は嫌煙家なので、漫画のタバコ吸うキャラがアニメになるとガムになったりするなど、多少の表現規制の風潮はむしろ歓迎していたのですが、今回のように、当時の時代背景を元に描かれ、過去に実際にいた人物をモチーフにした作品にまで「タバコ吸うな」とイチャモンをつけるのは間違っていると思います。
当時は今よりもっと喫煙率も高かったのでしょうし、あまりタバコに対する害がどうという話はなかったのではと思います。世のお父さんも、憚ることなく子どもの前で吸っていましたし、分煙なんて言葉は存在しませんでした。これを、今のイメージに合わないからといってどんどん過去のお父さん達を規制するのでは、本当にその作品のリアリティが出るのか、はなはだ疑問です。

こういうことをしてしまったら、もはや某国がよくやっている「歴史の改変」なのではないかと思います。儒教では、祖先を敬う余り過去を美化する傾向にあり、真実がどうだったかでなく、どうあるべきだったかの方がしばしば重要視されてしまいます。歴史ドラマにカセットコンロを使ったり、茶道に魔法瓶やティファール、紙コップを使って「我が国が起源」とのたまうそうですから、歴史問題を同じレベルで分かり合えることはまずないでしょう。これは「宗教」の違いなので、どうしようもないのです。
まあ日にちが日にちですからその話題は置いておいて(笑)実は日本でも既に同じように少しずつ変わっていることもあるようです。言葉の規制はもちろん、特に人種差別的な表現などは、仮に当時は当たり前に使われていたとしても今は作品に使うことができません。タバコも、おそらくその一つになってしまいました。そのうち戦争時代を描いた作品に旭日旗が使えなくなるのではと思います。この作品には登場しているのかな?

そういえばまだ観てないなぁ・・・この夏の隙のなさは異常ですね。