『ナルト』ついに完結! ジャンプ50号に2話掲載&2015年春に短期集中連載決定
5週前からカウントダウンされていたナルトが今週無事完結しました。
上記リンクでも考察した通り、ジャンプで「ドラゴンボール」より長く連載した作品が完結を迎えるのは初めてのことです。異例の完結予告も、突然の発表で大騒動になったり、あるいはネタバレが加熱したりすることを防ぐ、言わば「ナルロスショック」を防ぐ目的があったのでしょう。それにしても、木曜日のNHKニュースWEBで「ナルト」の文字が入っていたのには驚きました・・・早売りもここまでとは(笑)自分は土曜日に読んでいましたが、まあ一応公式発売日は月曜日なので、今日まで記事を温めていました。ココから先はネタバレアリだってばよ!
ラストとなる今週は一挙2話掲載で、巻頭カラー+センターオールカラーと言うのはもちろん前代未聞の待遇。内容は、最後の戦いの後日談に1話、そして最終話はさらに十数年後と言った感じでした。この辺はドラゴンボールやハリーポッターなどと同じく、定番のエピローグですね。で、「原作のその先へ」と銘打たれていた映画は、どうやら699.5話という位置づけのようで、だから顔岩がカカシ先生までしかなかった模様です。連載期間15年、700話丁度で、7代目火影となって終了と言うのは見事としか言いようがありません。最終話のエピソードは、第1話を読み返すととにかく密接にリンクしており、ラクガキされた火影の顔岩の話や、最終ページに至っては最初のページと全く同じ構図です。ナルトという作品がこのラストに向かって真っ直ぐ突き進んできたことが良く分かりますね。岸本先生は伏線回収力と言うか、ストーリー上のつじつま合わせがとても巧みで、特に最終決戦に突入してからはこれでもかと言うくらい過去のエピソードをなぞった展開が非常に多くなり、これが全体としてのまとまりを高める効果にもなっていたと思います。最終巻が出たら、是非全巻一気読みしたい所ですね。ちなみにジャンプ+では、その第1話が掲載された号のジャンプが期間限定無料で読めるらしいです。ナルトはるろ剣の終了とともに始まったのですね。時代を感じるなあ・・・
今は30巻を越えるような大長編ストーリー物も世の中に多くありますけど、大人気となった作品の中でも、意外に1巻ぐらいの連載初期の時点で、最後まで通じるテーマ性というか、「この作品の目標」が思い描かれていない場合が多いものです。これはジャンプの人気投票打ち切りシステムに起因する面が大きいので、あまり例を出すのは失礼かもしれませんが、「ドラゴンボール」などは最たるものでしょう。まさか第1話の時点で、実は悟空が宇宙人で最後に倒した奴の生まれ変わりと失踪する結末になるとは誰も想像できなかったでしょう(笑)「ハンターハンター」は32巻の時点で終わっていれば「親父を探す」というまとまりが見出せたかもしれません。しかし、人気がある作品を終わらせるのは商業誌最大のジレンマであり、ある時点で当初の目的を達したとしても、その後も新しく強大な敵がどんどん出てきてそれをひたすら倒していくストーリーでは、長くは続きますが作品としてのまとまりは弱くなってしまいます。スポーツ物だと「優勝して終わり」という区切りがつけやすいですし、10~20巻ぐらいだとしっかりまとまっているものが多い印象もありますが、自分の言う「テーマ性のはっきりした長編作品」のイメージは「ダイの大冒険」が一番かな?最初にバーンと(笑)大ボスを出しておくとやりやすいと思いますし、当然多くの方も実践されていると思いますけど、如何せんそういう作品に限って「俺達の戦いはこれからだ!」的なエンドになってしまいがちなのですよね・・・そんな厳しい週刊連載の中で、70巻以上に渡る「火影になる超大長編物語」をまとめ上げたナルトという作品は非常に素晴らしいと思います。
ところで、事前に完結宣言した余波が、ナルトに留まらず今週のジャンプにはこれでもかと言うぐらい溢れていました。まず圧巻は目次のコメント欄。何と全員の先生がナルトに賛辞を贈っていました。これも前代未聞で、ドラゴンボールやるろうに剣心の頃には考えられませんでした。裏表紙の広告はナルトの映画で、事前に募集したと思われる読者の感想がビッシリ。そしてワンピースと暗殺教室は、扉絵がナルトを意識したものになっていました。暗殺教室の顔岩は4つしかないので、一応アメリカの方をモチーフにしたという逃げがありますけど、ワンピースはズバリ、食堂でルフィとナルト(ナミに隠れて見えない)がお互いの好物を交換して食べている構図になっていました。よく見るとタイトルや服の模様にナルトや木の葉のマークが隠されていますし、一貫性のないメニュー表示がまさかの横読みで「ナルトお疲れさんでした」となっています。極めつけがワンピース側の登場人物。ナミ・ルフィ・トニートニーチョッパーで、頭文字を取ると「ナルト」になるのです。何というナルト愛!タメで友でライバルと言う尾田先生がここまでするのも、15年間共にジャンプを引っ張ってきたと言う友情のなせる業でしょう。ナルト側も、火影の顔岩に海賊マークの落書きがありましたしね。
さてさて、もうすぐ777話目前のワンピースが完結する時はどうなってしまうのか・・・あちらはまだまだ終わりそうにありませんが、果たして完結するのか!?(笑)
5週前からカウントダウンされていたナルトが今週無事完結しました。
上記リンクでも考察した通り、ジャンプで「ドラゴンボール」より長く連載した作品が完結を迎えるのは初めてのことです。異例の完結予告も、突然の発表で大騒動になったり、あるいはネタバレが加熱したりすることを防ぐ、言わば「ナルロスショック」を防ぐ目的があったのでしょう。それにしても、木曜日のNHKニュースWEBで「ナルト」の文字が入っていたのには驚きました・・・早売りもここまでとは(笑)自分は土曜日に読んでいましたが、まあ一応公式発売日は月曜日なので、今日まで記事を温めていました。ココから先はネタバレアリだってばよ!
ラストとなる今週は一挙2話掲載で、巻頭カラー+センターオールカラーと言うのはもちろん前代未聞の待遇。内容は、最後の戦いの後日談に1話、そして最終話はさらに十数年後と言った感じでした。この辺はドラゴンボールやハリーポッターなどと同じく、定番のエピローグですね。で、「原作のその先へ」と銘打たれていた映画は、どうやら699.5話という位置づけのようで、だから顔岩がカカシ先生までしかなかった模様です。連載期間15年、700話丁度で、7代目火影となって終了と言うのは見事としか言いようがありません。最終話のエピソードは、第1話を読み返すととにかく密接にリンクしており、ラクガキされた火影の顔岩の話や、最終ページに至っては最初のページと全く同じ構図です。ナルトという作品がこのラストに向かって真っ直ぐ突き進んできたことが良く分かりますね。岸本先生は伏線回収力と言うか、ストーリー上のつじつま合わせがとても巧みで、特に最終決戦に突入してからはこれでもかと言うくらい過去のエピソードをなぞった展開が非常に多くなり、これが全体としてのまとまりを高める効果にもなっていたと思います。最終巻が出たら、是非全巻一気読みしたい所ですね。ちなみにジャンプ+では、その第1話が掲載された号のジャンプが期間限定無料で読めるらしいです。ナルトはるろ剣の終了とともに始まったのですね。時代を感じるなあ・・・
今は30巻を越えるような大長編ストーリー物も世の中に多くありますけど、大人気となった作品の中でも、意外に1巻ぐらいの連載初期の時点で、最後まで通じるテーマ性というか、「この作品の目標」が思い描かれていない場合が多いものです。これはジャンプの人気投票打ち切りシステムに起因する面が大きいので、あまり例を出すのは失礼かもしれませんが、「ドラゴンボール」などは最たるものでしょう。まさか第1話の時点で、実は悟空が宇宙人で最後に倒した奴の生まれ変わりと失踪する結末になるとは誰も想像できなかったでしょう(笑)「ハンターハンター」は32巻の時点で終わっていれば「親父を探す」というまとまりが見出せたかもしれません。しかし、人気がある作品を終わらせるのは商業誌最大のジレンマであり、ある時点で当初の目的を達したとしても、その後も新しく強大な敵がどんどん出てきてそれをひたすら倒していくストーリーでは、長くは続きますが作品としてのまとまりは弱くなってしまいます。スポーツ物だと「優勝して終わり」という区切りがつけやすいですし、10~20巻ぐらいだとしっかりまとまっているものが多い印象もありますが、自分の言う「テーマ性のはっきりした長編作品」のイメージは「ダイの大冒険」が一番かな?最初にバーンと(笑)大ボスを出しておくとやりやすいと思いますし、当然多くの方も実践されていると思いますけど、如何せんそういう作品に限って「俺達の戦いはこれからだ!」的なエンドになってしまいがちなのですよね・・・そんな厳しい週刊連載の中で、70巻以上に渡る「火影になる超大長編物語」をまとめ上げたナルトという作品は非常に素晴らしいと思います。
ところで、事前に完結宣言した余波が、ナルトに留まらず今週のジャンプにはこれでもかと言うぐらい溢れていました。まず圧巻は目次のコメント欄。何と全員の先生がナルトに賛辞を贈っていました。これも前代未聞で、ドラゴンボールやるろうに剣心の頃には考えられませんでした。裏表紙の広告はナルトの映画で、事前に募集したと思われる読者の感想がビッシリ。そしてワンピースと暗殺教室は、扉絵がナルトを意識したものになっていました。暗殺教室の顔岩は4つしかないので、一応アメリカの方をモチーフにしたという逃げがありますけど、ワンピースはズバリ、食堂でルフィとナルト(ナミに隠れて見えない)がお互いの好物を交換して食べている構図になっていました。よく見るとタイトルや服の模様にナルトや木の葉のマークが隠されていますし、一貫性のないメニュー表示がまさかの横読みで「ナルトお疲れさんでした」となっています。極めつけがワンピース側の登場人物。ナミ・ルフィ・トニートニーチョッパーで、頭文字を取ると「ナルト」になるのです。何というナルト愛!タメで友でライバルと言う尾田先生がここまでするのも、15年間共にジャンプを引っ張ってきたと言う友情のなせる業でしょう。ナルト側も、火影の顔岩に海賊マークの落書きがありましたしね。
さてさて、もうすぐ777話目前のワンピースが完結する時はどうなってしまうのか・・・あちらはまだまだ終わりそうにありませんが、果たして完結するのか!?(笑)