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ドイツ旅客機殺人事件

2015年03月28日 | 時事
副操縦士、病気隠蔽か…医師が乗務不可の診断
調査が進むにつれ、パイロットが故意に起こした道連れ自殺の様相を呈してきました。

飛行機と言えば、落ちると大惨事ですが事故率は自動車事故の100分の1とか言われ、比較的安全なイメージをもっていました。それもこれも、飛ばす度に必ず大勢で整備をしますし、通常は自動運転かつ運転手も2名は乗っているわけで、自動車よりも安全対策が極めて厳重だからです。余程車好きな人でもドライブ前に毎日整備士にエンジンの点検までさせる人はいませんしね。それでも整備不良とか、人為ミスとか、何十万分の1の確率で事故は起きてしまうわけです。最近ではハイジャックやテロなども心配しないといけませんから、少し確率が上がっているのかもしれません。しかし、もし本当にパイロットが故意に落下させたのだとしたら、最早事故などとは呼べず、無理心中の大量殺人事件として扱われるべき事態です。

以前テレビで見た中に、同じようなパイロットが故意に落下させた疑い例を紹介しているのを見たことがありました。その時は事故調査委員会の報告で「パイロットが故意に落下させないとこの落下軌跡は描かない」とまとめられたにも関わらず、航空会社側は否定して結局原因不明ということになっていました。事故であっても航空会社の責任は免れないでしょうが、殺人事件となると任命責任とか賠償とか、さらに追及が激しくなってしまいますからね。
まあこういうこともあってか、パイロットが席を離れる際も最低2人はコックピットに残るような体制を取っている所もあるらしいです。テロ対策で外から鍵が開けられないシステムである以上、今後色々とそういう対策が取られるようになるでしょう。しかしこういう正社員の内乱は、採用してしまってからではある意味防ぎようがありませんからね・・・極端な話、コレ教員が教室にナイフを持ち込んで担任する児童を皆殺しにするようなモノでしょう。想像するのも憚られますが、もし可能か不可能かだけ問われればぶっちゃけ「可能」でしょうし、いざ実行しようと思われたら、もう事前に防ぎようはありません。採用時に問題がなくとも精神を病んでいく人は多いですし、そこまで追い詰められる前に周りが気づけるかどうかも微妙でしょう。ここで対策として2人担任制を導入するのは、実行の難易度は若干上がるかもしれませんがそのためだけに相当なコストがかかる上に、当然穴はいくらでも考えられます。もちろん全て仮定の話ですし、万が一事件となればその責任は全て本人に課せられ、弁解の余地は一片もないでしょう。今回の場合は、夢だったパイロットになれたのにドクターストップがかかってしまい、自暴自棄になったと言う感じのようですが、格安航空とはいえ乗客の命を預かって仕事をする立場としても、その責任は重過ぎますな。

しかし、何の落ち度もない150名の命の責任を、たかが個人が背負いきれるものなのだろうか・・・自分は、何でもかんでも社会のせい、国のせいとする風潮は好きではありませんが、まともな賠償ができないのであれば被害者が不憫すぎますし、個人に背負いきれないものはやはり会社や国の賠償問題になってしまうのも仕方がないのかもしれません。