世界で一番簡単なモザイク付き玄関の床

今日は角嶋工務店のリフォ－ムの手伝い。つまりタイル屋さん。
ここからはお金はもらえない・・・と思って行くのだから、ご奉仕。

まっそうは言っても、必ずいくらかは貰える。とは言いつつも材料なんか買えるはずも
無く、そんな余裕は無いから常にす－さんの倉庫から拝借。

これは色々とす－さんとの間で決まった事で、あるモノは使って良しなのね。

タイルは自分で300角を２ケ－ス持っていたので、遅延材・・これはタイル屋はのりって
言っているね・・・それと、珪砂って言うガラスみたいな砂、それと目地材を

す－さん倉庫で調達。しかしながらセメントが無くて、朝ユニディへ。

アトリエから車で5分なんて場所。数日前に現場を見ているから特に問題は無いはず。
しかしね、タイル屋を離れて8年。道具だって確認している訳じゃないから、

ちょいとした物が無かったりすると、購入するしか無い・・・・

9時は過ぎないと、中々仕事をしづらいのが俺のモザイク・・・うるさいからね。
まっひとまずタイル屋仕事でもすっかな。って感じ。

まずは割付。芯割りって言う中心から左右対称に割付するやり方と方追いって言う
右か左かどっちからでも張って、半端を入れるってやり方がある。

通常は方追いの方がてんで楽。見える方から張って奥を切る。
がしかし、どう見てもモザイクがずれて来るのが見苦しく、仕方なく芯割り。

モザイク残しで昼前に終わらせ、昼抜きでモザイクをやり、片付けと休憩を入れ、
乾いて来たら、無理やり目地。

タイル屋なら常識の強行策。たった2㎡弱の玄関の床は㎡いくらでは無く、通常は人工。
一日いくらとしてもらう。例え1時間だろうと、定時の時間だろうと。

それが職人の常識。まっ目安としてなら2万は取られるんじゃない？
そこに材料費。まっこれもピンキリだけど、まっ今回くらいなら、1万5千円くらいかな。

それで棟梁に3万5千円と請求書を送ると、御客さんに請求するのは倍くらいかな？
つまり7万～10万くらい・・・っていやもっとかな？

しかし今回は親父もサ－ビスみたいな感じだから、まっご奉仕。

おっと話がそれた。少し予定より遅れたけれど、昼前にはモザイク以外は完成。
当然、昼抜きでモザイク・・・・

事前に下絵も描いてあったので、ここも難なくやれたのに完成は4時・・・・
予定より2時間掛かったかぁ・・・って感じだけれどこれも仕方なし・・・

その間、初期の龍を買って下さった電気屋さん親子や角嶋の親父が来た。
電気屋さんのせがれさんに会うのは初めてだったが、電気屋さんがとても親切に説明して

くれたので、インチキタイル屋親父には見られなかっただろうけれど・・・あはははは

katsuちゃんスイスイ張っているけれど、普通の住宅じゃこんなの見られないんだからな
踏むなよ・・・なんて言ってくれて・・・

って言っている脇で角嶋の親父が手伝ってやろうか？なんてほざいてる。あはははは

触られると変になるから、何もしないで黙って見てるか？帰って頂戴って頼んだ。俺も。
まっどっちもどっちだな・・・いつもいつも。あはははは

そんなやり取りを聞いていた御客さんが、ずっと先生って俺の事を呼んでいた・・・・
打ち合わせの時から、角嶋さんから作品を見せて頂いていて・・・って言われた。

それはアトリエから度々作品が無くなっていたから知っていた。って事はただタイル屋を
して早く帰った方が楽でも、そうは出来ない・・・

多少なりとも、俺が何をしている人か知っているのだから・・・

だから多少なりとも、モザイクをしなければならない・・・でも1日で。
これはとても大変。まるでテレビチャンピオンに出ているのと同じ・・・・

作ったモノは残る。つまらんモノを作ると生き恥をさらす事になる。
まっそんな中でも、このくらいならまっいいでしょ？的モザイクになった。

世界で一番安くて簡単、100円ショップモザイクって感じかな・・・あはははは
とは言うものの、意外と可愛い。



ひとまず完成後にお客さんが喜んでいたし、角嶋の親父にも恥はかかない程度になった
から、良しって感じかな・・・

これから、風呂も入ったしさくらに作品借りに行く。