katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

本日2本目そして岐阜を後に熱海へ・・・・

2008-10-06 23:52:35 | 世界遺産をみんなでつくろ!
笠原を後にして、熱海へ出発。今日は知る人のみが知るチワワさんの別荘。
浴室の床の張替え。

到着は夜中の12時過ぎ。小雨交じりになっていた。仕事上、カチオンと言うタイルオン
タイルには欠かせない、前日仕込みが必要となる材料。

既存のタイルの上に、薄塗りをしなければならない。就寝は2時過ぎ・・・・
早めに起床したものの、9時からと言うル-ル。管理組合からのお達し。

現地は27階からの出入り。かなり山の上にあって、空撮で観ると富士山の次に見える
大きなモノがこの建物・・・・

材料の運搬も結構大変・・・ひとまず有利なのは俺と日高氏で事前に仕込んで置いた
モザイクパ-ツのみ・・・凄い問題が無ければ5時頃までには終わるはずなんだけれど。

昨日も書いたが、これが理事長のタイル。こう言うのは珍しい。
つるつるなタイルの床材は、PL法で一方的に無くなった、しかも機能性だけで

こたたき面と言うデコデコしているものだらけになった。45角くらいの大きさなら
まだあっても、100角となるともうアクア館ってタイルのみ・・と言って良いだろう。

しかしPL法は俺も気になる。俺も職人だったから。
そこでどうしてもツルツルしたパ-ツを使いたい場所だけ使って、後はこたたき面には

なってはいるが、色が豊富なショップセワ-ドを混ぜて使い、滑りに対処した。

こう言うスタイルは石工事なら当たり前な事。それならタイルだったら・・・
常に新しい事の提案だったり、常に新しいkatsu探しは怠るつもりは無い。

こう言うご理解ある方に勇気ある実験させて頂いている・・・そう思っている。
だからお礼として必ず手間を惜しまないように・・・・

浴室の2㎡弱に4人工を掛けた。当然下絵、構想は趣味扱いなので純粋に手間だけの4人。
御客さんはこれを豪華と感じて下さった。

みんなにはどう映るのだろうか?

遊びに来たのでは無いので素直には喜べないが、ご馳走になった居間から熱海の海が
観え、小雨まじりに霧っぽくなっていたけれど島がかすかに観え、船が行き交う・・・

いつか仲間と仕事を終えた時に、こう言う場所で打ち上げしたいものだ・・と思った。

岐阜にも温泉があり、ここ熱海にもあったが、入る余裕も無く、仕事を終えてすぐに
東京に戻るも、7時過ぎ。

荷物をひとまずアトリエに下ろすだけで8時過ぎ・・・

うながっぱに携わったみんなにおみやげ買って、交通費や経費を抜いて俺の手元に
残ったのは、この4日間で沢山の名刺と6万円・・・・・

満面な笑顔とは言えないが、ご寄付を使わせて頂いた報告としてはこんな感じ。

また一歩前に進んだ4日間、浮世離れを終えた祭りの後は、お母さんに戻って・・と
言いたい所だけれど、まずは医者に行こうと思う・・・







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まずは窯ぐれ祭りと言うより現地での感想

2008-10-06 22:40:10 | 世界遺産をみんなでつくろ!
そうね、正直笠原へ行く道中は色々あって憂鬱な気分でもあり、なるべくそれを抑えて
日高氏と気持ちを切らさない・・・それがやっと・・そんな感じだった。

勿論、多治見駅でかぐやと合流しても、全く持って3人とも同じだったと思う・・・
それを何とか盛り返す為の到着直後のマルイ不動産さんの訪問だった。

当然、アポなど無い。見つけたから伺っただけ。無礼なのは判っている。
ただ熱意のみ。伺った・・・その事実のみ。

その足で待ち合わせの場所も組合の高木さんに詳しく聞きもせず、ただ市役所を目指し
時間だけを気にして到着。

その道中に数々のタイルメ-カ-さんを目にする。あっカタログに載っている会社だ。
俺は子供のようにはしゃいでいた。

みんなに伝えられるかどうか?判らないが、良く考えて欲しい。
大した数では無いがこの笠原のタイルを買うのに、タイル工業組合のカタログまで

手に入れているのだ。このカタログはそう持っている人はいない。
何せ、問屋さんでも持っていないくらい珍しいカタログなのだ。

通常、商社さん経由で問屋さんから買うのが俺のようなタイル屋は普通なのだ。
その道中で製品の名前は変えられてしまうわ、作ったメ-カ-の名前すら消えてしまう。

このカタログはそれが生産者の名前が入っている。貴重なカタログなのだ。
考えて欲しい。今時、米を始め食べ物は流行りのように生産者の名前入り。

それならタイルだってそうであっても一つもおかしく無い。そんな気持ちの俺には、
その看板はすべてが宝物なのだ。

俺が入っていた組合では年々タイル屋が廃業している。当然メ-カ-だって同じ事。
タイル屋が減ればメ-カ-だって連鎖する。

そう思えば、ある、ここにもある。タイルを作ってくれている。嬉しい限りだ。
そう思うのは不思議ではあるまい。

するとさっきまでの気持ちは自然に一気に盛り上がって来る。

高木さんにお会いし、思い切って話すとまだ時間があると言う・・・3人共、生の窯元を
観て見たいんだけれども・・・と言うと快く承諾して下さり連れて行って貰った。

最初に伺ったのは山周セラミックさん。ここはティ-ア-トさんのように10.5mmの
タイルがメインな会社。すべてが手作業。何か親近感が沸く。

俺と共有するものがある。俺の原点の10.5mmが豊富にある。しかしここで浮かれて
いる場合では無い。何故なら時間が決められている状況の場合、何をする時も

1つだけに絞って何かを見つけなければならない。人の記憶なんて曖昧なモノは無い。
大事な事は自分の知らない事探し。ならば必ず世に出回っていないモノがあるはず。

新製品になるモノなど、ごく一部に過ぎない。試作品、失敗したもの、何でも良い。
何しろ見た事の無いものを短時間で見つけ出す。必死に探せば必ずあるもの。

そして見つけ出した。これ何ですか?それは足元にごくわずか、箱に入っていた。
するとまだ試作品だと、他から持って来て見せてくれた。

こんな事は現地ならでは。最初から良い出会いだった。

2軒目は機械化されていたオザワさん。ここは意外とシンプルで丸モザイクだったり
変り種として六兵衛って言う六角形のタイルだったりする。

丸モザイクは初期の頃、良く教室で使わせて貰っていたけれど、今回は見た事の無い
色を見せて頂いたし、機械と言う大量生産の凄さも脅威に思えた。

俺たちは日高氏と2人で意地のみで作り上げる。外仕事の場合・・・機械を使えるのは
俺と日高氏・・・これには限界もある。

そう言う事を再確認した場所でもあり、ある意味それは場合に寄っては使用の仕方次第で
幅も広がるとも言える訳で。そうそう最後に見た和風の色合い良かったなぁ・・・

そして最後に伺ったのは、組合長さんのセラメッセさん。ここは外部には欠かせない。
何故ならアクア館、ショップセワ-ドの2つは花を作る時に使わない事は無いから。

色がこれほど豊富な外部100角のタイルは他に無い。しかもそんなタイルの生産工場へ
出向くなんて軌跡にも近い・・・しかも社長みずから・・・

数あるメ-カ-さんの中でこの3社さんは皆さん偉い人が俺達3人の相手をして下さった。
感激としか言いようが無い。

食事会の時にだって、前田陶料さんに至っては土の会社。絶対にお会いする事は無い。
カネキさんは常務さんだったり、他にも2世さんやら工場長、そうそうたる面々・・・

隅谷さんには宿まで送って頂いたり・・・誠に恐縮した。
かぐやにだってこの凄さは伝わっただろうが、日高氏と俺はそれ以上・・・

窯ぐれ祭りの2日間もそう。随分と皆さんに可愛がって頂いた。とても嬉しかっただけに
もっと綿密にお話をさせて頂ければ・・・と後悔は残る・・・が・・・

ではその2日間の内容。今回はプレ-トを完成した後、目地を仕上げている間に、
小さなうながっぱを張って待っていてもらう・・・そんな方法取った。

画像は1人目。眼や口、お腹などの単色部分は俺とかぐやで前日に仕込んだ。
そして完成はこれ。



そして今回のプレ-トの目玉がこれ。




手足をワイヤ-にした。これで相当簡単になったはずなんだけれども・・・

そしてこっちで作り込んで行った大きなうながっぱはこうなった。



詳しい事は明日以降のかぐやが作る結果報告で。
いずれにせよ、色々あったが結果オ-ライと言ったとこかな・・・?








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