午前中はシドさんのプレ-ト。昨晩自宅でカ-ボン紙で写してあったので、アトリエに
着いたと同時に張り出しになる。
これが1cmタイルの4分の1の丸を切るってシンプルな事からスタ-トしたんだけれど、
りんげつさんの作品でしばらくガラスタイルを切った事でしばらく1cmタイルから
離れていた事もあり戸惑う・・・あれ?やけに小さく思えたり、タッチの違いにも。
更に1週間以上本気でパチンコ使っていないしね。
ただ体が覚えている事は、あっこれこれ・・・って時間で思い出す。
もっと判り易く言えば、自分の名前を漢字で書いたのはいつ?九九を全部言って見て?
いつの事?全部覚えたのは?ほら書けない人、言えない人がここにはいないはず。
反復練習した事はそうそう忘れるもんじゃないのね。でもね・・・
関東ロ-ム層って何?フレミングの法則って何だった?鳥取を白地図で指さして見て。
高校の校歌歌える?って変えて見ると・・・・ほら難易度上がるよね・・・きっと。
いずれにせよそんなに頻繁には使わないけれど、まだ漢字で名前の方が使うから
迷わず書けるし、九九もしつこいくらいに反復したから言えるんだろうね。
後からの例はまず一般の人ではそうそう使わないし、けれどしっかり勉強した人なら
きちんと答える事は出来るだろうね・・・後は記憶力の違い。
つまり4分の1丸なんてのは1cmタイルの基本中の基本。ほぼ一緒な話なんだけれど、
この例えは記憶力だから、もっと具体的なら、キャッチボ-ルして相手の胸に向かって
投げられる?ドッチボ-ルは?鉄棒で逆上がりは?ラジオ体操が音楽掛けられると出来る?
こっちの方が体が覚えている・・・の比喩になるのかな?
だから一度覚えた事はそうそう忘れるものじゃないのね。勿論生徒さんも一緒。
お金使ってまでアトリエに来ているのだから忘れるはずは無いのね。
そんな中、かんすけがやって来る。支払いがあったのね。入れ替わるように
おっsanもやって来る。今日は木馬が完成。青のガラスタイルの部分がいくらか
やっていなかった位ですぐに張り上がる。そこで目地となるのだけれど、相談で
木馬がベ-ジュでバックは黒となる。目地の色を変える時の諸注意をしスタ-ト。
それと黒目地の利点と欠点。濃い色の素材の場合、黒の目地はくっきりはっきりして
とても有効なんだけれど、素焼きのタイルの場合、シミになる。くすむ。
更に鮮やかなガラスタイルの場合、表面のくぼみにこびり付くなんて事もある。
常に言っている良い事と悪い事は背中合わせ・・・・
ただ了承の元やった結果は、おっsanの理想に近かったらしく問題無く完成になった。
そして実はすでに次の作品を手掛けてあったのだけれど、常連さんがやっている
玉石のプレ-トの件を聞くと、やる事になる。それがこれ。
黄色を主体にしたかったらしい。ただ色選びさえすれば張るだけ。非常に単調な
プレ-トだから四苦八苦する必要も無く、悩む事は少ない。だから気楽である。
あっと言う間にここまでは完成。次回には完成して目地となる予定。
だから次回からは小物の作品の続きとなるのだけれど・・・・そこの注意。
そもそも上手くなるにはおっsan位続いている人は、もう一歩上がる為には大きい作品
を手掛ける事を伝えてあった。勿論大きい作品の戸惑いは誰にでもある。
でもかぐやもそんな事があっても結局慣れれば別にいつもと変わらないし、気楽な作品
を何個作ってもグレ-ドが上がったようには思えないし、見る人にも伝わりずらい。
そんな話の中で、大きくする理由・・・って言う事を説明していると、いつか作品展の
ようなものに出したい・・・と言う話が出た。とても良い事だと思うが、
それなら尚更大きい方が良くなる。40cmの作品よりも80cmの作品の方が迫力も出る。
しかも目標としてしっかりしているし、大きくする理由も出来た。
辞める事さえなければ、こうして木馬のように完成を向かえる事が出来る。
そこで今の小物の次の作品を作品展の参加に値する作品とする事を目標にする事になる
かぐや以来のエントリ-となるのだから、教える側としても非常に楽しみになった。
実はその作品についてはこの木馬の前から話はあったのだけれど、失敗したくないって
事で練習をする・・・って言う話で木馬を始めて、更にこの後の小物作品と続いた事で
練習だらけでいつになったら始めるのか?って話になった・・・・
良く考えて欲しい。仕事の都合で月に1回も危うくなりつつあるのに、練習作品に
一体何ヶ月掛け続けるのだろうか?それではいつになっても始まらない。
しかも、それではそれを受け入れたとしてもそれなら下絵は完成していて良いはず。
下絵は終わっているのなら、まだやらない・・・となるだろうが、大作の
下絵が完成しないのに新しい小物作品はすぐに始められる・・・これは大きな矛盾。
つまり結論は自信が無く始められない・・・となる。
それなのにどんどんと小さな作品を作っても、いつまで経ってもこのままでは時間が
余り掛からない作品を何個か作って1年が終わってしまう・・・・
そもそも人体モザイクはいきなり1cmタイルで1年以上も掛けた作品が作れるのである。
根気は十分ある。ならば上手くなる・・・とは?それを越える大作となる。
またあの時間以上を新作の大作に掛け続けられるか?が問われるのである。
何故こんなに悩むか?も理由は簡単。ただの臆病になっただけなのである。
人体モザイクの時は1cmタイルに戸惑いながら、けれど完成に向かうのみ・・・で
ひたすら進む事だけで終えられた。がしかし、実績が加われば当然知識も入る。
またあんな過酷な事に・・・と消極的になっても致し方ない。しかも以前と違い
忙しさも加わってアトリエに来る回数が減れば、当然小さくした方が良いんじゃないか?
と考えるのも判る。がしかし、果たして小さくすれば本当に早く終えられるのか?
本当にグレ-ドを下げずに出来るのか?その大きさの判断はすでに終わっている・・・・
ならば本当にそれが作りたいか?否か?のみ。答えは簡単。やるか辞めるか?
その時に、作品展に出展したい・・・と言うのはとてもやる気に火を付けるのに
良い事だし、大きくする理由の大義名分が整う。そしてここに書く事で後戻りが
出来なくなる。つまりプレッシャ-を抱える事になる。でもそれが上手くなると言う事。
下手な人にはプレッシャ-は掛からない。楽しくやる人にも掛からない。
体験教室にも掛からない。つまり期待を掛けられる、人に見られると言うのは、
それ相応の実力者のみが味わえるものなのである。十分過ぎるプレッシャ-になるはず
それを越えて作品が完成した時には、その人にしか味わえない事が待っている。
良い例がかぐや。今の作品の大きさにひびったのに、やり始めて数日後にはそんなに
大きく無いや・・・って。おいおいそこそこ大きいけれど・・・その作品。
あっと言う間の大逆転。そうかと思うと、今回のりんげつさんの鯉。
俺の横に付く作品になるんだよ。少なくとも俺の賞歴、キャリア、期日を考えれば
びびっても当然なんだけれど、奴のセリフは物足りないだよ。これでは私の実力を
判っては貰えないんじゃないか?だよ。流石俺の弟子でありライバルと認めただけはある
しかし、それも色や下絵等の規制の中、きちんと期日に合わせて来るなんて立派。
仕事とはそう言うもの。それが偉くなれば待っていて貰えるし、それ相応の賃金も
発生する・・・・今はまだまだ発展途上なだけ。金額も期日もその中で作れる練習を
しているだけ。こう言う事がスラッと出来るのが上手いとなる訳だ。
おっsanも欲を言えば、再来年の展覧会までには完成してエントリ-したい・・・・
それを今から作るんだ・・・と名乗ってコツコツやるくらいになると、必死に時間を
惜しんでも作ろうとするだろう・・・そう言う姿勢や意気込みが必要かも知れない。
しかもそれが出来るような根気は人体モザイクで立証済み。
頑張って欲しいものである。
そんな中の俺。