かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

「命の重みを考える」

2017年06月28日 | 大分県
梅雨真っ只中の季節となっています。


朝、立っていると、朝びっしょりで生徒たちがやってきます。蒸し暑さの中で、生徒たちは、学校生活を送っています。



今日は、道徳の時間に地域の協力者をお呼びしての「命の授業」をしていただきました。


講師は、中津市民病院のY助産師さんです。3年間続けて耶馬溪中学校に来られて、生徒たちに語ってくれています。


○生命が誕生するしくみ ○生命が誕生するまでの課程 ○人の尊厳○助産師からの命の尊さ ○母としての我が子への思い ○生徒たちへのメッセージ 


などYさんの優しい人柄が感じられ、生徒たちも真剣に話を聴いていきました。


助産師さんをしながら、この世に生を受け、母親に抱かれる多くの子どもたちもいる一方、3000gを越えながらも、亡くなったまま出産をしなければならない子どももいます。



今、この世にいることが、100点なんだとYさんは、生徒たちに強く生徒たちに伝えました。


「わたしが生まれるためには、お母さんや周りに人がわたしのことを思っていてくれた。」
と感想を述べる生徒もいました。


涙を流しながら、話に耳を傾けている人もいました。



前にいたテレビカメラマンも涙を流しながら、映像を撮っていました。
後ろにいた先生が、涙を流し、鼻をすする音が聞こえてきます。みんなそれぞれに思いがあるのでしょう。


私自身も周りにいる方の中での思いがよみがえり、熱くこみあげてくるものがありました。



Yさん、ありがとうございました。生徒たちは、この話をいつかどこかで、生きる道標として本当に感じるときが必ずやってくると思います。




話のあとに、生徒たちは、あかちゃんの体重くらいの人形を抱きながら、賑やかに会話をしていました。



「一度は、耶馬溪中学校に来てみたかった。」
と新聞社の支局長さんが言っていました。そんなイメージがある生徒たちを、イメージのように成長させていけたらと思います。



山あいの小さな学校の生徒たちですが、いろんな方の生き方、思いを伝えてもらいながら、心も体も学ぶ力も大きく成長していってもらいたいです。

「生徒たちのがんばり」

2017年06月28日 | 大分県
午前中、2.3年生の数学の授業に参加させてもらったり、来客があったり、会議があったりなんとなく、あっという間に過ぎた一日でした。授業で生徒たちと接していると、それもまた楽しいです。


一緒になって考えたりもしました。生徒たちも意欲的に頑張っているのも、こちらの心にもはりがでます。



そんな中、今日はうれしいことがありました。出張の会議から夕方学校に戻り、携帯電話を見ると、着信が入っていました。かけなおすと、かつての子どものお家の方からでした。


「来年の6月3日開けておいてくれませんか。」
来年。長い。どうしたのかなと思って尋ねると、


「Sが結婚するですよ。」
うれしい知らせです。

長い先ですが、最近になって、おじいちゃんが亡くなられたりして、その結果として、この日を選んだそうです。




本当は、おじいちゃんはSくんの晴れの姿をどれくらい見たかったのかと思うけれども、おじいちゃんのことも考えての来年です。一周忌を終えてと考えたのでしょう。


きっとおじいちゃんも喜んでいると思います。
 



私の父や母も孫の結婚を楽しみにしていました。闘病中も、
「結婚式に出るまでは、死なれん。」
と言っていました。


生まれてから、こちらが働いている分、面倒を見てくれていました。「結婚式に出る。」ことが一つの生きがいでした。
 

しかし、小さいころから可愛がってくれたすべての孫6人の結婚式に出ることなく、他界していきました。祖父や祖母が結婚式に出ることができることは、どれだけの幸せでしょうか。最近になって特に、そう感じます。



両親は、式には出ることはできませんでしたが、今もなお、両親の思いを大事にして、孫たちが、仏壇に手を合わせる姿に、両親にそして孫たちに感謝をしています。
 



きっとSの成長をSのおじいちゃんは、生きがいにしていたと思います。Sのおじいちゃんにも校区の学校に勤務していた時に、いろいろとお世話になっていました。そして、数年後、縁あってSくんを担任することになりました。

人生一度きりの小学校の低学年の担任です。


もう、20数年前になります。こうして、20数年たっても覚えてくれていることにうれしさを感じます。